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ラグビー コラム 2026年10月9日

安定のセットプレーを武器に今季2勝目を狙う慶大。立大は、ワクワクする展開の先にある白星を掴みにいく

ラグビーレポート by 田村一博
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開幕戦で帝京大学に5-50と敗れるも、次戦の青山学院大学相手に61-10と完勝した慶應義塾大学が今季2勝目を目指す。
立教大学は今季ここまで連敗。15-51と初戦で筑波大学に敗れ、早稲田大学には3-67とノートライに抑えられた。しかし、時間をかけて積み上げてきたフィジカル面の成長は感じられる。はやく初勝利を手にしたい。

関東大学対抗戦第3節の慶大×立大は、10月11日に足利ガスグラウンド(栃木)でおこなわれる。11時30分のキックオフだ。

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慶大はこの試合、『徹底』をテーマに戦う。相手の立大は今季、まだ果たしたことのない全国大学選手権出場を目標に掲げている。これ以上負けられないだけに、すべてを懸けて立ち向かってくるだろう。その勢いに飲まれないように、自分たちから仕掛けていく。

受けていては相手のペースに持ち込まれるから、自分たちのやるべきことを徹底してやり切る。それが勝利に直結すると信じて戦う。
青貫浩之監督は、「青山学院に勝ったことはいい意味で忘れて臨みます」。目の前の相手に、自分たちのスタイルのすべてをぶつけるつもりだ。

帝京大戦も含め、力がついてきたことを証明しているのがセットプレーだ。特にスクラムは安定感を増している。今季初戦から不動のフロントロー、井吹勇吾、藤森貴大、中谷太星は今回もそのままだが、ブースター(ベンチスタート)の16番、17番、18番は、玉塚雄大、鈴木将智世、浦城尚生と過去2戦の3人から全員を変更した。青貫監督は、「いい競争ができているので」と自信を見せる。

フロントローとは対照的に、バックローは3人中2人を変えた。この試合で6番に入るのはキーヴァー ブラッドリー京。ラインアウトのバリエーションを増やすことが期待される。
そして8番には、前戦は後半からピッチに立った中野誠章が入る。ブレイクダウンワークを買われての起用。恩田優一郎主将が代わりに20番のジャージーを着る。

FW3列についても青貫監督は、充実したポジション争いがあることを伝える。恩田主将は、今後、自身のリーダーシップをもっと強く出していくと言い、「自分の役目はチームを勝たせること。(立大戦で)ピッチに立ったら積極的にプレーしたい」と言葉に力を込める。

SH尾関航輔は青山学院大戦で3トライと、視野広くプレーしていることを証明した。SO小林祐貴も判断よく走り、キックは正確。ゲームキャプテンを務める笠原悠真は、BKラインをうまくリードしながら、チームを勝利へ導こうとするだろう。
ただ「絶対に受けてはダメ」と、自分たちから強みを出していくように周囲を鼓舞する意志を示した。

 

対する立大は、今回も5番の高尾将太がゲームキャプテンを務める。WTB大畑咲太主将が春に負った大怪我のため、長期離脱している。副将のPR石原捷聖も復帰が開幕直前となった。そのため、3年生のLOが開幕から重責を担い続けている。
派手さはないが、大事なプレーをコツコツ積み上げるセカンドローは信頼も厚い。

今季未勝利という状況からも同ゲームキャプテンは、「チーム全員が勝つつもりで、緊張感ある準備をしてきた」と話す。しかし、「その緊張感を楽しもうと思っています」。
「アタックでは目指している『自在ラグビー』、ワクワクするようなプレーをしたい」と、縮こまるつもりはない。ディフェンスでも前に出て止めてボールを奪い返したい。「ターンオーバーからのトランジションの状況、カオスに持ち込みたい」とする。

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慶大が自分たちにフォーカスすると言うのと同じように、立大も「相手のやり方への対策を練るというより、自分たちのラグビーに集中したい」。そのためにも、前戦を反省して「立ち上がりの時間帯をもっと積極的に戦います」。そして、「後半の立ち上がりも大事にして、80分間力を出し続けたいと思います」。

18番に入った間中雄生は、出場が叶えば2年生にして初の関東大学対抗戦でのプレーとなる。フィジカル面が強く、強いタックルも持つ。仲間の闘志に火を点けるプレーが期待される。
1年生ながら3戦連続で7番のジャージーを着る山田哲平も好タックラー。全員で勝利を掴みにいく姿勢を強く打ち出して戦う。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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