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ラグビー コラム 2026年1月8日

台風の目となるか「浦安D-Rocks」。主将復帰で初勝利ねらう「横浜キヤノンイーグルス」。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026 D1第4節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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浦安D-Rocksは台風の目になれるか――。

5年目を迎えた日本最高峰「ジャパンラグビーリーグワン」のディビジョン1は第4節だ。

新年明けて午年(うまどし)の2026年初陣、幸先良いスタートを切るのは、6位(2勝1敗)の浦安D-Rocksか、それとも12位(0勝3敗)の横浜キヤノンイーグルスか。

D1初参戦だった昨季、最下位に沈んだのはD-Rocks(ディーロックス)だ。豊田自動織機シャトルズ愛知との入替戦は1勝1敗という“薄氷残留”。CTBサム・ケレビの大活躍もあり、辛くもD1に残留した。

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ただ今季のD-Rocksは一味違う。

D-Rocksは元スコットランド代表主将のグレイグ・レイドローがHC職を退いた。HC職は未経験だったレイドローとって、世界の名将が揃うD1に初参戦するチームを率いる重責は、相当に大きなものだっただろう。

新HCは「ウィッグ」の愛称を持つ元イングランド代表PR、経験豊富なグラハム・ラウンツリーだ。新指揮官は「ギャグが多くて面白い」(PR鍋島秀源)という陽気な面がある一方で、練習の強度は試合以上に高めた。プレシーズンの練習強度は昨季以上だったという。

もともとメンバーはCTBケレビをはじめ、同じく豪州代表経験のあるFBイズラエル・フォラウ、新主将のHO藤村琉士など多士済々。フィットネス、セットプレーやボール争奪局面の精度向上も相まって、持てる実力を発揮するベースが出来ているようだ。

そんな今季のD-Rocksがファンを驚かせたのは、昨年末の第3節静岡ブルーレヴズ戦だったろう。

昨季第2節では19-62で大敗した相手に34-21で今季2勝目。1点ビハインド(20-21)の後半20分以降に2連続トライを奪い、逆転した。スクラムでも互角以上に奮闘。ブルーレヴズから記念すべき初勝利を挙げた。

大勝した経験のあるブルーレヴズには油断があったようだ。藤井雄一郎監督が敗戦後に語った次の言葉は本音だろう。

「『勝てるだろう』というところ(雰囲気)がおそらくチームの中にあったと思います。そこは私の責任だと思っています」

終盤の2連続トライで逆転した点も、昨季との違いに映る。ラウンツリーHCは「試合の終盤で上回った大きな要因としてはフィットネス。そこに尽きると思います」と強化してきたフィットネスを誇った。

D-Rocksは今週土曜日のホストゲームでイーグルスを撃破すれば、早くも昨季の勝利数「3」に並ぶ。

 

勝負の新年一発目。先発メンバーを見てみると、第3節からの変更はWTBタナ・トゥハカライナのみ。HO藤村主将を中心としたPR鍋島とPRセコナイア・ポレのフロントロー、ハーフ団はSH飯沼蓮とSO田村煕の明治大学先発後輩コンビ。主砲のCTBケレビ、エリアマネジメントも担う新加入のFB山中亮平など他のスタメンは変わらない。

一方のイーグルスは勝利を渇望している状況だ。

ここで負けると開幕4連敗。実績十分のレオン・マクドナルド新HCの下、イーグルスのスタイルであるアタッキングラグビーを発揮したいところだが、前節の東芝ブレイブルーパス東京戦は開始直後にいきなりキックチャージから先制トライを奪われた。

開幕節での大敗から復調した王者・ブレイブルーパス相手に追いかける展開となり、19-41で敗れた。

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「開始10数秒でトライを取られたことが懸念材料となりました。先制されても良いファイトで相手に向かっていくことはできましたが、許してはいけないトライを相手に与えてしまったことで難しい試合となりました」(イーグルス、マクドナルドHC)

前節後半まで息切れしなかったD-Rocksと対照的に、イーグルスは終盤に3連続トライを浴びた。トヨタVからの移籍2年目でバイスキャプテンを任されているFL古川聖人は「我慢比べの時間帯に我慢し切れなかった」と悔いた。

「そこで自分たちで自分たちの首を絞めるような展開になり、一気に相手に流れをもっていかれてしまいました。勝負強さを発揮して我慢できていれば、また違った展開になったかもしれません」

年末年始のバイウィークで修正をかけ、「この悪い流れは2025年で断ち切って、新しい1年は新しいイーグルスを見せられるようにしたい」と話していたFL古川。チームは宣言通りの好スタートを切ることができるか。

 

出場メンバーを見てみると、ついに南アフリカ代表CTBで新主将のCTBジェシー・クリエルが帰ってきた。さらに元主将のCTB梶村祐介も先発入り。得点力の増大が期待される。

フロントローではHO中村駿太、PR祝原涼介も先発に繰り上がり、LOディノ・ラム、ウイングには弾丸ランナーのWTB竹澤正祥も入った。先発変更は6名だ。35歳の天野寿紀もリザーブに入り、今季初出場を狙う。

注目のマッチアップはやはり田村兄弟のスタンドオフ対決。元東京SGの弟・田村煕のD-Rocks移籍後で、先発10番同士による対戦は初めてとなる。キックオフは1月10日(土)の正午。日本を代表するゲームメイカーとなった兄弟の一挙手一投足にも注目したい。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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