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ラグビー コラム 2026年3月16日

【ハイライト動画あり】復調の兆し!12位「横浜キヤノンイーグルス」が待望の2勝目!ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第11節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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最下位の横浜キヤノンイーグルスが待望の2勝目を挙げた。

3月14日(土)のホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木)。3勝7敗で9位のホスト、三重ホンダヒートに対して、1勝9敗のイーグルスは序盤から主導権を握った。

獅子奮迅の活躍だったのがイーグルスHO中村駿太だ。

イーグルスは開始直後にペナルティを犯して後退するが、HO中村がCTB田畑凌とのダブルタックルで落球を誘う。

ピンチ脱出後、今度は仕事場のファーストスクラムでペナルティ誘発。さらに前半6分には献身的なチェイスでキックチャージ。さらにさらに1分後には敵陣でスティールまで決めてみせる活躍。序盤の主導権争いで存在感を示した。

ここからイーグルスは敵陣左でラインアウトモール。前進は止められたものの、ワイド展開からWTBヴィリアメ・タカヤワが先制トライ。序盤のピンチを乗り越えたイーグルスが逆に7点(ゴール成功)を先制した。

「今週のマインドセットは自由に伸び伸びとプレーし、自分たちのベストゲームをして相手にプレッシャーを掛けることでした。それは最初の35分はできていました。ゲームをコントロールし、テリトリーも取れましたし、相手に得点を取らせませんでした」(イーグルス、レオン・マクドナルドHC)

一方のヒートは規律で苦戦。ラックでのノット・リリースやハイタックルで後退。前半17分にはSO田村優がPG成功で3点を追加(10-0)。ヒートはさらに自陣ペナルティから2本のPGを追加され(前半27、33分)、16点ビハインドを背負った。

「35分間の間に9回もペナルティを犯してしまうと、モメンタムを積み上げることはできません。前半は最後の7、8分ほどしかモメンタムを作れませんでした」(ヒート、キアラン・クローリーHC)

ただその言葉通り、前半のラストはホストファンを歓喜させた。

HOテビタ・イカニヴェレのロングゲインから敵陣ゴール目前へ。ここでFLビリー・ハーモンが不当なプレーによりイエローに。

【D1 第11節 ハイライト】三重ホンダヒート vs. 横浜キヤノンイーグルス|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月14日)#leagueone

すると直後のスクラムで、スクラム勝負のヒートが会心のプッシュ。まっすぐに相手をプッシュする美しいスクラムトライ(トライはNO8パブロ・マテーラ)で7点を返し、相手が14人の間に9点差(7-16)に詰めて前半を終えた。

だが、シーズンが深まるにつれてプレー精度を上げているイーグルス。

後半開始直後は14人ながら開幕戦以来の登場となったSHファフ・デクラーク、SO田村優を起点に14次攻撃。

ラック周辺を巧みに攻略し、日本大学出身のWTB竹澤正祥が得意の低空キャリーで前進。さらにSO田村の移動攻撃から左隅突破。同じく日大出身のFLシオネ・ハラシリが相手を弾いてトライエリアへ。リードを14点(21-7)に広げた。

しかし宇都宮3連勝を狙うヒート。

失点直後には用意したサインプレーを発動。SO北原璃久の狙い澄ました防御裏へのショートパントを再獲得。FBレメキロマノラヴァがチーム2本目(21-14)を奪い、ビハインドを7点差に縮めた。

ここからお互いに1トライずつを取り合うシーソーゲームとなり、イーグルスは後半20分を過ぎてリードを5点(26-21)に縮められた。

と、ここで29歳のCTB田畑が魅せた。

前主将のCTB梶村祐介のゲインから高速展開。クルセイダーズでのプレー経験のあるCTB/WTBリーバイ・アウムアが流石のバックフリップで数的優位をつくる。

エッジでパスを受けたCTB田畑が、相手を一人弾いて右隅へ。豪快な片手トライを決めて雄叫び。殊勲の一本でイーグルスがまたもリードを10点(31-21)に広げた。

するとピンチのヒートは、強力スクラムを起点に反撃。

HOイカニヴェレ、途中出場のPR坂和樹、PRフェインガ・ファカイを最前列に相手ボールスクラムでペナルティ誘発。一気にチャンスを呼び込むと、モールからHOテビタ・イカニヴェレがモールで2本目(チーム4本目)を奪った。(26-31)

トライは4本ずつ。しかし前半のPG加点が効いて、イーグルスが5点リード(31-26)をキープ。試合はラスト10分。

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ここからイーグルスはエリア合戦で優位に立つ。自陣に押し込まれた5点ビハインドのヒートは、なんとしても敵陣へ行かなければならない状況だった。

が、ここでヒートは自陣ゴール前から2回タッチに蹴り出して相手にボールキープを許す。コンテストキックや思い切った大外展開など、逆転に懸けるオプションも見てみたかったが、ボールを取り返せずタイムオーバー。

26-31(5点差)のままノーサイドの笛が鳴った。

ヒートは強力スクラム、ラインアウトモール、バックスのフィニッシュ能力で魅せた。しかしボックスキック後のチェイスラインを再三破られた他、規律難の時間帯もあった。ブレイクダウンのセキュリティも精度を上げていくべきだろう。

「今日は両チーム共に勝利に向けて必死に戦いましたが、我々(ヒート)の方が基礎的な部分で至らないところがありました。クリーンアウトが遅れてしまったり、プレーが展開されるのを待ってしまうような姿勢を取ったりすることが多かったように思います」(ヒート、FLフランコ・モスタート

基礎スキルの精度を上げたいヒートの次節。相手はついに負け越しの6敗目を喫した東芝ブレイブルーパス東京と3月22日(日)、東京・秩父宮ラグビー場でぶつかる。

かたや、ついに待望の2勝目を挙げたイーグルス。さらに勝利を重ねるための要件を訊ねられたレオン・マクドナルドHCは、主に2点を挙げた。

「『場面ごとに自分たちのペースをどう生かすか』と『フォワードがどれだけセットピースで圧倒できるか』という2点です」

「セットピースについては、この数週間で大きな自信をつけることができました。それがしっかりできているときは手強いチームになれると思います」

「今日は(開幕戦以来)ファフ・デクラークが戻ってきて貢献してくれました。10番の田村優も経験豊富な選手なので、良いエリアでプレーできるようにリードしてくれています」

さらに勝ち星を重ねたいイーグルスの前に次節立ちはだかるのは、いまや優勝候補の一角となった首位(10勝1敗)のコベルコ神戸スティーラーズ。ショートウィークとなる金曜日(3月20日)、敵地の神戸ユニバーが会場となる。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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