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ラグビー コラム 2026年2月2日

【ハイライト動画あり】大勝と辛勝の準決勝。北海道バーバリアンズとハーキュリーズが頂上決戦へ。

ラグビーレポート by 田村一博
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2月15日に熊谷ラグビー場でおこなわれる第33回全国クラブラグビーフットボール大会のファイナリストが決まった。

2月1日、パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれた同大会準決勝で、北海道バーバリアンズとハーキュリーズ(東京)が勝利を手にした。

北海道バーバリアンズは、おたくさクラブ(長崎)を93-7と圧倒した。奪ったトライは前半5、後半10の合計15。立ち上がりから持ち前のパワーを出して前へ出た。
決勝進出は前回大会に続けて2大会連続。昨季は準優勝と悔しい思いをしている。

この日、バーバリアンズの発火役となったのはNO8の濱口竜輝主将だったか。前半の5トライのうち3つは、背番号8がインゴールにボールを持ち込んだ。

いずれもモールを押し込んだものだから、FW全員で押し切ったものではあるが、キャプテンはモールの最後尾でしっかりボールを抱え、赤い塊を巧みにコントロールした。
ボールキャリーでもハードに働き、チームの空気を盛り上げていた。

第33回全国クラブラグビーフットボール大会(2月1日)

【準決勝 ハイライト】おたくさクラブ vs. 北海道バーバリアンズ

同キャプテンは後半に入っても、2分、7分とトライを重ねて、さらに仲間たちにモメンタムを与えた。
2分のトライは、フェーズを重ねた攻撃の最後に防御を突き破った。7分には約35メートルを走り切った。14分には自陣22メートルライン付近から長い距離を走り切って一人で6トライの活躍だった。

パンチ力のある走りでLOマキシムス・レストロも目立ち、好調なWTB平野雄紀の走りもたびたび見られた。7大会ぶりの頂点に向け、チームは快調に走っているように見える。

おたくさクラブは大敗するも、創部40周年という節目の年に初めて全国大会出場を果たし、国内トップレベルの相手の強さを体感して得たものは大きかったようだ。
LO村瀬巧主将は、「新しい目標ができました。しばらく休んで、また走り始めます」と前向きだ。

試合を振り返り、「九州では通用していたスクラム、モールでプレッシャーを受けてしまいました。コンタクトの強度も強かった。5番や8番など、強い選手の使い方もチームとして決まっていて、しっかりしている相手でした」と話した。

完敗した中でも感じた手応えは、今後クラブが進んでいくべき道に役立ちそうだ。「攻めればゲインできたし、実際にトライも取れました」と言う。「試合の終盤はみんなでトライを取って帰ろう、と声を出し合ってプレーしていました」。

3年前からクラブの伴走者(スポンサーなど)を探し、そのサポートが結果という形で表れ始めたのが今季だった。村瀬主将は、「最後は大敗しましたが、いい経験を積めたと思います」。感じているいい流れを、さらに大きくしたいと考えている。

J SPORTS 放送情報

2試合目のハーキュリーズ×神奈川タマリバクラブは激戦となった。スコアは19-12。ハーキュリーズが高い集中力で前半23分までに重ねた3トライ、19点をなんとか守り切る展開となった。

勝者は攻め込んだ序盤、ゴール前で勝負強さを見せた。
前半5分にSH若林俊介が挙げたトライは、ターンオーバーで得たボールを手にしたFWが攻め立て、背番号9がスキを突いたもの。11分にはモールを押し切った。23分のSO堀越貴晴の加点も、ラインアウトから前に出たFWがしつこく攻め、最後に司令塔が切れ込んだものだった。

しかし、神奈川タマリバクラブは終盤まで粘りに粘った。
後半はボールを持つと全員で走り、つなぐ。30分、35分とWTB林二刀流(はやし・むさし)がインゴールに入って相手を射程圏に入れた。猛追は最後の最後まで続き、試合終了の笛が吹かれた時にピッチ上でクタクタになっていたのは勝者の方だった。
特に見てほしいのは林の最初のトライを呼んだ、SO竹山将史のラストパスだ。ディフェンダーを惑わす動きは、リプレーでも確認してほしい。

第33回全国クラブラグビーフットボール大会(2月1日)

【準決勝 ハイライト】神奈川タマリバクラブ vs. ハーキュリーズ

僅かに届かなかった神奈川タマリバクラブのCTB菱川亮佑主将は、「風下の前半に自陣でのプレーが多く、うまくいかない時間が続きました」と悔やむ。「トライチャンスが何回かあったのですが、ハーキュリーズさんのディフェンスの前に取り切ることができませんでした」。

「やってきたことを出すだけ」と自分たちにフォーカスして臨んだ後半は、20分前後から流れを引き寄せたが、あと一歩届かなかった。菱川主将は「最後は力及ばずという結果でした。まだ練習不足なのだと思います」。そして、「一人ひとりがチームを勝たせるという気持ちで、またこの舞台に帰って来られたらと思います」と不屈の気持ちを示した。

苦しんで手に入れた勝利は、ハーキュリーズに次戦へのエナジーを与えたかもしれない。
対照的なセミファイナルを戦ったチームが対峙する頂上決戦は、どんな結末が待っているのだろう。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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