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ラグビー コラム 2026年3月5日

見守るファンを笑顔にするパフォーマンスを誓うシーウェイブス。全勝ライナーズも希望を与える戦いを。

ラグビーレポート by 田村一博
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2011年3月11日、東北地方は激しく揺れ、普段は穏やかな海が遠くで盛り上がり、津波が押し寄せた。

一瞬のうちに多くの人々の命を奪った東日本大震災から15年。3月7日に釜石鵜住居復興スタジアムでおこなわれる新日鉄釜石シーウェイブス×花園近鉄ライナーズ(リーグワン/ディビジョン2)は、『東日本大震災復興祈念試合』として実施される。

すべての観客が無料で観戦できるこの試合には、大勢のファンが足を運ぶだろう(入場にはチケットが必要)。シーウェイブスは、その人たちに必ず勝利を届けようと燃える。

2024-25シーズンの復興祈念試合では、レッドハリケーンズ大阪相手に35-24と勝っている。

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ただ、今季の相手はディビジョン2の首位を走るライナーズだ。簡単にはいかない。

高い得点力を持つ相手を、どう封じ込めるかが勝利のカギを握る。自分たちも高い攻撃力を持っているだけに、反則からのPGや、余計な失点をなくすことが求められる。

前戦のレッドハリケーンズ戦では14-15と僅差の試合を落とした。敗因の一つとなったのがペナルティの多さ。先制点を奪いながら、17回のPKと1回のFKを与えていては勝利も遠のく。

またセットプレー、特にスクラムの不安定さも目立った。

 

その一戦から2週間ぶりの試合。課題は明確だったから、十分な準備を重ねてライナーズに挑むだろう。

山田裕介、西林勇登、トロイ・ハレットのフロントローをはじめ、FW8人は前戦と変わらぬメンバー構成。2週間前のレッドハリケーンズ戦の前には、雪の影響でNECグリーンロケッツ戦が延期になるなど、1か月も試合がない期間があった。同じパックで戦い、結束を高める狙いもあるだろう。

BKも先発は12番にトンガ モセセが入り、ヘルダス・ファンデルヴォルトが13番に移ったところだけが変更点。こちらも、コミット力をさらに高めて攻守両面でパフォーマンスを出したい。

チームの指揮を執るトウタイ・ケフ ヘッドコーチ(以下、HC)は今季就任して以来、ボールを動かし続けるうちにできるスペースを全員でアタックするスタイルの徹底を図ってきた。積み上げてきたものを出したい。

前戦で悔しい思いをした後、河野良太主将は多発したペナルティについて、「日々の練習から、一つひとつのプレーの正確性を求めて取り組む」と誓った。

「意識の持ち方で修正できる。次の試合までにしっかり修正していきます」の言葉を体現する。

 

多くのシーウェイブスファンの前で戦うことになるライナーズは、太田春樹HCが「ラグビーを通して(観戦する)皆さんを勇気づける、感動させる、ということも我々のミッション」と話すように、熱く80分を戦うことを誓う。

開幕からの6連勝(無敗)をさらに伸ばすことを狙う。

ゲームキャプテンを務めるCTBピーター・ウマガ=ジェンセンが好調だ。6戦すべてに出場して5トライ。ゲインメーター、ラインブレイクもリーグ上位に名を連ねる。

来日1年目で共同キャプテンを担う重責も気にすることなく、「チームに求められているものについては、やれていると思います」。

さらに強いリーダーシップを発揮したいと話す。

岡本慎太郎、金子惠一、ラタ・タンギマナとスクラムに自信を持つフロントローで、相手にプレッシャーをかけていくつもりだ。

それぞれが武器を持つFWバックファイブにはパンチ力がある。

14番には、今季出場した4試合すべてでトライを挙げている(計7トライ)木村朋也が3試合ぶりに戻った。攻め手が多い布陣だ。

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太田HCは、ディビジョン1昇格を実現するために、段階的にチーム作りを進めているようだ。

シーズン序盤のここまでは、ボールを持って攻めるスタイルでチームにアタックマインドを植え付けてきた。レギュラーシーズンのちょうど半分にあたるこの試合からは、キックなども交え、戦略的な領域も磨いていく。

藤原恵太、マニー・リボックのハーフ団のゲームコントロールによって、多くいるアタッカーたちが躍動しそう。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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