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ラグビー コラム 2025年10月10日

早稲田大学、前半戦最大のヤマ場となる筑波大学戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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立大戦、スワーブで仕掛けるFB矢崎

関東大学対抗戦の開幕節、早稲田大学が北海道で、日本体育大学に勝利した次の日に番狂わせは起こった。筑波大学が対抗戦で12年振りに明治大学に勝利。ラストプレーで逆転に成功した劇的な一戦であった。

続く第2節で筑波大は慶応義塾大学とのクロスゲームを制し、2連勝を飾っている。来たる10月11日(土)、早大は近年で最も勢いに乗っている筑波大と大和スポーツセンター競技場で相まみえる。

ここまで危なげない試合運びで2連勝している早大だが、今試合はひと味もふた味も異なる一戦となるに違いない。対抗戦前半戦最大のヤマ場として内容にもこだわりたい今試合を注目選手とともに紹介する。

前節、早大はナイターの秩父宮ラグビー場で立教大学と対戦。帝京大学に敗れはしたものの、好ゲームを繰り広げた立大に多少の苦戦を強いられるという予想もあったが、結果は早大の圧倒であった。

ラグビー 関東大学対抗戦2025

FB(フルバック)矢崎由高(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が前半で早くもハットトリックを達成し、24-0とリードを広げて40分を終えると、続く後半も早大のトライショー。途中出場の選手たちも得点を挙げ、持ち前の攻撃力を見せつけた早大が、78-0で立大を完封に抑えつつ勝利した。

ディフェンスの間に仕掛けるFL田中勇

筑波大戦で注目したいのはバックローの選手たちの熾烈な殴り合い。早大屈指の激戦区で信頼を得ているのは、FL(フランカー)田中勇成(教4=東京・早実)、城央祐(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、NO8(ナンバーエイト)粟飯原謙(スポ4=神奈川・桐蔭学園)の3名。

3戦連続でスタメンを勝ち取り、早大を攻守にわたって支える仕事人たちだ。特筆すべきは田中勇。副将として、誰よりも早大の勝利のために身体を張り続けてきた。今試合も豊富な運動量と小柄な体格を生かした、低く鋭いタックルで早大の守備を牽引してくれるに違いない。

一方の筑波大も茨木颯中森真翔、大町尚生の3名は開幕節から背番号1桁を守り続けている。特に中森は190cmという大柄な体格を生かしたダイナミックなプレーが特徴。

明大戦ではPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得するなど、2年生ながら中心選手として、すでにその頭角を現している。早大は筑波大アタックを加速させないよう、田中勇を中心とした組織ディフェンスで中森の突破を封じ込めたい。

WTB田中健(左)のトライを祝福するSH糸瀬

また、BK(バックス)ではSH(スクラムハーフ)対決も見逃せない。スタメンは両チーム4年生、糸瀬真周(スポ4=福岡・修猷館)と、高橋佑太朗だ。両選手ともテンポの早さに加えて攻撃意識が高く、SHながら自らチャンスを生み出すアグレッシブさを持ち合わせている。

アタックの要として、常にディフェンスの隙を伺い続ける両者の存在は、試合の緊張感を高め、締まった展開にしてくれることだろう。

大学ラグビー

波に乗った状態の筑波大から白星を奪い取ることは勝ち点以上の意味があるに違いない。対抗戦連覇に向けて内容にこだわり、『One Shot』でチャンスを確実に得点に結びつける今季の早大ラグビーを展開して欲しいところだ。

対抗戦の今後の展開を占う前半戦最大のヤマ場は10月11日(土)、大和スポーツセンター競技場にて16:00にキックオフする。

文:村上結太/写真:安藤香穂、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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