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初のプレーオフ進出を目指すブラックラムズ東京(BR東京)にとって大切なホストゲームだった。4月5日(日)、リーグワン2025-26ディビジョン1(D1)第14節、この日の秩父宮ラグビー場は、「ユニバーサルデー2026」と銘打ち、誰もが楽しめるラグビー観戦環境づくりへの挑戦もあった。車いすラグビー、デフラグビー、ブラインドラグビーの体験会があり、車いす専用の席を増やし、聴覚障害者向けのコミュニケーションサービスや、視覚障害者向けの場内ラジオ、電光掲示板に場内の説明が字幕で流れた。誰もが楽しめる工夫が凝らされたスタジアムで、8,104人の観衆は激しく体をぶつけ合うラグビーを堪能することになる。
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午後1時、BR東京SO中楠一期のキックオフで試合は始まった。先制したのは神戸スティーラーズ(神戸S)だった。開始2分、ハーフウェイライン付近のラインアウトからモールで前進すると、右オープンに展開し、CTBタリ・イオアサがディフェンスラインを突破。NO8ソロモネ・フナキをつないでトライをあげる。SOブリン・ガットランドのゴールも決まって、7-0とリード。その後、BR東京に攻め込まれたが、FLアーディ・サベアがスティール(ジャッカル)でピンチを救う。10分、BR東京陣深く入ったラインアウトから攻めた神戸Sは、WTBイノケ・ブルア、イオアサが次々に縦に走り込み、最後はCTBアントン・レイナートブラウンがトライラインに迫ったところでオフロードパスを出し、再びフナキがトライ。ゴールも決まって、14-0とした。
その後もBR東京に攻め込まれた神戸Sは、24分、BR東京の中楠のPGが外れた直後、22mラインでのドロップアウトから素早く仕掛ける。右に左にボールを大きく動かしながら、LOジェラード・カウリートゥイオティが好判断でフィールド中央を抜け出し、SH上村樹輝がサポートして再びボールを受けたカウリートゥイオティがトライ、21-0とする。その後、自陣の反則でBR東京にPKを与えてFL松橋周平にトライを奪われるが、29分、BR東京トライライン直前のラインアウトから一発のサインプレーでサベアがトライし、28-7とする。トライ後のゴールを決めたガットランドは、チーム史上初の通算500得点を突破した。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月5日)
【D1 第14節 ハイライト】ブラックラムズ東京 vs. コベルコ神戸スティーラーズ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月5日)#leagueone
攻めている時間はBR東京のほうが多いのだが、神戸Sのディフェンスは崩れず、34分、BR東京のTJ・ペレナラがトライを返すも、直後、神戸SはSOブリン・ガットランドのキックパスを受けたFB上ノ坊駿介がトライし、35-14で前半は終了。後半はともに攻め合いながらも決め手を欠く展開が続いた。BR東京はTJ・ペレナラがSHの位置からハイパントを多用して神戸Sのディフェンスの攻略を図るが、神戸Sも堅実なキャッチで対応。後半10分には、今季初の途中出場となったLOブロディー・レタリック、NO8ワイサケ・ララトゥブアを投入すると、この2人がBR東京の前に立ちはだかり、パワフルなタックルなどでチャンスの芽を摘んだ。
後半、両チーム唯一の得点は、後半35分のサベアのトライだった。BR東京のキックを受けたのは交代出場のSO李承信。すぐにブルアにパスを送ると力強い突進でハーフウェイライン付近にポイントを作り、さらに右に攻めてイオアサがタックラー2人の間に体を入れてオフロードパス。右タッチライン際をコストリーが抜け出し、最後はサベアがトライエリアに走り込んだ。疲労困憊の中で、神戸Sの個人技の高さ、決定力を見せつけるダメ押しトライだった。
リーグワンのスタッツを担当するOPTAの試合直後の数値では、ボールキャリーはBR東京の148回に対して、神戸Sは85回。しかし、キャリーして進んだ距離ではBR東京の432.6mに対して、神戸Sは466.4mと上回った。ディフェンス面でも神戸Sは191回のタックルを90.9%の成功率で決め、BR東京は69タックルで78.8%の成功率だった。
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【45分ハイライト】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第14節-6 ブラックラムズ東京 vs. コベルコ神戸スティーラーズ
放送日時:2026年4月6日(月)午後 9:15 ~ J SPORTS 1
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放送日時:2026年4月6日(月)午後 10:00 ~ J SPORTS 1
プレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞したサベアはピッチ上のインタビューで言った。「タフな試合過ぎて、自分の身体の中に肺が存在しているかわからないくらいキツかった。後半ミスが多かったので、この学びを次に生かしたいです」。デイブ・レニーヘッドコーチはBR東京のパフォーマンスを称えた。「素晴らしいパフォーマンスを前にディフェンスの時間が長くなり、フラストレーションがたまりました。次週はバイウィークなので、しっかりリフレッシュさせて次に向かいたいです」。
敗れたBR東京のタンバイ・マットソンヘッドコーチは、「良いスタートが切れずに罰を与えられました」と話し、プラン通りに攻撃できず、チャンスを作りながらトライが取り切れなかった序盤を悔やんだ。キャプテンのペレナラは後半ハイパントが多くなったことについて、「前半もそうしたかったのですが、後半はそれをするチャンスが増えたということです」とプランは一貫していたと語った。現時点ではプランの遂行力に差が出たというところだろう。BR東京は次節(4月17日、秩父宮ラグビー場)、三重ホンダヒートと対戦。2位に浮上した神戸Sは次節(4月18日、豊田スタジアム)、トヨタヴェルブリッツと対戦する。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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