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【ハイライト動画あり】最初から最後まで質の高い攻防の連続。互いの色を出し合う内容で、ワイルドナイツ、ラストプレーでスピアーズに逆転勝ち。
ラグビーレポート by 田村一博
青空が広がった秩父宮ラグビー場には1万6647人のファンが足を運び、80分の間に何度も手を叩き、ラストシーンまで熱狂した。
幸せな時間を過ごしたのは、その場にいた人だけではないだろう。テレビの前の人たちは、最後の攻撃で重ねられるフェーズの数が37に達する画面を凝視しただろう。
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3月14日におこなわれたリーグワン、ディビジョン1のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉ワイルドナイツは、2か月半後に待つクライマックスを、より楽しみにさせるものだった。
前節終了時点でリーグ1位と3位の対戦は32-30。勝利を手にしたのは3位のワイルドナイツだった。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは勝利チームの司令塔を務めた山沢拓也。この日のこの人のパフォーマンスを表現する言葉は、簡単には見つからない。
ゲームメイカーであり、ファンタジスタ。エンターテイナーで、最後はスタジアムとテレビ視聴者、そのすべての視線を集める中で勝利を決めるコンバージョンキックを決めてみせた。
両チームが自分たちのカラーを色濃く出したから濃密な試合となった。スピアーズは強烈なボールキャリアーがディフェンスに真正面からぶつかって、扉をこじ開けることから始めようとした。
ワイルドナイツはキックをうまく使い、アンストラクチャーの状態を作り、判断と反応を繰り返した。両チームのスタイルは、それぞれの得点シーンからよく伝わった。
先制点はワイルドナイツが挙げた。前半14分、敵陣でのブレイクダウンでボールを奪い返す。その後、8フェーズを重ねてCTBダミアン・デアレンデが左中間に入った。
スピアーズはWTBハラトア・ヴァイレアのPGで差を詰めた後の前半24分、こちらは9フェーズ目にSH藤原忍がトライを返す。背番号9は、強いボールキャリーを警戒して身構える相手ディフェンスの内側を走った。
前半は15-10とワイルドナイツがリードした。34分にWTB竹山晃暉が挙げたトライは、いかにも山沢らしく、このチームらしいものだった。
相手が蹴り込んだボールを手にして自陣から走り、防御裏にショートパントを蹴ったのは背番号10。山沢はそれを自ら手にして、すぐに再度キックを転がす。それをWTB竹山がドリブルでインゴールに運び、5点を追加した。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月7日)
【D1 第11節 ハイライト】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 埼玉ワイルドナイツ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26 (3月14日)#leagueone
J SPORTS 放送情報
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【45分ハイライト】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第11節-1 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 埼玉ワイルドナイツ
放送日時:2026年3月16日(月)午後 5:30 ~ J SPORTS 1
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放送日時:2026年3月16日(月)午後 10:00 ~ J SPORTS 1
後半は多くの時間、スピアーズが先を走る展開となった。
圧力をかけたスクラムからのボールをWTB根塚洸雅が左サイドで攻め切り、SOバーナード・フォーリーがコンバージョンキック成功。2点のリードを奪った。
その直後にワイルドナイツ山沢のPGで逆転されても、18分にスクラムからパワフルに攻め、LOデーヴィッド・ブルブリングがトライを挙げてスコアをひっくり返し、コンバージョンキックとPGで差を広げた。
ワイルドナイツは、18-27とされてからの10分強の集中力が素晴らしかった。追う展開の中でSO山沢がゲームブレーカーとなった。
29分のLOオッキー・バーナードのトライは、背番号10のラインブレイクから生まれた。チャンスができた後のサポートも厚く、最後はCTBデアレンデが転がしたキックをインゴールに持ち込んだ。一人ひとりが状況を見て動いた結果だった。
さらにお互いスコアを動かして25-30で迎えたラストシーンでは、37フェーズを重ねて攻め切った。
それだけ守り続けたのだからスピアーズの集中力も高かった。最後に左サイドをFB野口竜司が走る直前の、山沢のトライライン間際への切れ込みも効果的だった。
フル回転で疲れ切っていただろうが、難しい、勝ち越しの決勝ゴールを決めた10番は、仲間たちにもみくちゃにされていた。
敗れたスピアーズのフラン・ルディケヘッドコーチは勝敗を超えて、「互いに競い合う姿こそがラグビー。日本のラグビーファンのためにも良い試合だった」と選手たちを称えた。
クライマックスに向かう中で、誰もがもう一度このカードを見たいと思う80分だった。
ワイルドナイツを率いる坂手淳史主将は、仲間たちのことが誇らしそうだった。特に、最後に重ねたフェーズの中で見られたチームの強みに胸を張った。
「一人ひとりのプレーの選択が良かった。基本的なことができていて、少しずつでもゲインできた。そこがすごくいいところだった」の言葉から、日々積み上げていることへの自信が伝わった。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
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