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ラグビー コラム 2026年4月6日

【ハイライト動画あり】雨ニモマケズ。埼玉パナソニックワイルドナイツが見せた貫禄。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第14節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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雨中の熊谷ラグビー場で、リーグ初代王者が貫禄のパフォーマンスを見せた。

2位(12勝1敗)の埼玉パナソニックワイルドナイツが、地元・熊谷に11位(3勝10敗)の横浜キヤノンイーグルスを迎えた一戦。

前半はイーグルスが接点やモールディフェンスで耐えた。しかし4点ビハインド(3-7)で迎えた前半終了間際、イーグルスのFLビリー・ハーモンがモールで故意の反則。

フォワードの密集戦でも耐え続けたが、アドバンテージを受けたSO山沢拓也がクロスキック。イーグルスのFB武藤航生は読んでいたが、クリーンキャッチはならず。こぼれ球を拾ったFB野口竜司が2トライ目を奪った。

前半を14-3で終えたワイルドナイツは、相手が14人の後半立ち上がりにも1トライ追加。

スティール名手のFLラクラン ボーシェーのボールハントから敵陣へ入り、順目にFWがユニットで縦突進を続けるシンプルな――しかし確実かつ強力なプレーで3連続トライを奪った。

雨もお構いなし。リスクの少ないダイレクトプレーを重ね、確実にスコアを刻んでいった。(21-3)

「前半終了間際と後半立ち上がりに相手にチャンスを与えてしまい、結果としてその時間帯が勝敗を分けたと感じています。ディフェンスでのペナルティやノックフォワードが重なり、クオリティーの高い相手に対してそうしたミスは許されない中、痛い失点に繋がりました」(イーグルス、レオン・マクドナルドHC)

2位のワイルドナイツ相手に18点ビハインドの厳しい状況――。

だが、厳しい状況でこそ真価を発揮する者もいる。

FWの数的不利で劣勢のスクラムからふたたび自陣ゴール前に攻め込まれるが、まず相手ボールのスクラムでFW陣が奮闘。

スクラムトライを防ぐと、南アフリカ代表SHファフ・デクラーク(172cm)が、相手LOリアム ミッチェル(197cm)の突進を受け止める。そのままグラウンディングを防ぐトライセーブ。世界最高峰のスキルを見せた。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月4日)

【ハイライト】埼玉ワイルドナイツ vs. 横浜キヤノンイーグルス|ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第14節(4月4日)#leagueone

後半8分にFLハーモンが帰ってくると、直後のラインアウトでスティール成功。自陣脱出のキックでピンチをしのいでみせた。

だがワイルドナイツは後半14分に8本のパスをつなぐ美しい展開トライ。雨が弱まったと見るやアタックを変える柔軟性、理解度を披露する。をさらに3分後(後半17分)に1トライ。リードを32点(35-3)に広げた。

ハンドリングエラーが起きやすいコンディションで、残り約20分で32点ビハインド。敗色濃厚となったイーグルスだが、ここから吹っ切れたように持ち味を発揮する。

「後半終盤には自分たちのアタッキングラグビーを表現することができ、チームとしてのベストな姿を見せられた部分もありました」(イーグルス、マクドナルドHC)

ダイレクトタッチの相手ミスから攻撃機会を得たイーグルスは、途中出場組が火をつける。

リザーブのレキマ・ナサミラが豪快な突進。さらに小技もある途中出場のリーバイ・アウムアからバックフリップパスを受けたWTB石田吉平が加速し、数的優位をつくる。フィニッシュはNO8サウマキ アマナキだった。(35-8)

敵陣でのアタック機会が増えれば得点できる――。

J SPORTS 放送情報

手応えを掴んだイーグルスは、ハンドリングエラーからトライを追加されたが、後半25分には7次攻撃。こちらもリザーブの古川聖人が守備間を突いて効果的なゲインを切ると、クイックで右展開。ラストパスを受けたアウムアがチーム2連続トライのスコアラーになった。(42-15)

しかし大勢は変わらず、ワイルドナイツが13勝目で単独1位となった。

「今日のような荒天では、いかにベーシックなプレーを徹底できるかが重要です。選手たちには『自分たちのスタンダードをしっかり示そう』と伝えて臨みました。その結果、80分間を通して全員がそれを体現してくれたと感じています」(ワイルドナイツ、金沢篤HC)

雨にも負けず高いスタンダードを示したワイルドナイツ。この日はかつて足首の重傷(開放骨折)も乗り越えた宮川智海が、2023年4月の静岡BR戦以来の公式戦出場を果たした。

宮川のさらなる活躍も期待されるワイルドナイツの次戦は2週間後。バイ・ウィーク明けの4月18日(土)、プレーオフ進出に燃える9位(5勝9敗)静岡ブルーレヴズとのビジターゲームが待つ。

一方、勝ち点を得られず11敗目を喫したイーグルス。

「とても厳しい試合となりました。雨の影響もあり、両軍共にハンドリングエラーが見られる中、自分たちはチャンスを得点につなげることができなかった点が課題だと感じています。この反省を生かしながら次に向けて準備していきたいと思いますし、今後の戦いを前向きに楽しみにしています」(イーグルス、CTBジェシー・クリエル主将)

11位イーグルスの次戦は重大決戦となる。

相手は最下位(12位)の浦安D-Rocks。下位2チームが回る入替戦の回避へ向けて、絶対に勝たなければならない一戦だ。舞台はセカンダリーホスト大分県のクラサスドーム大分。バイ・ウィーク明けの18日(土)、溜め込んだ渾身の力をぶつけたい。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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