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ラグビー コラム 2026年10月19日

【ハイライト動画あり】いつもと違うメンバーで、自分たちの強み。京産大が4連勝。関大は粘り届かず。

ラグビーレポート by 田村一博
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自分たちの強みを前面に出して勝利を掴んだ。
10月18日に宝ヶ池公園球技場でおこなわれた関西大学Aリーグの京都産業大学×関西大学(以下、それぞれ京産大、関大)の最終スコアは41-21。前者が今季開幕からの連勝を4に伸ばした。

前戦とは大きくメンバーを変えてこの試合に臨んだ京産大は、部内に多くの体調不良者が出ていたようだ。しかし、出場したメンバーたちは、それぞれのできるプレーを押し出すわけではなく、チームとして積み上げてきたスタイルを出して勝利へ直進した。

この日奪った7トライのうち5つが、敵陣深いエリアへ攻め込んでからのモールで奪ったものだった(ひとつはモールからの持ち出しで挙げた)。
いつもと違うメンバー構成でも、自分たちの武器としているもので勝ち切れたのは大きい。チームの結束力を、さらに強くする勝利となったかもしれない。

先制トライは前半5分。1年生のHO角方温太がトライスコアラーとなったが、全員で長く攻め続けて奪ったものだった。
右ラインアウトから始まった攻撃は、モールでの前進で相手を後退させ、個々の前へ出る気持ちが伝わってきた。

SH村田大和のパスを受けた選手たちが強いボールキャリーを見せ続けること2分弱。LO石橋チューカ主将のビッグゲインなどもあり、相手の反則を誘う。PKを得て、最後は左サイドでのラインアウトから攻めた。 強固なバインドで力を結集し、一気に押し切った。

追加の5点も同じような流れで挙げた。右サイドのラインアウトからモールで前進し、攻め続けること約2分弱。相手の反則で得たPKを左に出し、ラインアウト後のモールで再びボールをインゴールに置いた(NO8高木彗那がトライスコアラー)。

10点を先行された関大も、よくタックルして動き続け、戦う姿勢を保ち続けた。
前半20分過ぎからはスクラムで圧力を受けながらもボールを動かし、NO8中川一星のビッグゲインで敵陣深く攻め込む。相手反則からPK→ラインアウトで圧力をかけ続け、FWのピック・ゴーで攻め立てる。26分にFL三木翼がトライラインを越えて点差を5とした。

ラグビー 関西大学リーグ 2026(10月18日)

【ショートハイライト】京都産業大学 vs. 関西大学

この日勝利した京産大の収穫は、自分たちのスタイルを貫いただけでなく、相手の必死の抵抗を突き破る一貫性をチームとして持ち続けられたこともあるだろう。
関大は反撃のトライを挙げた後、ほぼ自陣、それもゴール前でハーフタイムまでの時間を過ごすことになったが、得点板が動いたのは前半終了間際だった(前半43分、これもモールを押し切る)。京産大は、粘り強い相手を攻め切って後半に入った。

ハーフタイム後すぐの時間帯、京産大はキックの蹴り合い後にFB太田陸斗が大きく抜け出して前進。最後は左外に待つLO石橋主将がトライを奪ったシーンは、大事な時間帯に全員が集中していた結果だ。
後半10分過ぎから関大に攻め続けられる時間帯もあり、トライを許して再び差を詰められもしたが(22-14)、最後の20分を制して勝利を手にした。

後半20分、ラインアウト後のモールから途中出場のHO福留斗生が持ち出して走り、インゴールに入る。福留は32分にもラインアウト→モールをうまく舵取りし、自ら加点してみせた。
その時点で34-14。勝負を決める時間帯に、期待された働きをしてみせた。

いつもと違うメンバーで、自分たちらしく勝った。
京産大にとっては、チーム全体のスタンダードを引き上げる意味でも大きな勝利となったはずだ。各ポジションで競争が激しくなる。シーズン中に成長を続ける道を歩まないと大学日本一には届かない。全国4強の先にある壁を、今季こそ破りたい。

関大は敗れたものの、チームの芯にあるものは多くの局面で見られた。この日で今季の成績は1勝3敗となったが、誰も自信を失っていないだろう。
自分たちを信じてプレーしているチームは結果が残るかどうかは別にして、悔いの残らぬ時間を過ごせる気がする。

文:田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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