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ラグビー コラム 2026年10月30日

実力伯仲。激闘必至。待望の全勝対決「帝京大学×早稲田大学」!ラグビー関東大学対抗戦 2026

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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実力伯仲の優勝候補同士が、ついに激突する。

関東大学対抗戦Aの第5節。4戦無敗同士の帝京大学と早稲田大学が11月1日(日)、秩父宮ラグビー場で相まみえる。キックオフは午前11時30分だ。

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まずは第4節終了時の暫定順位を確認しておこう。

1位 帝京大学 4勝0敗(勝点24)
2位 早稲田大学 4勝0敗(勝点24)
3位 明治大学 4勝0敗(勝点24)
4位 慶應義塾大学 3勝1敗(勝点18)
5位 筑波大学 1勝3敗(勝点9)
6位 日本体育大学 0勝4敗(勝点5)
7位 立教大学 0勝4敗(勝点4)
8位 青山学院大学 0勝4敗(勝点4)

早明帝(早稲田、明治、帝京)が現状のトップ3。慶應と筑波がそれに続き、大学選手権出場5枠に収まっている。

真紅ジャージーの帝京と、アカクロの早稲田。どちらも勝たなければならない理由がある。

早稲田は昨年の対抗戦で帝京に5点差(20-25)で敗れ、その後の早明戦で痛恨の2敗目。その結果「対抗戦3位」で大学選手権へ向かった。

先日10月22日に大学選手権の組み合わせ等が発表されたが、今季も選手権は「右の山」の競争が激しい。最もハイレベルな対抗戦勢が3校(2~4位)おり、3位通過チームは準々決勝で関西Aリーグ王者(1位)と当たることになる。

昨年の早稲田は、その難路を歩んだ。

 

早明戦から休養週なく大学選手権3回戦(85-7/関東学院大学戦)へ入り、準々決勝で関西1位の天理大学(26-21)。準決勝で帝京にリベンジ(31-21)して5連覇を阻止。しかし最後はライバル明治に10-22で敗れ、2季連続の準優勝に終わった。

この帝京戦に勝てば1位通過へ前進する。負ければ昨季同様の難路ルートへと近づく。まさに岐路となりうる大一番だ。

早稲田の今季対抗戦を見てみると、開幕3試合で相手に1トライも与えぬ好ゲームを展開。日本体育大戦(69-0)、立教戦(67-3)、青山学院大戦(78-0)と3連勝を飾った。

第4節は筑波に今季チーム初のトライを浴び、5点ビハインド(0-5)で折り返したが、後半に1年生SO竹山史人がショートパントの再獲得からチーム初トライ。早稲田佐賀1期生のWTB山下恵士朗の追加点でリードを広げ、29-5で勝ち切った。

ワセダクラブ出身の桐蔭学園3連覇メンバー、SO竹山の着実な成長はかなりポジティブだろう。スキルに穴のない万能型で、小技も利く竹山はすでに対抗戦でのスタメン起用にも応えられる存在だ。

1位通過を目指すのは帝京も同じだ。

 

前述の通り、帝京にとって早稲田は昨季5連覇を阻まれた因縁の相手。元日本代表PR相馬朋和監督の専門領域であり、帝京の“心柱”とも言えるスクラムで後手に回るという痛恨の負け方だった。

今年は春の練習試合(33-32)と夏合宿(21-19)で勝っているが、どちらも2点差以内という大接戦。肝心のスクラムの優劣は、一進一退の様相。2点差でなんとか競り勝った夏合宿で、帝京のPR森山飛翔主将は以下のようにコメントしていた。

「(スクラムについては)春の段階では僕たちがプレッシャーをかけていたと思いますが、やはり早稲田大学さんもすごくいい修正をしてきて、僕たちがずっとうまくいかず、最後まで苦しめられる展開になってしまいました。スクラムが安定していれば、ゲーム自体ももっと安定させることができたのではないかと思います」

このとき早稲田は後半出場したPR前田麟太朗がインパクトを与えた。本稿執筆時点でメンバーは未発表だが、今週末はリザーブ3名を含めた前後半のフロントロー6名が双方のキーマンだろう。要注目だ。

帝京の対抗戦を振り返ると、開幕2試合で慶應(50-5)と筑波(48-20)という強敵との対戦があった。帝京は立教との昨季開幕戦は、筑波戦と似たスコア(48-21)だったが、内容は異なる。

去年の立教戦は後半の立ち上がりで失点するなど、アグレッシブさを欠いていたが、筑波戦はフィジカルで優位に立って80分間リードを保った。帝京は昨季の現時点より好不調の波がなく、チームの遂行力は高いと見る。

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帝京はフィジカルバトルとセットプレーが自分たちの土俵。小手先ではどうにもならないラグビーの根本で優位に立つのが本来の帝京だろう。まずはセットプレーの安定から肉弾戦で圧倒し、主導権を握りたい。

しかし今や早稲田もフォワードが大きな強みとなっている。早稲田としてはスクラム、ラインアウト、モールの攻防でプレッシャーを与え、帝京のプランを崩したい。

また早稲田には周到な準備をスタートからピッチで表現できる高い遂行力がある。大学随一と思えるアタックスピード、驚異的な“序盤力”で先制点を取れば早稲田のペースだろう。前半20分までの序盤戦にも注目したい。

実力伯仲。ひとつ確実に言えることは、大学最高峰の激闘を必ず目撃できるということだ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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