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ラグビー コラム 2025年12月6日

明治大学、5年ぶりの対抗戦優勝を懸け早明戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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帝京大戦でモールで得点を奪い、感情を爆発させる選手たち

紫紺と臙脂(えんじ)、宿命のライバルである両雄が、12月7日(日)に国立競技場で激突する。101回目の『早明戦』は、関東大学対抗戦の王座を懸けた優勝決定戦となる。

明治大学早稲田大学両校、対抗戦をここまで6試合戦い、どちらも5勝1敗。明大は勝ち点差により、対抗戦制覇のためには勝利が絶対条件となる。優勝となれば、2020年度の箸本龍雅(令3商卒・現東京サントリーサンゴリアス)組以来、5年ぶりの快挙だ。

ラグビー 関東大学対抗戦2025

明大は対抗戦初戦、筑波大学に12年ぶりの敗北を喫する波乱の幕開けだった。ケガ人の合流遅れなどもあり、完成度を高めるのに時間を要したが「日本一のためのプロセス」(平翔太主将・商4=東福岡)と捉え、チーム力向上に注力した。

その結果、筑波大戦の敗戦以降は5連勝と調子を伸ばしている。第6節では一進一退の攻防を制し、帝京大学から対抗戦では5年ぶりの勝利を挙げ『常勝明治』の復活を予感させる1勝をもぎ取った。帝京大学戦で高めた自信を胸に、伝統の一戦へ挑む。

今年度の早明戦の注目は、FW(フォワード)のセットプレーの攻防だ。明大、早大ともに、対抗戦を通してセットプレーにこだわってきた。特に、明大HO(フッカー)西野帆平(文4=東福岡)が6トライ、早大HOの清水健伸(早大)が7トライとラインアウトモールは両校ともに大きな得点源になっている。

「明日の試合のテーマは『接点』。スクラムやモールフィールドの接点の部分で前に出て、みんながそれぞれ早稲田相手に接点で勝っていきたい」(西野)。

早大とのFW戦を制し、流れをつかめるかが試合のポイントとなる。

今節のスタメンは前節から1人変更。今年度の15人制日本代表に招集された竹之下仁吾(政経3=報徳学園)に代わり、対抗戦で5トライを挙げている阿部煌生(政経2=流経大柏)が左WTB(ウイング)のスタメンに復帰。左WTBに定着していた古賀龍人(商1=桐蔭学園)がFB(フルバック)に回る。

チーム2位の5トライを挙げている阿部

注目は、左WTBの阿部だ。筑波大戦で対抗戦デビューを果たすと、青山学院大学戦で2トライ、日本体育大学戦で3トライと決定力を見せた。

「しっかり明治のために全力で戦い続けたい」(阿部)。自身初の国立の大舞台で持ち味を発揮できるかに期待がかかる。

また、リザーブには関東大学ジュニア選手権でのケガから復帰した檜山蒼介(情コミ3=尾道)が登録。昨年度は左PRのスタメンに定着すると、抜群の機動力でチームに貢献した。

「スクラムやモールでチームの勢いをつけたい」(檜山)。

リザーブ陣は萩井耀司(商2=桐蔭学園)や海老澤琥珀(情コミ3=報徳学園)、藤井達哉(政経3=東福岡)ら起爆剤となれる選手がそろっており、選手交代のタイミングも重要になりそうだ。

対する早大は、スタメンにメンバー変更はなし。昨年度の早明戦に出場した選手も多く名を連ねており、万全の状態で明大を迎え撃つ。

大学ラグビー

要注意プレーヤーは、ラグビー界で言わずと知れたスター選手・矢崎由高(早大)。今年度の15人制日本代表に招集されると、世界ランキング1位の南アフリカ、同4位のアイルランドとの試合にも出場し、衝撃的なランで目覚ましい活躍を見せてきた。

「やっぱりランのところが得意だと思うので、後ろから声をかけてディフェンスをそろえていきたい」(古賀龍)。

竹之下の離脱により日本代表対決とはならなかったが、古賀龍との桐蔭対決には注目したい。長い歴史を誇り、両軍の意地とプライドが激突する一戦。対抗戦の優勝が懸かった試合だが、どんな形であれ、臙脂の撃破が紫紺の命題だ。

「優勝が懸かっている試合なので、1点でも多く取って勝ち切りたい」(平)。

国立の声援を一身に背負い、いざ『前へ』。

文:晴山赳生/写真:晴山赳生、保坂啓太郎(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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