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ラグビー コラム 2026年1月26日

【ハイライト動画あり】ワイルドナイツ、高い集中力で逆転。リーグ唯一の全勝守る。サンゴリアスは粘るも、勝利までもう少し。

ラグビーレポート by 田村一博
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青空の広がった1月24日の熊谷ラグビー場。しかし、名物の風は吹いた。
リーグワン、ディビジョン1の埼玉パナソニックワイルドナイツ×東京サントリーサンゴリアスは31-30のスコアでホストチームが勝つ展開となった。
集まった8993人のファンは、最後まで続いた僅差の試合に寒さを忘れた。

前半は14-11。風上に立っていたワイルドナイツが僅差でリードした。しかし、正面から風を受けていたサンゴリアスにとってはプラン通りのパフォーマンスと言っていい40分だった。

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サンゴリアスはハーフタイム直前に反則から攻め込まれ、FBチェスリン・コルビがデリバレイトノックフォワード。相手にペナルティトライを与えたのは痛かったけれど、試合後にFLサム・ケイン主将が「接戦で負けたのは悔しい。しかし、前半は22メートルに入ったらポイントを得て自陣に戻ることができていたし、ディフェンスも長く耐えられた」と振り返ったようにうまく戦えていた。

開始4分にラインアウトからフェーズを重ねられ、右サイドでWTB竹山晃暉にインゴールに入られるも(コンバージョンキックも成功)、辛抱強く攻めて2PGを決め、38分には集中力高くモールを押し切って計11得点。序盤の7得点だけのワイルドナイツを逆転した。
前述のペナルティトライがなければ満点と言って良かった。

後半に入って先にスコアを刻んだのはサンゴリアスだった。
1分、相手が自分たちの陣地で仕掛けた攻撃を切り返した。ショートパントを手にしたCTBイザヤ・プニヴァイがディフェンダー間を抜いて走り、WTB尾﨑泰雅へラストパス。背番号11がインゴールに入った。サンゴリアス16点、ワイルドナイツ14点となった。

しかし畳み掛けられなかった。
逆転された直後からのワイルドナイツのギアの上げ方が見事だった。
失点から5分。スクラムで反則を誘ってPKで敵陣深くに入る。ゴール前ラインアウトから縦に出て、すぐにボールを動かした。この試合でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたLOエセイ・ハアンガナがトライラインを越えた。
SO山沢拓也のGも成功し、21-16と再度リードを奪った。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(1月24日)

【D1 第6節 ハイライト動画】埼玉ワイルドナイツ vs. 東京サンゴリアス

その3分後のCTBダミアン・デアレンデのトライは、ワイルドナイツの真骨頂だった。
サンゴリアスが中盤でノックフォワード、ボールを前にこぼした瞬間、全員にスイッチが入る。すぐにアウトサイドにボールをつなぎ、背番号12がインゴールに入るまで僅か16秒しかかからなかった(Gも決まり28-16)。
後半29分のPGでの追加はスクラムで得たペナルティからだった。

31-16としてからのラスト10分の間に2トライを許したが、ワイルドナイツの勝利は動かなかった。
ただ、サンゴリアスの粘りも印象に残る試合だった。長くライバル意識を強く持って競い合ってきた両チーム。ライバル心がぶつかるシーンはたくさんあった。

サンゴリアスが後半38分にトライ(コルビ)、ゴールを決めて1点差に迫ったシーンは、自陣深いエリアで19フェーズに及ぶディフェンスでボールを取り戻した後だった。
勝利こそ手に入れられなかったが、チームにとっては、自分たちが進むべき道をあらためて知る80分だった。

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この日の勝利で開幕からの連勝を6とし、リーグ唯一の全勝チームとなったワイルドナイツの金沢篤ヘッドコーチは「タフなゲームになりました。学びもあった」と話し、続けた。
「ゲームの流れの中でオンの状態ですごく集中できている時間と、それが欠落する時間があった。オンの状態を80分継続していけるように、シーズンを通して取り組んでいきたい」
ただ反省しながらも、「そういう中でも勝利を得られたのは選手たちの力」。体を張り続けた23人の労をねぎらった。
坂手淳史主将も「タフな戦いだった」と相手をリスペクトし、「アンストラクチャーの場面で、もっと正しい選択をしていかないといけない」と総括。さらにチーム力を高めていく意志を示した。

 

試合後には、前節にワイルドナイツキャップ150に達したPR稲垣啓太を称えるセレモニーがおこなわれた。妻・貴子さんも登場し、表情を緩めたベテランは試合後、「自分が愛したチームに、こうやって愛されるのは光栄です」と話した。
節目の試合で、長くライバルとして戦ってきたチームから勝利を得た。長く記憶に残るだろう。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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