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ラグビー コラム 2026年3月16日

【ハイライト動画あり】チェスリン・コルビ、一人で28得点 東京SGが7勝目で4位キープ。BL東京は5連敗

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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府中市長杯のかかった「府中ダービー」は思わぬ大差になった。3月15日(日)、秩父宮ラグビー場には快晴、微風の好コンディション。観客席は両チームのカラーである黄と赤をまとったサポーターで埋まった。その数、12,562人。試合前のコイントスに勝った東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)のリーチ マイケルキャプテンは迷わずキックオフを選択。午後2時30分、SOリッチー・モウンガがボールを蹴り上げて試合は始まった。

立ち上がり、BL東京が攻め込むが、ラインアウトからモールを組もうとしたところで、東京サンゴリアス(東京SG)のLOハリー・ホッキングスが割って入りターンオーバーに成功。その後の東京SGのスクラムではBL東京がコラプシングの反則を犯してチャンスを逸する。東京SGは前半11分、FBチェスリン・コルビのPGで先制すると、14分、そのコルビがNO8パトリック・ヴァカタのオフロードパスを受けて抜け出し、ディフェンダーを置き去りにしてトライ。自らゴールも決めて、10-0とリードする。

東京SGの勢いは止まらない。前半17分には、BL東京陣中盤のラインアウトから右オープンへ展開。SH流大からSO高本幹也にパスが渡ると高本の内側(左側)にWTB尾崎泰雅が走り込んで抜け出し、最後はCTB中野将伍がトライ。タックラーの進路妨害の可能性があるとして映像判定になったが、明らかな妨害ではないとしてトライが認められた。コルビのゴールも決まって、17-0となる。

4連敗中のBL東京も巻き返す。21分、この日大活躍だったWTB石岡玲英が攻撃ラインに参加して持ち前のスピードでコルビを振り切ってトライ。モウンガのゴールが決まってスコアは、17-7。コルビがPGを追加したが、BL東京もCTBマイケル・コリンズがトライを返す。コリンズのトライのシーンでは、SH高橋昂平の粘り強いボールキープが生きた。スコアは、20-14。府中市を本拠地する好敵手の戦いに観客席も大いに沸いた。

【D1 第11節 ハイライト】東京サンゴリアス vs. 東芝ブレイブルーパス東京|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月15日)#leagueone

前半終了間際、攻め込んだ東京SGはトライライン直前のラインアウトからモールを押し込み、HO平生翔大がタイミングよくボールを持ち出してトライ。ハーフタイムを挟んでも流れは変わらず、後半4分にはコルビがスピードのチェンジと体幹の強さで4人のタックラーをかわしてトライ、自らゴールも決めて、34-14とする。BL東京も9分、東京SG陣深くのラインアウトから攻め、最後はリーチがディフェンダーに阻まれそうになりながら体をねじ込んでトライする。「(応援してくれている)ファンに対してメッセージ性のあるラグビーがしたいと思って」と、リーチはこの日、チームの中では飛び抜けて多い18回のボールキャリーで奮闘したが、BL東京のスコアはこれが最後だった。

東京SGは、その後もスピーディーにボールを動かしてディフェンスを翻弄。尾崎泰雅、交代出場のSH福田健太、PR小林賢太らが次々にトライをあげる。最終スコアは、60-21という快勝だった。プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)は、チェスリン・コルビが受賞。怪我もあって2月22日以来の出場だったが、2トライ、6ゴール、2PGで計28点をあげ、ボールキャリーもチームNO1の15回と圧倒的なパフォーマンスを披露した。「リフレッシュして良いコンディションでした。外側のスペースで良い仕事ができました」と話し、タックルをかわす秘訣を聞いてみると、「一瞬に集中し、スペースを見つけて走る。抜けたらスピードを全開にする。そして、サポートプレーヤーを確認するだけです」とシンプルに駆け抜けているだけだと説明した。

東京SGの小野晃征ヘッドコーチは「自分たちの強みであるアタック、スピードにフォーカスして、それを見せることができました。交代選手が入ってもスピードと強度を落とさずにプレーできました」とコメント。テンポアップした攻撃をすることで、BL東京のフィジカルの強みを消したということだ。東京SGはこれで7勝4敗となり、4位をキープ。トップ3を追いかける。

敗れたBL東京のトッド・ブラックアダーヘッドコーチは、「モーメンタム(勢い)の取り合いで勝つことができず、盛り返したいところで、タックルミスなどがありました」と攻守にミスや反則で流れをつかめなかったと話した。キャプテンのリーチ マイケルは「残念です。悔しいです。ファーストフェーズからプレッシャーをかけることができていません。ディフェンスもよりシンプルにして、自分たちの強みを出したい」と声を絞り出した。これで5連敗。反則の多さ、ラインアウトの不安定さなどの課題が改善されておらず、5勝6敗と黒星が先行した。プレーオフ出場圏内の6位はキープしているが、7位のトヨタヴェルブリッツが勝ち点5点差に迫ってきており、課題の修正が急務だ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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