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ラグビー コラム 2026年3月30日

【ハイライト動画あり】結束のラストプレーで決着。ワイルドナイツ、最後の最後にサンゴリアスに逆転勝利。

ラグビーレポート by 田村一博
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2か月前、第6節に戦った時には1点差だった(31-30)。
その時の順位など関係のないライバル同士の対戦だ。再び接戦になると予想されていた戦いは、今回は36-34。ラストプレーで勝負が決まった。

3月28日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた東京サンゴリアス×埼玉ワイルドナイツは好ゲームとなった。
勝者となったのはワイルドナイツ。今季2回目の対戦も、前回に続き競り勝った。

先を走り続けたのはサンゴリアスだった。
前半7分にWTB安田昂平が先制トライを奪う。差を詰められてもペナルティゴールで突き放した。前半終了間際に14-14と追いつかれても、後半に入ると、11分までに10点を加点してリードを広げた。

前半19分には、サンゴリアス31点、ワイルドナイツ17点となった。
31分の時点でもサンゴリアス34点、ワイルドナイツ24点と10点差があった。
ただ点差が開きそうになると、ワイルドナイツがすぐに得点して離されないようにすることが印象的だった。

結論から書くと、ラストシーンの直前までリードしていた側はサンゴリアス。しかし後半45分、ワイルドナイツのPRリサラ フィナウがインゴールに飛び込んで初めて立場が入れ替わった。
トライ数はサンゴリアスが3でワイルドナイツが5。5つのPGで得点を積み重ねた前者と、トライを取り切るべきところで取り切った後者、両チームがこの試合に勝つために描いたプランを遂行しあったから手に汗握る展開となった。

思い描いていた勝利への道を歩んだのはサンゴリアスの方だったのではないか。FBチェスリン コルビが成功させた5PGは、敵陣に入った時には確実にスコアして自陣に戻ることを徹底した結果だ。
その一方で3つのトライは、それぞれ印象に残るものだった。

前半7分の安田のトライは、パスがSO髙本幹也の頭に当たり、ボールが地面に転がったところから生まれたもの。後半6分のトライは、相手ラインアウトボールから出るボールをLOハリー ホッキングスがインターセプトしてビッグゲイン。そのチャンスを、コルビが高いスキルで取り切った。
後半18分のトライ時に見られるCTB中野将伍の強さは驚異的だ。4人のタックルを振りほどき、弾き飛ばして走り切った。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月28日)

【D1 第13節 ハイライト】東京サンゴリアス vs. 埼玉ワイルドナイツ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月28日)#leagueone

一方、ワイルドナイツのトライで印象的なのは、まずハーフタイム直前に奪ったものか。キックオフから40分が過ぎたことを知らせるホーンが鳴る中、FLラクラン ボーシェーが攻める相手の反則を誘う。チームはPKから敵陣に入り込み、ラインアウトから攻め切った。
状況、時間帯と、相手のマインドに大きなダメージを与えるものだった。

後半24分には、トライライン直前で8フェーズのアタックに対してサンゴリアスが好ディフェンスを見せると、SO山沢拓也がキックパスをFB野口竜司に通してトライを奪う。同33分のSH本堂杏虎のトライは、本堂自身がミスで相手にPGでの加点を許した直後のもの。ワイルドナイツの巧者ぶりが印象的だった。

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17フェーズ目で取り切った後半45分の逆転決勝トライに至る展開も、何度もリプレイの映像を見たくなるものだった。
本当にグラウンディングできていないのか。いまの激しいタックルは誰だ。トライキャンセルもあった。そして、17フェーズ目に青いジャージーの背番号18が飛び込んだ。

敗れたサンゴリアスのFLサム ケイン主将は、「とても悔しい負け方でした。試合は自分たちがコントロールしている感覚があったし、80分を通して大きなプレッシャーをかけ続けられた。そのプレッシャーと相手の規律の乱れにより、ゴールを狙う機会も多く得ることができました」と話した。

「ただ、もう少しトライを奪いたかった。それが最終的には響いたと思います。ワイルドナイツが見せた粘り強さ、最後に勝ちを狙いにいった姿勢には大いに敬意を払うべきです。自陣ゴール前で守り続けた点については誇りに思いますが、最終的にはそれだけでは十分ではありませんでした」

ワイルドナイツの金沢篤ヘッドコーチは「すごくタフなゲームでした。最後の最後までリードされる中で、選手たちが解決策を見つけて逆転した。本当に素晴らしい力を見せてくれたと思います」と話し、ゲームキャプテンを務めたPRクレイグ ミラーも、「サントリーと対戦するたびに、非常にスピードが速くフィジカルな試合になります。きょうも、まさにそうでした」と言った。

そして、「自分たちの戦いぶりには本当に誇りを感じています」と続けた。
「チームとして非常に強く結束し、互いのために戦い続けることができました。80分を超えた時間帯で試合を決めることが最近何度かありました。それはチームの強さと結束力の証だと思います」の言葉からチームの充実が伝わった。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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