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ラグビー コラム 2026年2月4日

一足先の成長曲線。リーグワンを駆け上がるアーリーエントリーの潮流

ラグビーレポート by 田村一博
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2022-23シーズンの導入以来その効果は、年を重ねるごとにリーグ、各チーム、個々の選手にとって、より色濃くなっている。リーグワンのアーリーエントリーシステムだ。

大学チーム選手のうち、リーグワンチームに所属することが内定している選手は、所定の手続き後、全国大学選手権大会終了以降リーグワン公式戦に出場できる。
2月2日に発表された日本代表候補の中には、HO佐藤健次(早大卒)やWTB植田和磨(近大卒)など、昨季のアーリーエントリーでチームに加わった選手たちの名前があった。ひとつ上のカテゴリーではやくプレーしたことが、成長速度を高めたと言っていい。

今季も各チームが、制度を利用して新たな戦力となるニューフェイスたちの存在を発表している。
例えば2月3日には、三菱重工相模原ダイナボアーズがアーリーエントリー選手として1月に加入した3選手についての入団記者会見を開いた。

平翔太(明治大学)

同会見に出席したのは、大学選手権を制した明大のCTB平翔太主将、準優勝だった早大のFL栗田文介、8強に入った関西学院大SH川原大の3人。それぞれ未来への思いを口にし、平は「経験や自分の強みを出して、一日も早くチームに貢献したい」と話した。
同選手ははやくも、1月24日におこなわれたリコーブラックラムズ東京戦のバックアップメンバーにも入ったようだ。

大町佳生(帝京大学)

埼玉パナソニックワイルドナイツのアーリーエントリー登録選手の中には、左足からのキックが魅力の筑波大SO楢本幹志朗が含まれている。
コベルコ神戸スティーラーズは2人のキャプテンが登録された。帝京大を率いたCTB大町佳生、天理大でSOとしてもチームをまとめた上ノ坊駿介は、自ら動き、周囲の力も引き出す(スティーラーズはユーティリティーBKと発表)。京産大NO8シオネ・ポルテレのパワーは爆発的だ。

上ノ坊駿介(天理大学)

浦安D-Rocksに加わった166センチの好タックラー、早大ではFLとして活躍した田中勇成が大男たちばかりの中でどう輝くのか夢が広がる。東洋大のバックローとして頼りになった森山海宇オスティン、関東学院大のファイター、ラリー・ティポアイ ルーテル(NO8/FL/LO)も大きな可能性を秘めている。

明大で全国大学選手権を含む全試合で2番のジャージーを着た西野帆平はトヨタヴェルブリッツに加わり、三重ホンダヒートには、同じ明大で信頼の厚かったFL楠田知己らが新しいメンバーとなっている。

ディビジョン2では、東海大の主将として抜群のリーダーシップを発揮していたFL薄田周希が花園近鉄ライナーズの一員となった。
レッドハリケーンズ大阪に入った東海隼は明大時代、CTB、WTBの両ポジションで好走を何度も見せたランナー。SO菊本有真は成蹊大で1年時からゲームをコントロールし、4年時は主将も務めた力がある。
帝京大のバックローで、激しく、粘っこいプレーで欠かせなかった河村ノエルは、清水建設江東ブルーシャークスのFW第3列を厚くする。

ディビジョン3の狭山セコムラガッツには、帝京大の4年時に9番のジャージーを着続けた武智成翔が入った。
クリタウォーターガッシュ昭島も、筑波大のスクラムを支えたひとりであるPR湯浅大心、京産大の魂のリーダー、FL伊藤森心など、魅力ある選手たちを新しく迎えている。

成長の足を止めないリーグワン各チームの中で、それぞれの選手たちがすぐに出場機会を得るのは簡単ではないが、できるだけ早くピッチに立ちたい思いが、リーグ、チームを盛り上げ、個々も高める。日本ラグビーの進化にもつながる。

【ディビジョン1】
コベルコ神戸スティーラーズ
PR木下貴志 近大
PR富田 陸 明大
NO8シオネ・ポルテレ 京産大
CTB大町佳生 帝京大
UTB上ノ坊駿介 天理大

埼玉パナソニックワイルドナイツ
PR髙田凱斗 関東学院大
SO楢本幹志朗 筑波大

静岡ブルーレヴズ
LO能勢涼太郎 近大
WTB御池蓮二 立命館大

横浜キヤノンイーグルス
PR栗崎和樹 京産大
WTB生田弦己 帝京大
FB/WTB武藤航生 関西学院大

三菱重工相模原ダイナボアーズ
FL栗田文介 早大
SH川原 大 関西学院大
CTB平 翔太 明大

トヨタヴェルブリッツ
HO西野帆平 明大
LOヒンガノ・ロロヘア 朝日大
WTB/CTB日隈太陽 帝京大

三重ホンダヒート
FL楠田知己 明大
FL/NO8宮下晃毅 法大
CTB/WTB山村和也 明大
CTB/WTB中 俊一朗 関西学院大
CTB/WTB/FBタヴァケ オト 大東大

浦安D-Rocks
HO大本峻士 立命館大
FL田中勇成 早大
FL/NO8森山海宇オスティン 東洋大
NO8/FL/LOラリー・ティポアイ ルーテル

【ディビジョン2】
花園近鉄ライナーズ
PR長田士導 流通経済大
FL薄田周希 東海大
SO/CTB吉本大悟 京産大
SO/FB﨑田士人 関西大

レッドハリケーンズ大阪
LO石橋 隼 立命館大
SH赤迫幸知 帝京大
SO菊本有真 成蹊大
WTB東 海隼 明大
WTB小林修市 京産大

日野レッドドルフィンズ
PR甲斐匠馬 立命館大
HO吉田温広 専修大
FL蔵森 晟 帝京大
SH大野莉駒 日体大
CTB蓬田 雄 明大

九州電力キューデンヴォルテクス
CTBエズラ・パウロ IPU・環太平洋大

清水建設江東ブルーシャークス
PR伊藤潤乃助 明大
PR弓部智希 近大
FL大竹慶宣 大東大
FL河村ノエル 帝京大
NO8小西泰成 近大
NO8林 慶音 同志社大

【ディビジョン3】
狭山セコムラガッツ
NO8木下 颯 天理大
SH武智成翔 帝京大
CTB田中大誠 法大

クリタウォーターガッシュ昭島
PR湯浅大心 筑波大
HO八尾太介 名古屋学院大
LO楠 大輝 近大
FL伊藤森心 京産大
FL内藤 基 青山学院大
NO8山口竜誠 帝京大
SH小山田裕悟 法大
WTB桃田涼平 同志社大

※2026年1月30日(金)18時時点の情報を元に作成

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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