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ラグビー コラム 2026年1月22日

全勝維持へ、激しさと緻密さ両立させるワイルドナイツ。サンゴリアスはSO髙本が熱く戦う。

ラグビーレポート by 田村一博
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火花バチバチのライバル心を剥き出しに戦ってきた歴史がある。
ただ、リーグワン2024-25シーズンのリーグ戦では2回戦って埼玉パナソニックワイルドナイツが2戦2勝。特に2戦目は17-60と東京サントリーサンゴリアスにとっては43点差をつけられて敗れる屈辱的な試合だった。

1月24日、両チームが熊谷ラグビー場で対峙する。
開幕から5試合ずつを戦った時点でワイルドナイツは全勝で2位(勝ち点24でクボタスピアーズ船橋・東京ベイと並ぶも得失点差でスピアーズが首位)で、サンゴリアスは3勝2敗の5位。ワイルドナイツは開幕戦で2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京を46-0と圧倒し、サンゴリアスは第3節のスピアーズ戦で20-79と大敗している。
両軍の現在地を比べれば、ホストチームに分があるのかもしれない。

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サンゴリアスの今季1試合平均ボール保持率(53%)、テリトリー支配率(55%)は、ともにディビジョン1でトップ。一方で、ワイルドナイツのボール保持率(51%)は5位で、テリトリー支配率(50%)は8位というデータがある(Opta調べ)。

しかし、ワイルドナイツの203得点はリーグ2位、65失点はリーグ最少という結果に対し、サンゴリアスの142得点、156失点は、今回の対戦相手を大きく下回る。攻守の組織力はどちらが上なのか、一目瞭然だ。

 

ワイルドナイツは前節の横浜キヤノンイーグルス戦の先発をほとんどいじらず今回の試合に臨む。
変更点は3番にヴァル アサエリ愛が入り、起用の順番を入れ替えたSHのところだけ。萩原周が9番、李錦寿が21番のジャージーを着る。

開幕戦で圧倒されたブレイブルーパスのトッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(以下、HC)が「予想を大きく超える強度だった」と言うように、今季のワイルドナイツは接点での支配力がこれまで以上だ。
その点について今季からチームの指揮を執る金澤篤HCは「パワーだけが理由でなく、スキル面の上達もある」と言う。力任せではない細部へのこだわりが、個々のプレーとチーム力のアップを実現させている。

金澤HCを筆頭に指導陣の顔ぶれが変わった今季。しかしHO坂手淳史主将は、「これまでやってきたラグビーを進化させ、より精度高く遂行できるようにしている」と話す。
ディテールの細部にまでこだわる姿勢をより濃くしている。

今季から出場機会を得ているNO8ヴィリアミ アフ カイポウリのパンチ力は強烈。ベン・ガンターラクラン・ボーシェーも加えた3人で組むバックローは激しいボールキャリーとターンオーバーでゲームの流れを引き寄せる。
ベンチスタートのHO佐藤健次はピッチに立てば必ずインパクトを残す。

ミッドフィールドで好調なのがCTBヴィンス・アソ。WTB竹山晃暉も進化したランニングで防御を切り裂くことが多い。
今回も、ボール奪取から攻撃に転じる伝統のスタイルを発揮して全勝を維持するつもりだ。

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サンゴリアスは、30-15と勝利した前節の三重ホンダヒート戦の先発から2人に変更があった。
髙本幹也が10番のジャージーを着て、ベンチスタートだった松島幸太朗が14番に入った。

20番のジャージーを着るパトリック・ヴァカタは、出場すればリーグワン初出場となる。
189センチ、115キロの体躯を誇る23歳は、「ボールキャリーで前に出たい。相手の強いフォワードを前に出さない」と、体を張ってプレーすることを誓う。

3試合ぶりに先発、10番のジャージーを着る髙本は、「相手より1点でも多く取って勝ちたい。コントロールを意識してプレーする」と話した。
第4節のコベルコ神戸スティーラーズ戦では出場メンバーから外れ、前節は先発の石田一貴に代わり、途中からピッチに立った。

2季連続で全試合出場中だった髙本にとって、メンバー外となった事実は深く胸に刺さった。
負けていない。そう思う気持ちと、ベクトルを自分に向ける作業を繰り返した。
「次にチャンスが巡ってきた時には絶対に結果を残す」
練習からそう思い続け、ヒート戦で出番が来た時には、決意を強くしてピッチに出た。

それが叶い、ヒート戦ではチームをうまく勝利に導いた。
「外から試合を見ている時、こうしたらいい、自分だったらこうするのに、というシーンがたくさんありました」
そのイメージを頭にプレーした結果だった。

ワイルドナイツについて、「ディフェンスが粘り強く、フォワードの外国人のフィジカルが強い」と印象を口にする。
「フォワードバトルは拮抗すると思います。(自分が)うまくコントロールして体力を(最後まで戦えるように)温存できるようにしたい。キックを使い、相手陣で戦えるようにします」

司令塔の燃えたぎる闘志は、サンゴリアスのアグレッシブさをより強いものにしてくれそうだ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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