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ラグビー コラム 2026年10月27日

早稲田大学、前半無得点も後半29得点で筑波大学に逆転勝利。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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10番として試合を組み立てたSO竹山

停滞からの爆発。『ユアテックスタジアム仙台』で行われた筑波大学戦を表すならばこの一言に尽きる。関東大学対抗戦はまさに群雄割拠であり、どのカードの対戦となっても熱い試合が繰り広げられる。

その中でも全国のラグビーファン注目の一戦となった今試合。前半は早稲田大学にとって非常に苦しい時間となった。自陣での戦いを余儀なくされると、筑波大に攻撃の機会を奪われ先制点を許してしまう。0-5で前半を折り返すも、後半は試合情勢が一変。

SO(スタンドオフ)竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のショートパントからの逆転トライを皮切りに、怒涛の快進撃が始まった。途中交代で入った『ブースター』の活躍も光る中、テンポの良い早稲田アタッキングラグビーを披露し大きく点差を広げる。

一方で、CTB(センター)東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)を筆頭にディフェンスの仕事もこなす。後半は筑波大を無得点に抑え、29-5で勝利。対抗戦4勝目を上井草へと持ち帰った。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

筑波大からのキックオフで火蓋が切って落とされた今試合、前半戦は両者ともに苦しく厳しい時間帯となった。6分に組まれたファーストスクラムでは、筑波大のコラプシングを誘ったもののその後のラインアウトではボールを奪われてしまう。

お互いにペナルティを重ね、攻守が激しく入れ替わる状況は続いた。早大はなかなか自陣から脱することができず、テンポを掴み切ることが出来ない。31分、均衡を破ったのは筑波大。

筑波大はFB(フルバック)増山将のランでゴール前まで攻め込むと、主将を務めるLO(ロック)白丸智乃祐が、早大のWTB(ウイング)西浦岳優(社3=東福岡)、FB池本晴人(社4=東京・早実)のタックルを引きずりながらインゴール隅にボールを置き、5点を先制する。

1トライでも返して前半を終えたい早大だが、タレント揃いの筑波大の細かなステップに翻弄され続けてしまう。自陣深くまで攻め込まれる苦しい時間帯が続くも、何とか堪えきり、その後の筑波大の得点を許さない。0-5のロースコアで試合を折り返すこととなり、早大に暗雲が立ち込めた。

気合いを入れ直したい後半、なんとしてでも先に点を奪い、一刻も早くアタックの波を作り出したいところだ。その期待に応えるかのように、開始早々早大が動く。

6分、筑波大のオフフィートを誘い陣地を得ると、ラインアウトから右にじわじわと展開。アドバンテージを生かし、竹山がラックから出たボールをショートパントで蹴って相手の隙を突くと、CTB島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)がすかさずキャッチ。再び竹山の手の中へとボールが収まりトライライン中央に滑り込む。コンバージョンキックも決まり、7-5と逆転した。

後半から試合の流れを変えたFB服部

18分には池本との交代で、FB服部亮太(スポ3=佐賀工)がBK(バックス)ラインの最後尾として出場すると、さらに早大はアタックスピードを加速させる。

SH(スクラムハーフ)宮下羚(文構3=東京・早実)、竹山、服部とつながったボールをWTB山下恵士朗(スポ3=早稲田佐賀)が受け、ライン際を疾走。しばらくグラウンドを離れていた山下が駆ける姿に歓声が湧く中、インゴール隅にボールを置き、スコアを12-5とし差を広げた。

テンポを取り戻した早大は、センタースクラムからBK陣へとボールが渡り、服部がカットインから大きく前進し敵陣へと切り込むと、筑波大のオフサイドを誘うことに成功した。点差を広げるためにショットを選択すると、竹山が難なく成功させスコアを15-5とした。

ルーキーながらも存在感を放ったHO堂薗

前半に苦しい時間が長かった分、早大は堰(せき)を切ったように攻め立てる。筑波大ボールのスクラムもアーリーエンゲージを誘い、ゴール前ラインアウトに持ち込む。モールを形成し、HO(フッカー)堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が力強くトライラインを割った。

反撃したい筑波大に、「ディフェンスでチームに流れをつけようと思っていた」と語るCTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)がナイスタックルで押し戻す。その後、ゴール前へと前進されてしまったが、この危機を救ったのも、今試合数多の活躍が光った堂薗だった。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

【ショートハイライト】早稲田大学 vs. 筑波大学(10月25日)

見事にスティールを成功させて再び流れを掴むと、続く37分、白熱するブレイクダウンで筑波大の選手が反則を犯し、シンビンとなる。数的優位を活かしたい早大は、ここにきてHO清水健伸主将(スポ4=東京・国学院久我山)を投入。早速スクラムを組むとターンオーバーに成功した。

すぐさまNO8(ナンバーエイト)城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が拾い上げると、ラックから宮下がフェイントをかけトライラインに飛び込みダメ押しのトライ。試合終了の笛が吹かれ、早大は29-5で逆転勝利を収めた。セカンドハーフで試合を掌握した早大は、対抗戦連勝記録を守り抜く結果となった。

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堪える時間が続いた前半から一転、後半は優勢となり逆転。この勝利にはリザーブ改め、『ブースター』の存在が一翼を担っていることは言うまでもないだろう。彼らが起爆剤として活躍すればするほど、背番号争いは熾烈さを増すと同時に、試合後半の推進力も高まっていく。

対抗戦は残り3戦。誰がスターティングメンバーに名を連ねてもおかしくないほどに、多くの選手の存在感が光り続けている。火花散る戦いの中で互いに成長を続ける早大は、さらなる強敵を見据え、昨季掴み取れなかった栄光を虎視眈々と狙う。

文:伊藤文音/写真:堀内遥寿、飯塚咲(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP、»Twitter、»Facebook

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