人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2026年10月19日

【ハイライト動画あり】先発1年生トリオも躍動!「東洋大学」が100点ゲーム!FB池渕はキック13本成功。ラグビー関東大学リーグ戦 2026

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

 

混戦が続く関東大学リーグ戦。開幕3連勝の東洋大学が10月18日(日)、3敗で最下位の法政大学に対して圧巻のゲームを披露した。

■正確なロングキッカー、法政大CTB渡辺圭祐

先制点はフィジカルバトルで優位の東洋大。まず法政大がこの日不安定だったラインアウトでミスをすると、捕球したLOシオネ・テネフフがディフェンダーを弾いて先制トライを決めた。

法政大も返す刀で中盤から連続攻撃。相手の出足の鋭いラッシュ系ディフェンスを見越した展開攻撃で、一進一退を繰り返しながら前進していく。

ここで東洋大が中盤でオフサイド。法政大はショットを選択。50m級のPGを決めたのは今季好調のロングキッカー、中部大春日丘出身のCTB渡辺圭祐。サッカー経験者のスキルを活かして3点を返した。(7-3)

■東洋大の先発18歳トリオ!NO8ロケティ ブルースネオル、SH黒岩稜、SO永吉天馬

3人の18歳が東洋大に勢いをもたらした。

東洋大は4点リード(7-3)の前半9分。キックカウンターから目黒学院出身のNO8ロケティ ブルースネオルが突進。フットワークとパワーを駆使してゲインを切る。

直後、大分東明の18歳SH黒岩稜がパスアウト。さらに小さいモーションの鋭いパスで突破に繋げたのがSO永吉天馬。NZ名門クライストチャーチボーイズ出身のSO永吉は、NZらしいモーションの小さいパススキルで突破を演出。

多機能型のキッカー、FB池渕紅志郎のクイックハンズで外に繋がり、最後はフィニッシャーのWTB中山二千翔。東洋大が2本目を切り取った。(12-3)

3人の躍動は続いた。

前半17分にはSO永吉の鋭いカットパスからNO8ロケティが豪快なブレイク。そのまま3トライ目をもたらすと、同26分にはラックサイドの穴に気づいたSH黒岩が持ち出しから独走トライ(5本目)。

さらに前半31分にはSO永吉がパスダミーからラン選択。オフロードパスを繋げた相手は共に大分にゆかりのある同期SH黒岩。18歳のハーフ団でフィニッシュまで持っていき6本目を獲った。(38-3)

■通用した法政大のワイドアタック

法政大はスクラム、ラインアウトというゲーム基盤で劣勢。スクラムではヒット時点で崩され、ラインアウトは相手の高さに苦しんだ。またフィジカルバトルでも後手に回り、前半だけで7連続トライを許した。

ラグビー 関東大学リーグ戦2026(10月18日)

【ショートハイライト】東洋大学 vs. 法政大学

だが、深いラインのワイドアタックは随所で通用していた。

SH野島大翔、SO佐川一眞の正確なパスワークから、速く直線的な相手DFに対して効果的にギャップを突き、エリア右隅で再三突破。それが実を結んだのが前半最後のトライだ。

まずラインアウトを確保すると、ゲームキャプテンのFL三浦幹太が大きなストライドの豪快なランで右隅でゲイン。NO8金田遼平のチーム初トライを生んだ。セットピースを安定させてボールを持てば得点できると証明した瞬間だった。

■法政大もルーキーの活き良し。HO阿部史門、FL越智伊織

前半は7連続トライの東洋大が37点(47-10)のリード。

出だしの法政大はFL大沢空らが厳しいロータックル。後半7分には相手NO8ロケティを一撃で仕留めるなどフィジカルバトルで互角に渡り合う。

だが失トライ後、FB星野瑛太がキックのインターセプトから1トライを返した後、NO8ロケティが右隅で1対1を弾くなど2連続トライを浴びて、スコアは17-66。すでに敗色濃厚となったが、こちらもルーキーが活力を与える。

後半17分。

まずは敵陣の中盤左スクラムで、これまで押されていたスクラムを拮抗させる。先頭の2番は前半途中から入ったルーキーHO阿部史門。後半最初の法政大はフォワードがやや盛り返した。

さらに東洋大が展開後、ルーズボールに飛び込んでターンオーバーしたのは、富山第一でチーム史上初の高校ジャパン候補になった越智伊織。泥臭い地表近くのプレーで攻撃権を奪った。

法政大はプレーがラフになってきた相手バックスに付け入り、後半26分にWTB福本耀のロングゲインからSH野島がフィニッシュ。44点差(22-66)としたが、ここから東洋大がペースを落とさずに得点を重ねた。

■終盤の運動量で勝った東洋大が5連続トライ

終盤も東洋大はプレーの正確性が大きく落ちなかった。

東洋大は突破後もフォロワーが多い一方で、法政大は緊急時のリアクションが遅かった。ディフェンスの再整備のポジショニングも遅れ、一つの突破が次々にトライに繋がっていく。

ワークレートが落ちた相手に対してパフォーマンスを保ったことで、東洋大のトライ数は前半より1多い8トライとなった。

東洋大が奪ったトライ数は前後半で「15」。キッカーFB池渕が難しい角度のコンバージョンも含め、15本中13本を決めたこともあり、得点は100点の大台に乗った。

最終スコアは衝撃の「101-22」。怪我人も増えて厳しい状況となった法政大は、下位2チームが回る入替戦回避が現実目標となってきた。次戦は1勝1分2敗の日本大学。一週間後のセナリオハウスフィールド三郷(埼玉)が舞台だ。

開幕4連勝の東洋大は、まずはリーグ戦初優勝へとひた走る。次戦の相手は1勝1分2敗の関東学院大学。今季の東洋大は要注目だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

  • Line

あわせて読みたい

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ