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今年も2枚の花園切符をかけた熱戦が繰り広げられる。
61校43チームが参加した第105回全国高校ラグビー大会(花園)の東京都予選。その第1地区と第2地区の決勝戦が11月9日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会 東京都予選 決勝
11月9日(日)午前11:25~ LIVE配信
第1地区決勝(午前11時30分K.O)では、6大会連続24回目の出場を狙う「目黒学院高等学校」と、10年ぶり2度目の歓喜をめざす「東京朝鮮中高級学校」が激突。
第2地区決勝(午後1時20分K.O.)では、6大会ぶり14回目の花園行きを狙う「東京高等学校」と、勝てば2大会ぶり9回目の出場となる「早稲田実業学校高等部」がぶつかる。
第1地区「目黒学院×東京朝鮮」
花園常連の目黒学院は今年も強い。
新人戦で準優勝、春季大会では優勝。花園予選では準々決勝で小山台に62-0、準決勝では明大中野に10-0で競り勝った。
ちなみに明大中野は春季大会で目黒学院に5-47で大敗している。準決勝で破れはしたが、全国屈指のボールキャリアーであるNO8ロケティ・ブルースネオルら擁する目黒学院を1トライに抑えた健闘は称賛に値するだろう。
大型キャリアーに注目が集まる目黒学院だが、激しいディフェンスから主導権を握るのが伝統。予選2試合の失点はゼロだ。
準決勝で苦戦は強いられたが、「大勝の後は苦戦しやすい」とは指導者からよく聞かれる言葉。大勝には気の緩みという副作用があり、接戦には集中を高める効果があるならば、決勝前に接戦を経験できたことはプラスだろう。
決勝戦においても、CTB及川拓巳主将を筆頭に守備から優位に立ち、決定力あるランナーを活かして得点を重ねたい。
チャレンジャーは創部50周年を迎えた東京朝鮮だ。
PR文陽善主将擁する2015年度に明大中野を29-10で降して花園初出場。OBには李聖彰氏(元BL東京)や金嶺志(浦安DR)らがいる。
新人戦と春季大会は共に國學院久我山に敗れベスト4となったが、花園予選では準決勝初進出だった明治学院東村山に40-12で快勝。節目の年に2015年以来10年ぶりの決勝進出を果たした。
準決勝ではHO洪有辰がハットトリック。豊富な運動量をベースとした堅守とモールは大きな武器だ。NO8河俊輝主将を筆頭に規律を保って動き続け、相手のキープレイヤーを封じ込めることができれば勝機が見えてくるはずだ。
第2地区「東京×早稲田実業」
2025年、全国の高校ラグビーファンを驚かせたのが東京高校だ。
花園予選準決勝で、前年度の花園出場校でもある國學院久我山を19-8で撃破。伝統の鋭いディフェンスで、全国常連「久我山」を1トライ1ペナルティゴールに抑え、6大会ぶりの花園出場に王手をかけた。
國學院久我山が決勝進出を逃すのは1980年度以来45年ぶり。國學院久我山のいない都予選決勝はおよそ半世紀ぶりの光景だ。
國學院久我山は優勝候補の一角だった。新人戦では、目黒学院に14-12に競り勝って優勝。春季大会では、目黒学院に0-7でリベンジされたものの準優勝を遂げている。
一方の東京高校は今季新人戦ベスト4。春季大会は準々決勝で早稲田実業に21-34で敗れてベスト8。NO8杉田陽悠主将率いるチームの成長ぶりが窺える。
東京高校の前回の花園出場は、早稲田実業を22-0で完封した2019年。OBに帝京大学の相馬朋和監督や斉藤祐也氏(共に元日本代表)らがいる名門校が、15回目の花園出場をめざし、早稲田実業とぶつかる。
かたや2大会ぶりの出場を狙う早稲田実業。
NO8相良昌彦(東京SG)やFB小泉怜史(相模原DB)らを擁し79大会ぶりの花園出場(最多ブランク記録)を果たした2018年度以降、2度の出場を果たし、近年は花園常連の風格をそなえてきた。
早稲田大学と同様、「小よく大を制す」(体格の劣る者が技術や工夫によって大きい相手を倒す)スタイルが信条。早大にもレギュラーに絡む好選手を継続的に輩出しており、現在では4年生FL田中勇成が代表格だろう。
今季は新人戦、春季大会ともに目黒学院に敗れてベスト4。本番の花園予選では準々決勝で府中西に89-12、準決勝では大東大一に86-5で大勝した。
前述の通り、早稲田実業は今年5月の春季大会で東京高校に34-21で勝利している。しかし日曜日に対戦する相手は、國學院久我山を1トライに抑えて勝利したチームだ。波に乗っている東京高校の守備をどう崩すのか。1点差でも上回ろうとする「赤黒」らしい戦術・戦略に期待したい。
“熱闘”必至の2試合。首都・東京の代表2校がいよいよ決まる。
文: 多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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