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ラグビー コラム 2025年11月18日

【ハイライト動画あり】大東文化大学、執念の反撃及ばず3連敗。入替戦圏内の7位に後退。ラグビー関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by スポーツ大東編集部
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スピードとフィジカルを武器にトライを生み出したWTB山田

前節の流通経済大学との試合に敗れ、何としても勝ち点が欲しい大東文化大学東海大学戦に向けてキャプテンの伊藤和樹(スポ科4=青森山田)が、SO(スタンドオフ)として今季初先発。

バイスキャプテンのHO(フッカー)大西樹(スポ科4=御所実業)や、FB(フルバック)タヴァケ・オト(外英4=御所実業)も再び先発としてグラウンドに戻ってきた。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

東海大のキックオフで始まった試合は、序盤からキッキングゲームが繰り広げられた。東海大はハイパントを含めたキックで攻撃の糸口を探る戦法に対し、大東大はSO伊藤とFBオトを主軸としてロングキックの陣地を押し上げるキックで応戦する。

試合が動いたのは前半3分過ぎの東海大のラインアウトだ。東海大はラインアウト後のキックパスでチャンスを掴むとオフロードパスをつなぎトライ。気持ちを切り替え、FBオトのキックオフで再開後、敵陣22m内で攻撃を重ねるもトライにつながらない。

メンバーの揃った状態でトライを決めたい大東大だが、13分にSO伊藤がキックチャージを右膝に受け、負傷交代を余儀なくされる。交代後、チームの立て直しにかかる間に2本のトライを許し0-19とリードを広げられる。

悪い流れを断ち切りたい大東大は、2年生が力を発揮する。30分に自陣ゴール前でのディフェンスでWTB(ウイング)大方維織(経営2=青森山田)が、相手FL(フランカー)の懐に差し込む強烈なタックルでノックフォワードを誘発し、攻撃を食い止める。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

【ハイライト動画】東海大学 vs. 大東文化大学(11月15日)

この一連のディフェンスが大東大に火をつける。33分、相手のパスミスを見逃さなかったWTB山田真生(スポ科2=遠軽)はハーフライン付近でインターセプト。後続のディフェンスを寄せ付けない走りで逃げ切り、インゴールへ飛び込んだ。

このトライについてWTB山田は「今回の試合のテーマである『先手』を意識して、前に出るディフェンスができた」と振り返った。追加点を狙い攻防を続けるも、東海大のパスワークに対応できず失点。前半を7-26で終えた。

逆転を誓う後半。PR(プロップ)小田桐祭(スポ科4=磐城)を投入し、スクラムの強化を計る。しかし、開始早々にトライを許し、その後もディフェンスの整備がままならないアンストラクチャーの状態でラインブレイクされトライを奪われる。

HO大西は試合のディフェンスについて、「FW(フォワード)とBK(バックス)の連携の声掛けは、自分が先頭に立ってやらなければならなかったが、それが甘くなってしまった」と振り返った。

それでも、大東大は22mラインの外側に落とすコンテストキックを起点にトライの糸口を掴んだ。競り合いのこぼれ球にWTB山田が反応し、オフロードパスを繋ぐとゴールラインまで攻め込む。

この好機を逃すまいとNO8(ナンバーエイト)ノア・トファエオノ(外英2=豪・ウェーバリーカレッジ)が、スピードを落とさずパスを受け取り、激しいコンタクトでゴール目前まで迫る。ラストはHO大西がゴールポスト際にボールをねじ込みトライ。ゴールも決め14-47とする。

41分に1本トライを返されるも後半ロスタイムに突入後、土壇場で底力を発揮する。大東大は敵陣22m内での東海大ボールのスクラムでペナルティを勝ち取り、大東陣営を大いに湧かせた。

ラストワンプレーでトライを決めたCTB小澤

プレーが途切れたら試合終了となる緊迫した場面で、ラインアウトからモールを組み、BKへつなぐ。この勝負どころでパスを受けたのはCTB(センター)小澤匠(社経2=札幌山の手)。相手ディフェンスを突き破り、ゴールラインにボールを届かせた。ゴールキック成功後、ノーサイドの笛が吹かれ、21-54で試合終了となった。

大学ラグビー

「(東海大の攻撃を)受けながらのディフェンスが多かった。次は(タックルで)返すくらいの勢いをもってやることで良いゲームになると思う」(CTB小澤)。

これで第4節の法政大学戦から3連敗を喫し、勝ち点は14点。リーグ暫定7位になり2部との入替戦圏内に立たされ、まさに土俵際へと追い込まれた。

入替戦圏内から脱するための舞台は、11月30日に秩父宮ラグビー場で行われるリーグ最終節の東洋大学戦しか残されていない。相手はリーグ戦を経て着実に力をつけ、大学選手権出場の切符を手にした東洋大学。

春の試合では17-75大敗している。試合までの残された時間で新たにスキルが身につくことや強力な選手が生まれることは無い。あるのは仲間と自分を信じる「心」だけだ。

「4年生がもう一度まとまって、全身全霊で最終戦に向かいたい」(SO伊藤)。昨年度、秩父宮ラグビー場で行われたリーグ最終戦の法政大学戦での勝利の歓喜。もう一度あの歓喜で会場を満たせるかは、選手一人ひとりの「心」の強さで決まる。

文/写真:宮田脩平(スポーツ大東編集部)

スポーツ大東編集部

スポーツ大東編集部

1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。現在活動している部員数は13名。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やホームページ、X、Instagramで学生たち自ら情報を発信する。
ホームページ:https://sports-daito.com/
X:https://x.com/supodai
Instagram:https://www.instagram.com/supo__dai?igsh=bmdncWI1ZjR3d3N0&utm_source=qr#

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