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ラグビー コラム 2026年4月2日

埼玉パナソニックワイルドナイツの貫禄か。横浜キヤノンイーグルスの金星か。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第14節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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2025-2026シーズンのリーグ戦はラスト5節。プレーオフ進出や入替戦回避をめぐる争いが激化していくフェーズになった。

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4月4日(土)の第14節では、2位(12勝1敗)の埼玉パナソニックワイルドナイツが、地元・熊谷に11位(3勝10敗)の横浜キヤノンイーグルスを迎える。

 

ワイルドナイツは第13節の結果により、5季連続5回目のプレーオフ進出が決まった。

しかし多くの選手に経験を積ませるような状況ではないはずだ。3位以下に転落すると準々決勝の1試合が増えることになり、元年以来の優勝への道のりが険しくなるためだ。

現在3位のコベルコ神戸スティーラーズとの勝ち点差はわずか「2」。プレーオフを有利な条件で戦うためにも、ラスト5試合、気の抜けない戦いが続く。

しかも相手はイーグルスだ。

新体制1年目の今季は開幕6連敗を喫したが、リーグ後半戦(第9節以降)では2勝3敗。南アフリカ代表SHファフ・デクラークも復帰し、確実に圧力と遂行力は上がっている。

しかも第12節では10連勝中だったスティーラーズを撃破(38-29)。最下位(当時)が首位を破る金星を挙げた。前節(第13節)ではトヨタヴェルブリッツに27-33で競り負けたものの、7点差以内の勝点1は確保した。

「先週のコベルコ神戸スティーラーズ戦では非常に良いパフォーマンスを発揮できましたが、今回は同じレベルに達することができず残念です。重要な場面でエラーが出たことが、今後の課題になると思います」(イーグルス、レオン・マクドナルドHC)

2位ワイルドナイツに挑むイーグルスの先発メンバーでは、前節からフォワード3名(PRシオエリ・ヴァカラヒ、LOランダル・ベイカー、LOリアキマタギ・モリ)とバックス3名が変更。

バックスでは南アフリカ代表CTBジェシー・クリエル主将が第10節以来の復帰。7人制日本代表主将だったWTB石田吉平もスタメンへ。そして22歳のFB武藤航生も先発を託された。ハーフ団は歴戦のSHデクラークとSO田村優で変わらない。

イーグルスが対峙するワイルドナイツだが、言うまでもなく一筋縄ではいかない常勝チームだ。

5季連続のプレーオフ進出が物語るとおり、ヘッドコーチが金沢篤氏に変わってもパフォーマンスにムラがない。常に“自分軸”“自チーム軸”で動いており、「相手の順位が下位」「前回勝っている」といった外的要因でパフォーマンスが変化しない印象がある。

ワイルドナイツはリーグ随一と言えるディフェンスチームだが、敵陣での決定力にも凄みがある。

特筆すべきは第11節(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)と第13節(東京サントリーサンゴリアス戦)だろう。

第11節スピアーズ戦では37フェーズで同点トライ&サヨナラコンバージョン成功(32-30)。第13節サンゴリアス戦ではレッドゾーンの84分に17フェーズ目で逆転サヨナラトライ(36-34)。試合後の記者会見で「なぜ最後の最後に勝ちきれるのか」という質問が出るのも当然だろう。

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その問いに対して、元慶大指導者であるワイルドナイツ金沢HCは「シーズン当初から実行力、最後に取り切るところは意識してきました」と話した。つまり偶然の結果ではない。そして続けた。

「一番重要なのは選手が個人にならず、しっかりチームのことを考えながら動けているかどうかです。その中で時間をキープしながら、常にプレッシャーを相手に掛け続けられていることで、今日の試合も最後に勝ち切れたところに繋がっていると思います」

ミスしたら終わりという極限的な場面であっても「チーム」を意識する。具体的には、チームにおける取り決めや役割にフォーカスを続けるということかもしれない。

瞬間的なアイデアや華麗な個人技での逆転劇は華々しいものだが、それらは再現性に乏しく、属人的でもある。ワイルドナイツという常勝軍団はチームとして動き続けることで結果を残している。

そんなワイルドナイツのスタメンを見てみると、フォワードは4名(HO坂手淳史、LOエセイ・ハアンガナ、FL長谷川崚太、NO8ユアン・ウィルソン)の変更。

バックスは2名で、SH小山大輝が入り、オーストラリア代表として経験豊富な「サイクロン」WTBマリカ・コロインベテがスタメンを託された。リザーブの宮川智海は今季初出場に備える。

 

イーグルスは前指揮官の方針を継いだアタック型。かたやワイルドナイツはD1最小251失点のディフェンス型だ。イーグルスのハーフ団(SHデクラーク&SO田村)が指揮するアタックが、リーグ最強の盾を破れるかに注目したい。

イーグルスの金星はなるか。ワイルドナイツが貫禄を見せるのか。キックオフは土曜日の午後2時30分だ。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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