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プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのはSH岩村昂太。前半8分、12分と序盤にトライスコアラーとなり、チームが17-10と接戦を勝ち切ることに貢献した。
12月21日、相模原ギオンスタジアム。三菱重工相模原ダイナボアーズ×横浜キヤノンイーグルスは、強い風の中でおこなわれた。
試合を見つめた7128人のファンは、ダイナボアーズが僅差ながら一度もリードを許すことなく勝ち切った姿に笑顔になる。嬉しい今季初勝利だ。
イーグルスは開幕2連敗となった。
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背中から風を受けてキックオフを迎えたダイナボアーズは、キックオフ直後から敵陣にいることが多かった。
いろんな種類のキックを使う。SH岩村からのボックスキックもあれば、SO三宅駿がスペースに転がすものも。LOエピネリ・ウルイヴァイティのハードなランもチームを前に出した。
先制トライはラインアウトから生まれた。
ハーフウェイライン付近、左のラインアウトから攻めたダイナボアーズは、センタークラッシュを挟んで右端まで大きくボールを動かす。そこから左に攻める途中、パスがやや乱れたことでイーグルス防御にギャップができた。
そこを突いて前へ出たのがLOジャクソン・ヘモポ。大きくゲインした背番号5は、内側をサポートするSH岩村にラストパスを渡した。FBジェームス・グレイソンのコンバージョンキックも決まり、7-0とした。
追加点はその4分後だった。
敵陣に入ってボールを得たダイナボアーズは、スクラムから仕掛けて前進。外に押し出されるも、クイックスローで攻めた相手の攻撃を止めてターンオーバー。すぐに切り返し、ショートサイドを攻める。
パスをNO8マリノ・ミカエリトゥウ→WTB小泉怜史→岩村とつなぎ、攻め切った。
風下で、ボールを手に持って攻めることを強く意識していたイーグルスは、0-12とされた直後に攻め込んだ。
しかし、風上のダイナボアーズが状況を味方につけて主導権を渡さない。SO三宅の選択肢の多い判断、FBグレイソンの50/22キックなどで、すぐに地域を自分たちのものにした。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(12月21日)
【D1 第2節 ハイライト動画】三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. 横浜キヤノンイーグルス
ハーフタイムを迎えるまでスコアはそのまま動かなかった。
イーグルスは攻め込んではミスでボールを失い、再び自陣に戻される。ダイナボアーズはトライラインに迫りながらも、グラウンディングならず。そんなシーンが繰り返された。
ポゼッション、テリトリーともダイナボアーズが圧倒する中での12点差は、後半風上に立つイーグルスに望みを残した。
そんな空気の中で後半6分、イーグルスが追撃のトライを奪う。相手ラインアウトの乱れからボールを手にした後、フェーズを重ねる。最後はFB武藤ゆらぎのラインブレイクとSO田村優のサポートランから5点を返した。
ただ、イーグルスは勢いに乗れなかった。反則が痛かった。キックも使いながら敵陣に入ろうと試みるも笛が鳴る。ダイナボアーズにPKで切り返された。
緑のジャージーが再び得点差を12にしたのは後半10分過ぎだった。ラインアウトから攻め、22メートル内に入ると、細かくパスを繋いだ。最後はFL吉田杏主将が左中間に飛び込む。17-5とした。
後半22分にイーグルスがトライを挙げて差は7点に詰まるも、リードする側は最後まで変わらなかった。お互いにミスも出た。風の強さも前半ほどではなくなった。
そして最終盤、ダイナボアーズはイーグルスの12フェーズに及ぶアタックを止め、ボールを取り返した。最後まで集中力を切らさなかったから勝利を手にできた。
開幕2連敗となったイーグルス。ゲームキャプテンのFL古川聖人は、「ディフェンスは練習でやってきたことが出せて、体を張れていると思うが、アタックで取り急いだところがあった」と試合を振り返った。勝利を見ず、目の前のプレーに集中。一つひとつトライを返していくことが大事とした。
今季初めてのホストゲームで勝利を得たダイナボアーズの吉田主将は「タフな試合でした」と80分を総括し、僅差を守り切った最後の5分について、「自分たちのDNA、ハードワーク、我慢をグラウンド上で出せたから勝てた」と話した(後半26分にPRピーター・ショルツがレッドカードを受けたため14人だった)。
風にうまく対応しながら、自分たちらしく泥臭く戦い、ロースコアの試合をものにした勝者。開幕2戦目にして、自分たちらしさをあらためて示す試合を実践できた。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
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