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モールから2トライを挙げた西野帆平
100回目の慶明戦にふさわしい熱戦となった。前半は19-5とリードするも、後半は慶應義塾大学が追い上げ、一時はビハインドに。最後は慶大のミスにも助けられ24-22で明治大学が勝利を収めた。
明大は前半、ラインアウトとエリアマネジメントで試合を優位に進めた。「前半は攻めるところと、エリアのところの判断が良くて、その結果うまく試合を進められていた」(SH/スクラムハーフ柴田竜成・営4=秋田工)。
試合が動いたのは11分。敵陣中盤のモールでペナルティを獲得すると5mラインで再びモールを選択。HO(フッカー)西野帆平(文4=東福岡)が持ち出し先制点を挙げた。「中盤からもモールを組んだり、ゴール前でも明治のプライドのモールを組めて、自分の判断で抜けられた」(西野)。
だが25分、明大に反則が続きラインアウトからのサインプレーで、慶大FL(フランカー)申驥世にトライを許し、5-5のイーブンにされる。
POMを獲得した平翔太主将
32分、前節の立教大学戦から左CTB(センター)に入っている伊藤龍之介(商3=国学院栃木)が仕掛けて生まれたスペースに、右CTB平翔太主将(商4=東福岡)が走り込み勝ち越しのトライ。「12番というポジションでやってきてコネクションが取れてきた。アタックは特に心配なくできる」(伊藤龍)。
38分に西野が再びモールからトライを決め19-5で試合を折り返した。「自分たちが掲げてきたフォーカスというのは前半に体現できて、ディフェンスは多かったが我慢強くできたので良かった」(平翔)。
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【ハイライト動画】慶應義塾大学 vs. 明治大学(11月2日)
しかし、後半の流れをつかんだのは慶大。攻守にプレッシャーをかけ明大を圧倒した。「慶應さんのいいプレッシャーと、いいテンポのアタックに、アタックもディフェンスも機能しなかった」(SO/スタンドオフ萩井耀司・商2=桐蔭学園)。
10分に慶大SH橋本弾介にラック左のスペースを突かれ失点すると、14分には左CTB今野椋平のトライで同点に。さらに23分にPG(ペナルティゴール)を献上し、19-22。この試合初めてリードを許した。
しかし、明大も負けじと反撃。26分にモールからBK(バックス)が展開し、途中出場のFB(フルバック)古賀龍人(商1=桐蔭学園)の逆転トライで24-22と再び明大リードに。「14番の瑛人くん(右WTB白井・商2=桐蔭学園)が回ってきてくれて、そういうところで生まれたプレー」(古賀龍)。
その後、試合は停滞し試合終盤、敵陣ゴールライン目前でFW(フォワード)が25フェーズを重ねるも激しいディフェンスに阻まれ、ついにラインを割ることはできなかった。
「FWにプライドを持っている中で、慶應のディフェンスに止め切られたということはもう1回やり直さないといけない」。(NO8/ナンバーエイト最上太尊・商4=仙台育英)。
慶大は堅守で再びリズムに乗った。40分に明大のノックフォワードでボールを獲得すると、モメンタムあるアタックで自陣10mラインから敵10mラインへ。会場が揺れるような歓声に包まれるが幕切れはまさかの展開だった。
スコアの勘違いから、慶大CTB今野がビハインドの状態で外に蹴り出しノーサイド。ミスにも助けられ24-22で明大はなんとか白星をつかんだ。「結果は勝てて良かったが、負け試合だった」(萩井)。
白星をつかんだものの手放しで喜べる結果ではなかった。試合を通してプレッシャーに苦しみ、特に後半のスコアは5-17と慶大ペースだった。次戦から全国大学選手権4連覇中の帝京大学、昨年度の対抗戦王者の早稲田大学と強敵が続く。『完遂』に向け、平組にさらなるレベルアップが求められる。
文:佐藤比呂/写真:保坂啓太郎(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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