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ラグビー コラム 2026年10月16日

ギアを上げて連勝を伸ばしたい京産大。関西大は高まるスタンダードを示す戦いで挑む。

ラグビーレポート by 田村一博
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2025年度の関西大学Aリーグ2位で、全国大学選手権の4強に5大会連続で進出中の京都産業大学は、2026年度シーズン、関西大学Aリーグで開幕から3連勝と白星を重ねている。

ただ、初戦の立命館大学戦には45-24で、2戦目の摂南大学戦は49-38、3戦目の近畿大学戦は38-26。いずれも思い描いていたような勝利ではないだろう。
10月18日に宝が池公園球技場でおこなわれる今季第4戦では、関西大学と戦う。今回こそ、すっきりした勝ち方をしたいところだ。

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近大戦は逆転勝ちだった。前半24分までに19点を先行され、ハーフタイムを7-26で迎えた。
後半に入り、4分、ラインアウトからモールを押し込んでHO福留斗生がインゴールへ入る。それを皮切りに4トライを重ね、失点ゼロ。最終的には38-26で勝利も、課題が多く出た80分だった。

前半23分にスクラムを押し切られて加点された時には、完全に相手の勢いに飲み込まれていた。そこから逆転したのは地力があるからだろうが、前半から自分たちの力を出し切って戦いたい。

近大戦後の記者会見で石橋チューカ主将は、「ブレイクダウンとセットプレーのところで激しくいけず、近畿大学のテンポに乗せられてしまったと思います」と話した。今季は試合を通して一貫性を持ち続けることに苦労している。
「前半19点ビハインドで折り返して、後半精神的にも追い込まれた時もあったのですが、自分たちの強みであるFWで取り切れて逆転できたことが自信にもなりました」とも話している。
自分たちから仕掛けていく80分を実現したい。

 

今回の関西大戦には、前戦から大きくメンバーを変えて臨む。フロントローは1番・小林龍昇、2番・角方温太は、今季開幕戦のコンビ。3番には今季初出場の佐名木風雅が入った。
今季ここまで3戦連続で6番で出場してきた石橋チューカ主将は4番に入り、5番のエドウィン・ランギとLOを組む。渡辺遥己、住田美尋、高木彗那のバックローは、今季初めての組み合わせだ。

バックスでは村田大和が9番で今季初先発。3戦連続で10番のジャージーを着る金侑雅とのコンビでゲームを作る。11番から15番までは、前戦と同じ選手たちが並んだ。
12番の金子健伸は、近大戦の後半12分過ぎ、相手に攻め込まれた際に好タックルで流れを断ち切った。この試合でも印象付けるプレーが期待される。

前戦の先発メンバーの数人がベンチスタートとなった。役割が変わったことをきっかけに、自分たちの強みを出してチームに貢献したいところだ。

 

対する関西大は、ここまで1勝2敗と負けが先行しているものの、初戦から同志社大学に14-26、関西学院大学に20-10、天理大学に15-17と接戦を続けている。
選手たちは、時間をかけて積み上げてきたものに手応えを感じているようだ。

チームの指揮を執って4季目を戦っている佐藤貴志監督は、個々の選手とのフィードバックを繰り返しながらチームの土台を築いてきた。後半30分過ぎまで15-12とリードしていた天理大戦についても「スタンドオフの堂免(遙生)を中心にエリア取りなど、うまくゲームを運べていました」と振り返る。

積極的に体を当てるFWプレーヤーが多く、それを生かして、ボールを動かす自分たちのスタイルに持ち込めている。
SO堂免とともに攻守においてBKラインを動かしているのはCTB吉良陸人。自らタテに出る、パスを散らす判断がよく、ディフェンスも鋭い。ミッドフィールドで頼りになる存在となっている。

FWはFLの岡田薫瑠主将が束ねる。決して大きな声を張り上げるわけではないが、体を張って周囲を鼓舞する。
2年生のHO沢田隆盛にも期待がかかる。強みとするコンタクトエリアでの激しさとともにセットプレーでも相手に圧力をかけられるなら、この試合でも自分たちのスタイルを出して戦えそうだ。

佐藤監督はチーム内の競争が高まっていると話す。
天理大戦の前日におこなわれたジュニアチーム同士の一戦では関西大が38-29と勝利した。「これまでは差をつけられて負けていたので、その結果からも、選手たちの力が上がっていると感じています」。

今回のメンバー23人は、天理大戦と変わらない。しかしそれは、競争を経ての結果。チーム全体のスタンダードが上がっているといっていい。
1勝2敗ながら自信を得ている白×紺ジャージーの充実が伝わる80分となりそうだ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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