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バンクーバー冬季五輪開幕がいよいよ数日後にせまりました。そして早くも1週間後にはペアの、さらに10日後には欧州選手に大注目が集まる男子シングルスのメダリストが決まります!
◆ロシア
男子金メダリスト候補ナンバーワンにあげられるのは、やっぱりエフゲニー・プルシェンコ。1920・24・28年の3大会連続金メダルに輝いたグレイフストレーム、32・36年のシェーファー、そして48・52年バトン以来、実に58年ぶりとなる2大会連続金メダルを狙います。しかし五輪直前だというのに、地元ロシアメディアの話題の中心は「プルシェンコがいかにダイエットに成功したか」についてばかり。どうやら空白の3年間で増加した体重12キロを、厳しい食事制限で見事に落としてみせたようなんです(朝はフルーツジュース、昼はビーフストロガノフなどしっかりと、夜はミカン1つ)。
冬季スポーツ大国のロシアは、プルシェンコ以外に
・フィギュアスケートアイスダンス
・アイスホッケー
・バイアスロン
・リュージュ
・ボブスレー
・スノーボード
で金メダル獲得を望んでいます。
◆スイス
「ボクはずっと五輪チャンピオンになりたかった。ただし今、この夢がかなうかどうかは分からない」。前回のトリノ五輪でプルシェンコに次ぐ2位に終わったランビエールは、もちろん今度こそは金メダルが欲しいのですが――。そのために先週中にロングインタビューやラジオ出演など複数のメディア対応をまとめてこなしたあとは、喧騒を逃れて、静かに集中する予定です。ロシアと同じくウインタースポーツが盛んなスイス。ランビエール以外にも、こんな競技にメダルの期待が寄せられています。
・アルペンスキー
・スキージャンプ
・カーリング女子
◆フランス
やはりメディアに「ボクをそっとしておいて欲しい」と頼むのは、フランス期待の星ジュベール。同僚アモディオが、すでに2月6日にフランス代表合宿地、アメリカのインディアナポリスへと旅立ったのに対して、ジュベールは12日まで故郷フランスのポワティエへ残ることに決めました。フィジカルを取り戻すためのトレーニングと、エレメンツの質を上げる練習を、慣れた地元で行うつもりです。さらには選手村には滞在せず、フィギュアスケート会場から5分のレンタルハウスへの宿泊を希望しているとのこと。ちなみにジュベール、アモディオともに五輪開会式には不参加という噂。なんでもショートプログラム3日前に寒い中数時間も立ちっぱなしになるのは避けるように、と連盟スタッフから忠告されたとか。
フランスが今回の五輪で願うのは金メダル3個を含むメダル10個。もちろん金メダル1つはジュベールが獲る計算で、もう1つはアイスダンスのドロベル&シェーンフェルダー組です。今シーズン公式戦初参戦が五輪となるこのアイスダンス組、地元リヨンでの練習はパーフェクトに進んでいるようです。その他フランス期待のスポーツは以下の通り。
・ノルディック複合
・スノーボード
・バイアスロン
・アルペンスキー
◆チェコ
プルシェンコ、ランビエール、ジュベールのほかに、五輪表彰台候補としてヴェルネルの名前が長らく挙げられてきました。ジュベールも「たとえ今のところヴェルネルの調子が悪くても、五輪のような大舞台で彼を絶対にあなどってはならない」と、要注意人物に指定しています。ところがチェコ国内では五輪を前にして、「ヴェルネルとブレジナ、どちらが本当の表彰台候補なのか?」との声が上がってきました。確かに国内選手権1位ブレジナ・2位ヴェルネル、欧州選手権4位ブレジナ・10位ヴェルネルと、今シーズンはブレジナがヴェルネルを上回っています。チェコ国民が2人のライバル関係に注目するのは当然の成り行きなのかもしれませんね。
チェコはフィギュアスケート以外にアイスホッケーの活躍も期待しており、ホッケーチームは2月11日にチェコ首相と一緒に空軍の用意した飛行機でバンクーバー入りします。なんと!ヴェルネルも同じ特別機に乗るんだとか。本来ならばもっと早くカナダ入りして、振付師の住むトロントで最終調整をする予定でしたが、結局は地元での練習を選びました。
◆ベルギー
全てのスポーツを合わせても代表選手が8人or9人という小さな小さなベルギーナショナルチームですが、その中にフィギュア代表はなんと2人。つまり男子ケビン・ヴァンデルペレンと女子イザベル・ピエマンには、否応なしにベルギー国民の注目が集まりそうです。ちなみにベルギー五輪委員会は過度の夢は抱いていないようですが、それでもヴァンデルペレンにはトップ8に入って欲しいとのこと。本人は10位以内に目標を定めています。さて、2月6日にまずはアメリカへと旅立ったヴァンデルペレンですが、北米に大雪が降ったせいで離陸は3時間待ち、さらにフライト変更で予想外の乗り換え、などなど移動にはかなり苦労させられました。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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