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ラグビー コラム 2026年3月23日

【ハイライト動画あり】埼玉パナソニックワイルドナイツが首位浮上!23人で掴んだ勝点5。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第12節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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23人の総合力が光った。

2位「埼玉ワイルドナイツ」(埼玉WK)が、5位「ブラックラムズ東京」(BR東京)を迎えたD1第12節。

両軍はディフェンスを強みの一つとする。まずは序盤、ビジターで白いジャージーの黒衣軍(ブラックラムズ)FL松橋周平が、エリア中盤でスティール成功。日本出身FLの矜持を見せる。

前半はブラックラムズのタンバイ・マットソンHCが「ハーフタイムまではポジティブな手ごたえがあった。フィジカル面で対抗でき、勝てるチャンスがあると感じていた」と振り返ったように、接戦模様だった。

序盤から風上のワイルドナイツが、ボールを保持して攻勢をかける。敵陣で再三のアタック。しかしブラックラムズはTJ・ペレナラがスティールするなど、ソフトな失点を許さない。

ブラックラムズはワイルドナイツのモールも止めて、スクラムでも互角に戦った。一進一退の攻防が続いていたが、前半15分だった。
左隅でWTB長田智希が外側をカバーした2人、内側の1人を外してワンハンドの先制トライ。まさに力づくで「こじ開けた」連続攻撃で先制した。
ブラックラムズは前半21分に2本目を奪われたが、0-12で迎えた前半25分だった。

風下ながら安定しているセットプレーから逆襲。スクラムでこの日最初のペナルティを誘うと、敵陣ラインアウトもこの日2度目で成功。しかしその後武器のモールでトライを狙うが、ここはワイルドナイツがモールを止めて粘り勝ち。白熱の攻防が続く。

失点はD1最小(第12節終了時点)。リーグ随一の守備力を誇るワイルドナイツは、この日も堅守が光った。

ブラックラムズは堅守を破るべくショートキックに活路を見出すが、相手FB野口竜司らが好リアクション。決定的なキャリー(前半30分)も初先発のLOゼイビア スタワーズが一撃でストップ。直後のターンオーバーの起点となった。

だが堅守を誇るのはブラックラムズも同じ。前半スコアはワイルドナイツが12-0とリード。逆転可能と思える点差で折り返した。

【D1 第12節 ハイライト】埼玉ワイルドナイツ vs. ブラックラムズ東京|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月21日)#leagueone

「前半のポゼッションはほとんど相手(ワイルドナイツ)に握られていたと思いますが、アタックを強みとするチームを相手に0-12で折り返すことができました。風下の状況だったことを考えると得たものは多かったと感じています」(ブラックラムズ、TJ・ペレナラ主将)

ブラックラムズは後半開始直後、そのペレナラ主将のスティールでピンチ脱出。さらなる失点を防ぐが、ワイルドナイツには日本代表のエースがいた。

その直後、日本代表CTBディラン・ライリーが中盤からギャップを突破。ロングゲイン後に右展開。PRヴァルアサエリ愛がモメンタムを生かすオフロードパスを放ち、NO8ジャック・コーネルセンが守備陣を切り抜けて3本目。電光石火のトライで突き放した。(19-0)

かたやブラックラムズは後半15分に初得点。
HO大西将史が、チーム公式戦100キャップ達成の相手SO山沢拓也のショートパントをチャージ。献身的なプレーから再獲得し、この日のチーム初トライ(ゴール成功)を奪った。(19-7)

だがワイルドナイツは崩れなかった。
FLベン・ガンターはスティール、モールパイルアップでターンオーバーを起こす活躍。チームとしてのファーストタックルの精度も光った。

後半23分にブラックラムズが敵陣13次攻撃を繰り出す。だが最後の2フェーズを見ても、FLラクラン・ボーシェやFLガンターが、素早いセットから一撃で相手をダウン。一つひとつのタックルにミスが少なかった。

ワイルドナイツはWTB竹山晃暉が進路妨害で後半35分までシンビンとなるが、リーグ初代王者はここから逆に2トライを奪った。

ここで決定的な仕事をしたのは途中出場組。後半32分のトライでは、明治大学出身の齊藤誉哉がスワーブしながら相手を振り切り、同じくリザーブ出場で東洋大学出身のモーリス・マークスがフィニッシュ。

その2分後。
ワイルドナイツはSO山沢の仕掛けに反応したモーリス・マークスが独走。リザーブ組を起爆剤とした2連続トライを決め、ラストも途中出場した帝京大学出身のSH李錦寿がボールを引き抜いてターンオーバー。

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相手をキックチャージからの7失点のみに抑えたワイルドナイツ。23人で圧巻の80分間を披露し、3トライ差以上のボーナス1点を加えた最大勝点5を手にした。

「ホストゲームで勝ち点5を獲得できたことは非常に素晴らしい結果でした。前半は我慢を強いられる時間帯も長くありましたが、勝負どころとなる場面で先発の15人がしっかり得点してくれたことが大きかったと思います」

「後半はリザーブメンバーがスピードとフィジカルの両面で良い違いを生み出し、試合の流れをさらに引き寄せてくれました。最後に得点して試合を締めくくることができた点も、チームとして非常に良かったと感じています」(ワイルドナイツ、金沢篤HC)

ワイルドナイツは1位に浮上。次節は4位(7勝5敗)の東京サントリーサンゴリアスとの上位陣対決に臨む。

かたやブラックラムズは5敗目。しかしプレーオフ進出(トップ6)圏内の5位に踏みとどまった。

「今日あらためて学んだのはベストチームが相手の時は、限られたチャンスを確実に取り切らなければならないということです。後半15分ごろまでは、このまま良いプレーを続けていけばチャンスが来るのではないかと感じていましたが、スキルの部分で精度が落ちてしまいました」

「現在順位は5位ですが、今日の試合から多くの大切なことを学ぶことができました。この経験を次につなげ、次戦に向けて成長していきたいと考えています」(ブラックラムズ、マットソンHC)

学びを推進力に変えて初のプレーオフ進出を狙うブラックラムズ。次節はサンゴリアスを破った10位(4勝8敗)三菱重工相模原ダイナボアーズが相手となる。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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