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ラグビー コラム 2026年11月3日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、帝京大学との全勝対決で2点差の敗戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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後半からチームにエナジーをもたらしたNO8松沼

「負けは負け」。最終スコアは13-15。夏に続いての連敗となった今試合、関東大学対抗戦第5節、帝京大学戦をNO8(ナンバーエイト)松沼寛治(スポ4=東海大大阪仰星)はそう振り返った。

両校ともに決勝戦さながらの集中力を見せた1戦。その幕は帝京大によるPG(ペナルティゴール)によって下ろされた。前半、互いにハンドリングエラーが続く中、帝京大が1トライを取り切る意地を見せる。早稲田大学はショットで3点を追加し、前半は3-7とロースコアのままハーフタイムに突入した。

迎えた後半、早大の追随を許さんとばかりに帝京大が開始早々に5点を追加。早大陣営に不穏な空気が漂うも、HO(フッカー)清水健伸主将(スポ4=東京・国学院久我山)が再びチームを締め反撃に出る。

後半6分、ブースターとして投入された松沼が、お返しの5点を叩き込み早大は息を吹き返す。さらに14分、松沼がまたも自らのトライで早大の逆転劇を演出し、スターの帰還を会場に知らしめた。試合終了間際ノータイム、この試合の決定打を決められてしまい、ノーサイドの笛が秋晴れの空の下に響き渡った。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

FB(フルバック)服部亮太(スポ3=佐賀工)が右サイドに蹴り上げ激闘の80分間が始まった。試合開始早々に注目のファーストスクラムが組まれると、早大が反則を犯し、まずは帝京大が自慢のフィジカルで優位に立とうとする。

スクラムで強みを発揮したPR前田

しかし、早大も今季PR(プロップ)前田麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)を筆頭に、スクラムを武器としてきたチームだ。その後、すぐに組まれたマイボールスクラムでプレッシャーをかけ、相手ペナルティを誘発し力関係を五分に引き戻す。

序盤からディフェンスはまさに鉄壁、ゲインラインを何度も押し戻し、相手のミスを誘い続ける。帝京大はたまらずキックを選択するも、そのボールはエンドラインを割り、グラウンド中央でマイボールスクラムを獲得。

前半10分、アクシデントにより早々の出場となったPR平山風希(スポ2=大分東明)が、安定したスクラムで前半初のビッグチャンスを作りだす。

スクラムから出たボールはSO(スタンドオフ)竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)から、CTB(センター)島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)に渡り、そのままオープンサイドへのアタックかと思われた次の瞬間、インサイドに走り込んできたのは韋駄天・服部だ。

瞬く間にラインブレイクし、サポートに走る竹山へボールを託す。相手ディフェンダーのペナルティを誘い、一気にゴール前5mのラインアウトまで陣地を押し込むと、今試合初のモールが組まれた。先制点が欲しかった早大だが、ここは流石の帝京大。得点までこじつけることはできずに早大はノックフォワードでボールを失う。

先制のチャンスを逃した早大だったが、次は守備で魅せる。15分、「1試合1ジャッカル」を掲げるFL(フランカー)久我真之介(文構3=東京・早実)が左サイドでジャッカルを成功させ、早大は再び攻勢に。

服部の卓越したキックからマイボールラインアウトをゴールライン前で獲得。竹山がディフェンスギャップにしかけ、ブレイクするかと思われたが、ボールが手につかず得点チャンスを逃してしまう。

その後も今試合のキーマンとして注目された竹山、服部のコンビや、確実なゲインを重ねる島田らBK(バックス)陣が好機を作り続けるが、早大は自分たちのミスに苦しめられる展開から抜け出せない。

なんとか先制点が欲しいところであったが、前半戦の均衡は悔しくも帝京大に破られることとなる。自陣での相手ラインアウトから早大ディフェンスのわずかな綻びを突かれ、ゴール中央へのトライを献上してしまいスコアは0-7。

背を追う形となった早大は、その後もスクラムやBKのラインアタックから果敢にインゴールを狙い続ける。

33分、敵陣でのマイボールスクラムから左サイドへとボールが放たれると、島田の絶妙なパスをCTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)が受け取りゲイン。1フェーズを挟み、竹山に渡ったボールはインコースに待ち構えていた平山へと渡る。

ミスマッチを誘ったこのプレーから平山が大きくゲインし帝京大からペナルティを獲得すると、早大はショットを選択した。これを竹山が確実に決め切り、3-7と逆転を射程圏内におさめて、緊張のファーストハーフを終える。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

【ショートハイライト】帝京大学 vs. 早稲田大学(11月1日)

ハーフタイムの間に早大ベンチが動く。待望の松沼がグラウンドに足を踏み入れると、ファンからの歓声が会場を包んだ。

万全の態勢で迎えた後半開始直後、華麗な逆転劇を期待した早大ファンの想いはたったの2分で打ち砕かれた。後半2分、帝京大がスクラムでのペナルティからクイックでスタート。ゴールライン間際まで迫られ、最後は相手の屈強なコリジョンを止めきれずにインゴールを明け渡してしまう。

なんとか反撃の糸口を探す早大は6分、キックチェイスに走った島田が鋭いタックルでレシーバーを仰向けに倒すと、カウンターラックからマイボールを獲得する。そこで得たペナルティから、ゴール前5mの位置でのラインアウト。

モールに備える相手の虚をついたサインプレーから飛び出したのは『赤黒』の雄、松沼だ。トライを防ごうとする相手ディフェンダーを吹き飛ばし、鮮烈な復帰トライをゴール右隅に叩き込んだ。スコアは8-12、再び逆転圏内へ侵入した早大はここから勢いに乗る。

14分、相手ボールスクラムを早大が押し切り反則を誘うと、勝負の場面は再び敵陣ゴール前ラインアウトへと移る。今度はモールを形成したがトライまではあと一歩届かない。

ピックアンドゴーで清水がゲインすると、次に待ち構えていたのはここでも松沼。立ちはだかる真紅の壁に、正面からボールをねじ込み値千金の逆転トライをあげてみせた。13-12、1点差のリードを守るのではなく、なおも勇猛に攻め込む早大にはもう1人頼りになる副将がいることを忘れてはいけない。

29分、ハイボール争いに定評のあるWTB(ウイング)林宙(帝京大)を、WTB池本晴人(社4=東京・早実)が空中戦で完全に制すると、続く32分、ボックスキックを再獲得した早大は左サイドへ大きく展開する。

それを池本が逆足で正確なキックを放ち、陣地を大きく獲得。帝京大も負けじと強靭なフィジカルで反撃を試みるが、これをFL牧錬太郎(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がことごとく封じる。さらにはノックフォワードを誘うタックルも炸裂し、今季の早大の鉄壁ぶりを見せつけた。

試合終盤、1つのミスが敗北につながる極限の緊張状態の中、会場は静寂とも熱狂とも言えぬ異様な雰囲気に包まれ始めた。いよいよノータイム、泣いても笑っても最後のスクラムが組まれた。

両校FW(フォワード)16人の意地と誇りが、「セット」のコールとともに激しくぶつかる。レフェリーの手が帝京大陣地に上がり、いくつかの攻防の末、長い笛が鳴り響く。帝京大はショットを選択し、その一撃を決定打として決め切り、13-15でノーサイド。再び2点差、夏と同じ点差での敗北で幕は下ろされた。

セットプレーで貢献したLO(ロック)米倉翔(スポ4=福岡・修猷館)

帝京大に勝ちきれなかった。その結果が早大の現在地であることは確かだ。しかしながら、早大は現状からの大きな伸び代を示してみせた。「一貫性」、選手がシーズン当初から口々にしてきたこの言葉の重みが、日に日に増して彼らの両肩にのしかかってくることだろう。

今試合のペナルティの数、被ラインブレイクの数、失点の数は全て飲み込んで己が糧とするほかない。これから控える慶應義塾大学、明治大学戦を前に上井草でどのような積み上げができるか。

優勝への希望はなお残っている。まずは次節、待ち受ける慶大も簡単な相手ではない。伝統の早慶戦で猛虎を沈めてみせろ。

文:堀内遥寿/写真:大林祐太、伊藤文音、髙木颯人(早稲田スポーツ新聞会)

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早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP、»Twitter、»Facebook

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