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ラグビー コラム 2026年1月26日

【ハイライト動画あり】秩父宮が沸騰!「東芝ブレイブルーパス東京」と「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」が魅せた激闘。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第6節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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聖地・秩父宮ラグビー場が沸騰した。

昨季決勝カードが実現した2025-2026シーズンD1第6節。4勝1敗の2連覇王者・東芝ブレイブルーパス東京と、開幕5連勝で首位を走るクボタスピアーズ船橋・東京ベイが激突した。

序盤からハイレベルな攻防が繰り広げられ、スコアボードが動いたのは前半9分のペナルティーゴール(PG)。まずはビジターのスピアーズが3点を先取した。

初トライはブレイブルーパスだった。

「前半は上手くエリアマネジメントができて、相手の陣地でラグビーができたのは良かったです」(ブレイブルーパス、FB松永拓朗ゲームキャプテン)

前半17分にスピアーズがオフサイド。ここでSOリッチー・モウンガが、ゴール手前30m付近からトライライン目前(5m)に迫るタッチキックを放つ。

 

あと約5mで先制トライの好機が舞い込むと、これにFWが応えた。スピアーズの看板FWをモールで押し込む。最後はワーナー・ディアンズ(NZハリケーンズ)が抜けた穴を埋めるLOマイケル・ストーバーグが、逆転のグラウンディングを決めてみせた。(5-3)

この日ブレイブルーパスは一貫してチームスピリット「猛勇狼士」に相応しく、果敢だった。

前半終了前。2点リード(5-3)のブレイブルーパスは自陣でペナルティをもらった。この時点で試合時間は40分30秒。すると、ここで追加点を狙ってタッチを選択した。

敵陣右ラインアウト。この時点で3本失敗と不安定だったラインアウトを確保すると、スピアーズがノーボールタックル。位置は敵陣中央で3点追加を狙うこともできた。が、2連覇王者の選択はふたたびタッチだった。

相手の205センチLOルアン・ボタがシンビンだったこともあるだろう。3点(PG)ではなくトライを狙ったブレイブルーパスへ拍手が送られる。

このラインアウトでスピアーズは競らずにモール勝負。この押し合いで古瀬レフリーの「ワン・ストップ」コールを引き出したのは流石だったが、最後はフィジカルにも長けるSH高橋昴平がトライを決めた。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(1月24日)

【D1 第6節 ハイライト動画】東芝ブレイブルーパス東京 vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

果敢な選択が奏功したトライで前半を終えたブレイブルーパス。12-3とリードして後半へ向かった。

だが後半はスピアーズが逆襲に転じた。

「前半はディフェンスからアタックのチャンスにつなげることができませんでしたが、後半は遂行力の精度を上げ、ゲームコントロールもできました」(スピアーズ、フラン・ルディケHC)

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後半1分のトライは個の判断が光った。

まだ14人のスピアーズだったが、ハイパントを連続で確保。ここでエリア中盤のラックで相手がペナルティ。アドバンテージをもらうと日本代表SH藤原忍が左へ大きく持ち出し、スペースをつくる。

 

ここでステップ一閃。相手フォワードとの1対1を抜き去って独走すると、反応していたFBショーン・スティーブンソンがフォローからチーム初トライ。2点差に迫った。(12-10)

すると後半12分、マキシ ファウルア主将が途中出場(筆者注:本試合のプレビュー原稿でマキシ ファウルア主将を「メンバー外」と記したのは誤りでした。お詫びし訂正いたします)。出場の2分後には中盤でスティールを披露し、存在感を示した。

その後スピアーズは敵陣でハンドリングエラーが続いたが、スクラムの優位もあってポゼッションは高かった。すると今度はスピアーズが堅守からチャンスを呼び込む。

後半24分。ブレイブルーパスはSOモウンガの的確なキックから敵陣右のラインアウト。しかしスピアーズはマキシ主将&LOルアン・ボタのファイトからターンオーバーを起こす。

直後、アンストラクチャーから突破を生み出したのはFBスティーブンソンだ。加入2季目のNZ代表キャッパーがフラット気味に走り込み、整備前の守備ラインを切り裂く。そして今季初先発のWTB山田響の逆転トライに結びつけてみせた。(12-17)

「(今日は)スクラムはプレッシャーを掛けることができていました。また、ディフェンスからターンオーバーすることもでき、アンストラクチャーからトライを取ることもできました」(スピアーズ、ルディケHC)

が、ここから勝負は怒濤の展開へ。

スピアーズはタイラー・ポールのグラウンディングが、反則(ダブルムーブメント)によりキャンセルに。窮地を脱したブレイブルーパスはその直後、自陣ラインアウトから大外展開。すぐにSOモウンガが右奥のスペースへキックを放つ。

 

これをみずからチェイスし、FBスティーブンソンのパスミスを誘った。ここから敵陣ゴール前で攻守交代。その後FWの突進を繰り返し、最後は余った右隅をWTB桑山聖生が同点トライを奪った。(17-17)

その直後、今度はブレイブルーパスが自陣ラックで痛恨のペナルティ。これを「アイスマン」の異名をとる冷静沈着なSOバーナード・フォーリーがショットを成功させ、スピアーズが20-17と勝ち越し。

残りは約3分。

3分はボールキープで逃げ切るには長すぎる。スピアーズは自陣からロングキックを選択する。すると、ここからブレイブルーパスが逆転を懸けて連続攻撃を仕掛ける。

8次攻撃目で元大東大主将のFL佐々木剛がチェンジ・オブ・ペースで右隅突破。ここは相手WTB山田響が自陣5m付近で止めてみせる。

ここから激しい攻防が5m付近で展開される。13次攻撃頃からはブレイブルーパスが近場戦。相手のフォワードを中央へ寄せていく。すると左サイドにいたSOモウンガが右サイドへ移動して――。

 

ボールを受けたモウンガはロングパスのダミーから、内側に切れ込んで“高速ショートステップ”。守備の切れ目を突き、そのまま片手でグラウンディングして――逆転トライ。観客席のブレイブルーパスファンは総立ちとなった。

そして、みずからキックを決めてノーサイド。開幕5連勝だったスピアーズを4点差で振り切ってみせた。

「スピアーズさんは危険なチームだと分かっていて、後半はトライを取られて逆転もされました。ただ、チームとして掲げている『ボールを動かす』ということを信じてやり切ってくれました。最後も自信を持ってアタックしました。昨季から出場選手の入れ替わりもありますが、(松永)拓朗がチームをまとめて勝ち切ってくれたことを誇りに思います」(ブレイブルーパス、トッド・ブラックアダーHC)

開幕戦の敗北から見事に復調し、5勝目を手にしたブレイブルーパス。次節は栃木に乗り込み、今季初勝利を手にした9位(1勝5敗)の三重ホンダヒートと対戦する。

一方、4点差で今季初黒星を喫したスピアーズ。ルディケHCは「最後に勝ち切ることができませんでした。ロッカールームでみんなに話したのは『ポジティブな要素も多くあったので、しっかりと次につなげていこう』ということです」と次戦へ目を向けた。

5勝1敗で2位にランクダウンしたものの、あらためて優勝を狙える実力を再提示したスピアーズ。次戦は2月7日(土)、無敗記録が続く「スピアーズえどりくフィールド」に3勝3敗となった浦安D-Rocksを迎える。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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