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ラグビー コラム 2025年12月2日

【ハイライト動画あり】東洋大学、最終節を飾るも優勝に届かず。ラグビー関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by 東洋大学スポーツ新聞編集部
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準優勝の賞状を手に持つステファン・ヴァハフォラウ主将

勝利を告げるホーンが鳴り響いても、東洋大フィフティーンは喜びの表情を見せなかった。

11月30日、秩父宮ラグビー場を舞台にラグビー関東大学リーグ戦の最終節、大東文化大学戦が行われた。この試合に先立って行われた、東海大学vs.流通経済大学戦で、東海大が勝ち点6を積み上げたことにより、キックオフ前に東洋大学の2位が確定。

それでも鉄紺戦士たちの勝利に対する気持ちは変わらなかった。「リーグ戦の結果は気にしない。大学選手権に向けた一戦だと思って、目の前の試合を勝ち切ることだけ」と、心はすでに次なる舞台へ向いていたからだ。「一戦必勝」の思いをもって臨み、最終スコアは34-12。2週間後に控える大学選手権につながるような一戦となった。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

太陽の光が照り付ける聖地で、リーグ戦最後の80分間がキックオフした。先にスコアを動かしたのは東洋大。6分、敵陣でのラックからSH(スクラムハーフ)佐々木健人(4年)がパスを送り出すと、SO(スタンドオフ)天羽進亮(4年)から、サイド際のWTB(ウイング)梅木颯斗(2年)へ。相手ディフェンスをハンドオフで押し返し、相手を寄せ付けないスピードで先制トライを決める。

勢いは加速していく。敵陣で圧力をかけ続けた18分、FL(フランカー)森山海宇オスティン(4年)が、ディフェンスに絡まれながらも押し進めて、LO(ロック)ジュアン・ウーストハイゼン(4年)がギャップを突くトライで12-0。

24分には大東大のシンビンとなるプレーによるペナルティトライで、7点が追加された。その後、相手が14人となり、東洋大が優位な状態でプレーを再開すると、再び敵陣に侵入。28分に梅木がライン際を爆走し、その差を24点にまで広げて前半が終了した。

インゴールへ駆け込む中山二千翔

ハーフタイムが明けた後半も東洋大の勢いは衰えない。グラウンド中央から攻撃を仕掛けていくと2分、森山がタックルを受けながらパスを送ると、受け取った天羽がゲイン。最後はWTB中山二千翔(2年)にボールを委ね、インゴールに沈めた。

10分、東洋大はマイボールラインアウトからのモールで力強く押し込み、スコアを34-12とする。ここまで主導権を握り続け、モスグリーン軍団を0点に抑えていた鉄紺戦士たち。しかし、試合はここから大東大の反撃を受ける展開へと移っていく。

終盤に差し掛かった30分。グラウンド中央でパスを回していたところを相手のタックルが刺さり、ボールを奪取されてそのままトライを献上する。さらに34分には、ディフェンスラインに生まれた隙を突かれ、連続トライを許す。猛攻を仕掛けてくる相手に対し、東洋大は苦しい時間帯を迎えた。

ロスタイムに突入した際には、自陣深くまで攻め込まれる場面もあった。相手のモールが前進し、窮地に追い込まれるが、粘り強くトライラインを堅守し、ペナルティを誘発。この局面をしのぎ切った。

続くラストワンプレーでは、東洋大が攻撃に転じる。CTB(センター)アダム・タマティ(4年)がインゴール直前まで運んだが、最後はディフェンスに絡まれてボールがタッチを割り、ノーサイド。最終節は34-12で幕を閉じた。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

【ハイライト】大東文化大学 vs. 東洋大学(11月30日)#c_rugby

リーグ戦での合計勝ち点は過去最多の34で、2年連続の準優勝。しかし、東洋大フィフティーンに喜びの表情はなかった。

「今年のチームには本当に自信をもって、春から取り組んでいた。うれしいというよりも、悔しい気持ちが大きい」

試合後に語った福永昇三監督の言葉には、初優勝を目指してきたチームの努力の重みが宿っていた。しかし、その悔しさの裏で、チームの視線はすでに次なる舞台へ向いている。

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「喜べるのは大学選手権で1勝を挙げてから」と指揮官。

福永監督が就任して以降、29年ぶりのリーグ戦1部昇格やリーグ戦初の準優勝などチームは躍進を続けてきた。福永体制8年目。今年はどんな結末を迎えるか。まずは、12月14日に初戦を迎える大学選手権で初勝利を目指す。

文/写真:北川未藍(東洋大学スポーツ新聞編集部)

大学ラグビー

東洋大学スポーツ新聞編集部

2001年(平成13年)創刊。東洋大学における唯一の学生新聞部。
体育会所属の部活動を対象に、取材を行い、紙面・Webサイトを通じて情報を発信。一人ひとりの挑戦やチームの歩みに光を当て、大学スポーツの魅力を発信することを目指して活動している。

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スポトウ|東洋大学スポーツ新聞編集部
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