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ラグビー コラム 2026年3月20日

連覇への望みつなぐためにも負けられないブレイブルーパス。ヒートは再び、狼狩りを狙う。

ラグビーレポート by 田村一博
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 5連敗ともがき苦しむ王者にとっては、絶対に負けられない。東芝ブレイブルーパス東京が3月22日、秩父宮ラグビー場で三重ホンダヒートと戦う(リーグワン、ディビジョン1 第12節)。

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 全18節のレギュラーシーズンも、この試合で3分の2が終わる。6位以内のチームに与えられる、プレーオフトーナメントへの出場権を巡る争いは激化する。
 前節を終えた時点でブレイブルーパスは6位。この順位以上をキープし続ければ3連覇を狙える権利は手にできるだけに、絶対に連敗の泥沼から抜け出たい。

 ヒートは現在9位。ブレイブルーパスとの勝ち点差は9ある(25と16)。今回の対戦で勝てば望みは繋がるが、敗れれば先を走るチームの背中は遠のく。こちらも必勝のマインドで戦いに臨む。
 下位チームの足音も迫ってくる。入替戦を戦うつもりはない。

 ブレイブルーパスは前戦の東京サンゴリアスとの一戦で相手に8トライを許して21-60と完敗した。前半は14-27と競るも、後半に5トライ、33点を圧倒された。
 トッド・ブラックアダー ヘッドコーチはその試合を振り返り、プレッシャーを受けたことで判断ミスやエラーが出たと80分を振り返った。

 リーチ マイケル主将も、直近の2シーズンを制した自分たちを「フィジカル(面の強さ)で勝利した」チームと話し、今季はその点で優位性を持てていないと話す。
 接点で受けてしまっていることが、多くの反則につながっている。サンゴリアス戦でも13ペナルティと相手を大きく上回った。開幕からの11戦で積み重なった155の反則もリーグ最多(ワースト)。修正すべき点はまず、そこにある。
 5連敗の始まりは、2月7日に宇都宮で戦ったヒート戦。1か月半前のその試合は38-44だった。

 今回のメンバーは、前節の23人から4人が変更となった。先発では1人だけ。HOにはアンドリュー・マカリオが入った。第6節、クボタスピアーズ船橋・東京ベイを破った試合で先発して以来、今季2試合目の出場となる。

 メンバーをほとんど変えないのは負けが込んでも方向転換するのではなく、積み上げてきたものをより追求し、出し切る意志の表れだ。ピッチ上での攻防や敗戦の中で得た学びを再上昇のエナジーにしたい。
 対戦チームはSOリッチー・モウンガへの包囲網を、より密にしてプレッシャーをかけてくる。ブレイクダウンで前に出ることで、司令塔の才能をより活用したい。

 ベンチには2試合ぶりにFLアフ・オフィナが戻った。また、出場すれば今季初出場となる池戸将太郎濱田将暉が22番と23番のジャージーを着る。

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 前戦で26-31と横浜キヤノンイーグルスに敗れたヒートは、ディシプリンの徹底が求められる。3PG、9点を与えたことが接戦を落とす一つの理由になった。
 キアラン・クローリーHCはその試合を終えた後の会見で「前半35分間で9つのペナルティを犯してしまった。プレッシャーをかける展開に持ち込めず、勢いを生み出すことができなかった」と先にペースを握られたことを悔やんだ。

 ブレイクダウンで相手のプレッシャーを受けて自分たちのテンポを出せなかったこと、キック後の防御が整わなかったことにも触れ、ブレイブルーパス戦へ向けて「相手にどうプレッシャーをかけ続けるか、しっかり修正していきたい」と話した。

 頭に描く勝利へのイメージを実現するには、FWがコリジョンで前へ出ることが条件となる。ブレイブルーパスもそこに焦点を絞ってくる。激しいやり合いが見られるだろう。
 ゲームキャプテンを務めるのは今回もLOフランコ・モスタート。NO8のパブロ・マテーラとともに見せるワールドクラスのハードさが際立つ展開となればヒートに流れがくる。

 前節のイーグルス戦、前半34分過ぎには中盤でHOテビタ・イカニヴェレが突破して走り、それをPR平野叶翔がサポートしてトライライン前へ。そのチャンスメイクからトライを挙げるシーンがあった。同様のシーンをもっと作りたい。
 4戦連続で10番を背負う北原璃久の積極的な仕掛けと左足からのキックもチームの武器となっている。

 今回の試合で13番に入るダーウィッド・ケラーマンは50キャップと節目を迎える。在籍5シーズン目での到達。この人のプレーは、いつもモメンタムを生む。WTBテビタ・リー、FBレメキ ロマノ ラヴァらも含め、対戦相手にとってはマークすべき選手が多いチームだ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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