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ラグビー コラム 2026年2月5日

4戦全勝同士。ブルーシャークスの勢いと、ライナーズの底力の一騎打ち。

ラグビーレポート by 田村一博
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今季開幕からの全4試合に勝利しているチーム同士が激突する。
2月7日(土)に江東区夢の島競技場でおこなわれる清水建設江東ブルーシャークス×花園近鉄ライナーズはリーグワン、ディビジョン2の首位攻防戦だ。

ともに、ここまで4戦全勝。勝ち点は首位のライナーズが18で、2位のブルーシャークスが17。好調なチームが、ともに3週間ぶりの試合を戦う。
準備期間も十分な中で対峙するだけに好ゲームとなるだろう。

前シーズンのリーグ7位から上昇しているブルーシャークスは、プレシーズンにフィジカル、フィットネス両面の土台作りに時間を費やしたことがシーズンに入って奏功している。
エンジンを大きくしたことでセットプレーは安定。選手たちも競っている展開なら後半に突き放す自信を持って戦っている。

 

スクラムに安定感を呼んでいるのが、野村三四郎李優河の両PRの存在だ。ともに全4戦に先発出場し、チームに安心感をもたらしている。
エド・ホームズ、トム・ロウの両LOも開幕から4番、5番で先発出場。前5人ががっちり固まっているお陰で、安達航洋主将、シオネ・タリトゥイ、イカ・モツラロ・タカウが強みを生かして動き回れている。

4戦目の日野レッドドルフィンズ戦に24-14と勝利した後、安達主将は、「自分たちから前に出るようにしようと話していた」と話し、試合の入りを制した点を勝因のひとつに挙げた。そして、規律高く我慢強く戦えたことも収穫のひとつとした。
パワフルな選手が揃うライナーズとの一戦でも、プレーの精度と激しさの両立が重要になる。

地力を高めたFWを盾に、巧みに得点を重ねているのが今季のブルーシャークスの特徴だ。キーマンは、キック力と広い視野、判断力でチームとゲームをコントロールするSOビリー・バーンズの存在だ。
エリアを取って、FWの強さをスコアに結びつけることもあれば、機を見て走ったり、ボールを動かしたり。防御からみたら厄介な動きをする。

司令塔の作ったチャンスを仕留め切る好ランナーの出現も仲間たちに勢いを与えている。
2024-25シーズンの途中にアーリーエントリーで加わったWTB西端玄汰は、4試合で5トライの決定力を出している。強気とスマートさのバランスがよく、チャンスに攻め切る力がある。

その場の空気を熱くする14番が、ディビジョン2トップ級の相手にもいつも通りのプレーができるなら、勝利に必要なモメンタムも得られる。チームとして自信のある後半をいい形で迎えるためにも、自分たちからパンチを繰り出していきたい。

 

ライナーズは、1月17日に戦った前戦、レッドハリケーンズ大阪との一戦とは大きく違うメンバー構成で今回の試合に臨む。
先発に5人が新しく入り、ベンチスタートにも前戦の23人にいなかった選手が6人。怪我でピッチの外に出た選手もいれば復帰組もいる状況を太田春樹ヘッドコーチ(以下、HC)は、「チームの層を厚くすることにつながる。ポジティブに捉えています」と話す。

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大きく空いた試合間を使い、シーズン序盤戦に出た課題を修正した。
注力したのはコンタクトの局面でのスキルアップとモールディフェンス。ブレイクダウンの質を高めることで反則を減らし、それによって自陣に入られることを少なくする狙い。ブルーシャークスの強みであるセットプレーへの対応も練ってきた。

左右の足から好キックを蹴り出すSOマニー・リボック(南アフリカ代表)がエリアを稼ぎ、パワフルなFWを前に出してくれるのは心強い。
4試合で7トライを重ねたWTB木村朋也は欠場も、太田HCは「もともと個人で打開するようなラグビーはしていません。全員で複層的なアタックを仕掛けることに取り組んでいます」と言う。

出場機会を得た選手たちのエナジーがチームを走らせるようになるのが理想。指揮官は、「そういう力こそ、チームが狙っているディビジョン1昇格には必要」と選手たちに期待を込める。
「どんな時も一戦必勝の姿勢は変わらない」とし、シーズン中盤に入っても、目の前の試合で勝利を積み重ねることだけに集中する。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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