人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2026年10月23日

女子日本代表、100試合目のテストマッチで勝利掴む。速さ、運動量で、女子ウェールズ代表を上回る。

ラグビーレポート by 田村一博
  • Line

 

スタジアムには、男子日本代表がフィジー代表に快勝した熱気が残っているだろう。

10月24日の秩父宮ラグビー場では、冒頭の試合が14時50分にキックオフとなり、18時30分からは女子日本代表×女子ウェールズ代表がおこなわれる。
両試合は、日本ラグビーフットボール協会創立100周年記念試合として実施される。男女代表の併催は多くの人の胸に残るはずだ。

J SPORTS オンデマンド番組情報

2010年と2012年、2016年にも秩父宮ラグビー場を舞台に、女子→男子の順で両代表が香港代表とテストマッチを戦う日があった。ただ当時は、今回のように男女代表テストマッチ併催の価値を強く発信することはなかった。両代表とも、日本ラグビーフットボール協会創立100周年を記念した白いジャージーを着用する。

2025年7月26日、イングランドでおこなわれるワールドカップ(女子)に向かう前に秩父宮ラグビー場で戦ったスペイン代表戦には5,244人のファンが集まった。今回は、それ以上の人たちがスタンドを埋めるのではないだろうか。

今回の試合は『WXV Global Series』を兼ねている。これは、女子世界大会『WXV』が新しい開催形式となったもので、ワールドランキング1位~12位が競い合うものだ(13位~18位は『WXV Global Series Challenger』)。同じカードは10月31日にも熊谷ラグビー場でおこなわれる。

10月24日の女子ウェールズ代表戦は、女子日本代表にとって100回目のテストマッチとなる節目の一戦でもある。1991年の第1回女子ワールドカップ、フランス代表戦で始まった女子日本代表の歴史を振り返れば感慨深い。苦難の時代が長かっただけに、必ず勝ちたいところだ。
10月19日に発表されたワールドラグビーランキングでは、ウェールズが11位、日本が12位と接近している。

サクラフィフティーンの愛称で多くの人に応援される女子日本代表は、10月22日に出場予定選手を発表した。これまでの99テストマッチの半分以上、51試合に出場してきたSH津久井萌が主将として仲間たちの先頭に立つ。
持ち味の速い球さばきでチームが標榜する『ファストラグビー』の発信源となる。

津久井主将は、初キャップを得た2016年12月の女子フィジー代表戦から長くキャリアを積み重ねられたことについて、「特別なプレーができるわけではありませんが、目の前の一つひとつの局面で負けたくないという気持ちを常に持ったから」と話す。

NO8には15人制では今回がデビュー戦となるサバナ・ボッドマンが入った。すでにセブンズ代表ではキャップを持ち、スピードと力強さを武器とする。北川俊澄ヘッドコーチも、「ボールキャリーを含め、前への前進力がある」と期待する。

J SPORTS 放送情報

前へ出る力という点では、13番で起用されるソフィー・安紀子・ラングフォードも相手のディフェンスを下げるプレーを求められる。同選手は香港で育ち、U18スコットランド代表、U20イングランド代表の経験もある。8月末にYOKOHAMA TKMへの加入が発表されたばかりだ。

22番のジャージーを着る伊藤ちひろは、男子日本代表で明大4年の伊藤龍之介の妹。北川HCは、「スタンドオフらしく、ボールをもらった時の間合いやパススキルが高い選手」と評価する。
セブンズで培ったアジリティーでも相手を惑わせるだろう。

サクラフィフティーンはフィジー代表に12-15、女子イタリア代表に21-55、アイルランド代表に24-31、19-43と、北川HCの正式就任後は4連敗となっている。
しかし、世界との戦いの中でモールの強さ、決定力には自信を深めた。「ウェールズはとても力強く、パワフルな選手が多い。特にブレイクダウン回りのところはかなり強い」と警戒するも、強みを前面に出しながらスピードとスキルで相手を運動量で凌駕したい。

女子ウェールズ代表はウィメンズ・シックスネーションズ2026では5戦全敗に終わったが、直近のテストマッチ、南アフリカ代表戦は50-19、アメリカ代表戦は24-26と、しっかりした内容で戦っている。
手強い相手も、『ファストラグビー』を80分貫いて勝利を手にしたい。

文:田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

  • Line

あわせて読みたい

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ