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ラグビー コラム 2025年12月16日

早稲田大学、13トライの猛攻で関東学院大学に圧勝。天理大学の待つ大阪での準々決勝に進出。ラグビー全国大学選手権3回戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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インゴールに走るFL田中勇

ついに幕を開けた全国大学選手権。負けたら終わりのノックアウトステージに緊張感が高まる中、早稲田大学関東学院大学との初戦に臨んだ。

前半から早大らしい展開ラグビーを繰り広げた。チャンスを必ずものにし、38-7と圧倒的な力の差を見せつけて試合を折り返す。メンバーを大きく変えた後半。前半と同様に攻撃の手を緩めることなく、次々とトライを奪っていく早大は関東学院大に得点を許すことなく、計7トライを追加。85-7と関東学院大を大きく突き放し、試合終了。今後を占う大事な初戦を白星で飾ることに成功した。

ラグビー 全国大学選手権 25/26

関東学院大のキックオフで始まった今試合。5分、相手ペナルティから敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得した早大は、細かくパスをつなぎ、敵陣で関東学院大ディフェンスをじわじわと崩すと、FB(フルバック)矢崎由高(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が挨拶代わりのトライ。

続く10分には、WTB(ウィング)鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)が裏のスペースを目掛けて大きく蹴ったボールをNO8(ナンバーエイト)松沼寛治(スポ3=東海大大阪仰星)が猛追。鈴木とSH(スクラムハーフ)川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)の強烈なダブルタックルで溢れたボールをPR(プロップ)新井瑛大(教3=大阪桐蔭)が拾い前進する。

ライン際を駆けあがるWTB田中健

早いテンポで川端がボールをさばき、CTB(センター)黒川和音(人4=茨城・茗渓学園)から、WTB(ウィング)田中健想(社2=神奈川・桐蔭学園)へのロングパスが繋がると相手タックラーを弾きながらトライ。スコアは12-0に。

21分、敵陣22m付近のマイボールラインアウトから右に大きく展開。矢崎がタックルを外しながらオフロードパスを放ると鈴木がインゴールへ飛び込んだ。27分にも敵陣深くでのラインアウトからボールを左右に大きく振り、フェーズを重ねた早大。黒川がパスダミーでブレイクすると、SO(スタンドオフ)服部亮太(スポ2=佐賀工)が相手ディフェンスの隙を抜け、そのままトライし、24-0と点差を広げる。

直後の30分、乱れた早大のパスを関東学院大に拾われて失点したものの、流れを渡すことなく敵陣まで攻め込んだ早大。34分、37分と連続してモールトライを挙げる。服部のコンバージョンキックも決まり、38-7で前半を折り返した。

前半から一転、日差しが差し込んだ後半。開始早々から自陣深くまで攻め込まれるも、ボールを奪い、テンポよく大外まで展開した早大は、田中健のオフロードパスから松沼が相手の背後へキックし、一気に敵陣へ。

力強くゲインするLO萩原

相手ディフェンスが整う前に、CTB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)、黒川と素早くパスをつないでゴール前に侵入すると、最後は、LO(ロック)萩原武大(スポ4=茨城・茗渓学園)からオフロードパスを受け取ったPR勝矢紘史(スポ4=長崎北陽台)がトライ。関東大学ジュニア選手権で活躍してきた選手たちがグラウンドを躍動した。

続く8分、11分に鈴木と田中健がそれぞれ今試合2本目のトライを挙げ、スコアは57-7に。16分、黒川のスティールからゴール前のチャンスを得た早大は、FL城央祐(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が相手の意表を突き、ラックから持ち出してトライ。島田のキックも決まり、64ー7と突き放す。

さらに28分にも、敵陣5mでのマイボールラインアウトから着実にゲインラインを切ると、CTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)からパスをもらったNO8粟飯原謙(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がブレイク。相手タックラーを押しのけながら50m弱を走りきった。

33分にはFL田中勇成副将(教4=東京・早実)自らトライを挙げ、さらにリードを広げていく。76分、黒川の美しいキックパスは島田の胸に収まり、ダメ押しのトライ。最終スコアは85-7でノーサイド。大学選手権初戦を危なげなく勝利で飾った。

いよいよ始まったチーム野中の最後の旅路。次なる相手は天理大学。2年前に悔しくも敗れた大阪の舞台で、再び戦いの火蓋が切られる。

試合後に田中勇は「個人的にも2年前の印象は強く、あの試合をきっかけに自分も変われた。もう一度早稲田を強くしたいという思いが湧いてきた試合だったので、来週は過去の記憶を払拭するような試合にしたい」と意気込む。年明けに再び国立で戦うために。大阪の地で勝利の雄叫びをあげろ。

文:安藤香穂/写真:村上結太、大林祐太(早稲田スポーツ新聞会)

大学ラグビー

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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