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ラグビー コラム 2025年10月1日

【ハイライト動画あり】大東文化大学、逆転で今シーズン初勝利。ラグビー関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by スポーツ大東編集部
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POMを受賞したNO8ノア・トファエオ

これほど待ち望んだ勝利はない。

大東文化大学は、関東大学春季交流大会を5戦全敗で終え、長野県・菅平で行われた夏合宿でのトレーニングマッチに続き、先日の関東学院大学との戦いでも惜敗を喫した。

そして迎えた9月28日(日)、八王子市上柚木公園陸上競技場での日本大学との一戦。西日に照らされたモスグリーン色のユニフォーム軍団は、待望の「勝利」を手に入れた。

「何より、学生がうれしい勝利だと思います」と酒井宏之監督。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

日大のキックオフから始まった試合。開始早々、WTB(ウイング)タヴァケ・オト(外英4=御所実業)がハーフライン付近で相手のキックパスをインターセプトし、持ち前の推進力で敵陣深くまで入り込む。

その後もオフロードパスを繋ぎ、ゴール前まで迫り、最後はNO8(ナンバーエイト)ノア・トファエオノ(外英2=豪・ウェーバリーカレッジ)が相手を弾き飛ばし、インゴールに飛び込んだ。

その後のゴールキックも、SO(スタンドオフ)飯塚祐真(スポ科2=深谷高校)が冷静に決め、好スタートを切る。しかし、前半8分に日大スクラムの攻撃から、サイドライン際を突破され、ゴールラインを明け渡し、7-7の同点とされる。

追加点を狙いたい大東大だが、自陣ゴール正面での反則から日大にPG(ペナルティゴール)を与える。さらにキックパスの処理ミスでこぼれたボールを拾われ失点し、7-17と10点差に広げられる。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

しかし、1試合を通して大東大のFW(フォワード)が力強いボールキャリーで激しいコリジョンを見せ、敵陣に侵入後はフェイズを重ねるごとに着実に前に進む。

前半37分には、NO8トファエオノが、敵陣ゴール前で得た日大の反則からタップキックでスタートし、日大ディフェンスをなぎ倒し2トライ目を決める。ゴールも成功し、14-17とする。だが、同点に追いつくために追撃を仕掛けるも、前半終了間際にまたもサイドライン際で突破を許し、失点。前半を14-24で折り返した。

CTB(センター) 小澤匠(社経2=札幌山の手)は、前半の2トライを「(日大のアタックを)流してしまい、縦に詰めて仕留めるディフェンスができていなかった」と振り返った。

ラグビー 関東大学リーグ戦2025

【ハイライト】大東文化大学 vs. 日本大学

何としてでも逆転したい大東大は、後半立ち上がりにFL(フランカー)小島拓人(スポ科3=開志国際)がジャッカルを決め、マイボールにするとタッチキックで敵陣深くに入り込む。

安定したラインアウトを起点に攻撃を重ね、HO(フッカー)大西樹(スポ科4=御所実業)がハイタックルをもらいアドバンテージのある状態で、NO8トファエオノがボールキャリーし、ゴールラインにボールを叩きつけた。

だが、オフロードパスでつなぐ日大のアタックを仕留めきれずトライを許し、21-31とまたも10点差に広げられる。

しかしその後、再びNO8トファエオノが爆発力を見せる。ゴール前付近でのラインアウトから飛び出し、トライを決めると、さらにはゴール前でのFW(フォワード)の激しい肉弾戦を制し、5つ目のトライを決めて逆転に成功する。

インゴールに飛び込むWTB大方

大東大の攻撃は続き、WTB大方維織(経営2=青森山田)が、得意のステップでラインブレイク。オフロードパスを繋ぎ、NO8トファエオノからリターンパスをもらったWTB大方がインゴールに飛び込んだ。

スコアを40-31とし、1トライ1ゴールでは追いつけない点差にする。その後、PGを決められるも6点差を守りぬき勝利を収めた。

「関東学院に負けてから、ジュニア戦も含めて、チーム一丸となって今日まで過ごせたのが勝利につながったということをすごく感じました」。こう振り返った主将のFB(フルバック)伊藤和樹(スポ科4=青森山田)は、ようやくつかんだ勝利に安堵感を抱いて答えた。

大学ラグビー

次戦は、10月5日(日)に、福島県いわき市『ハワイアンズスタジアムいわき』で立正大学と対戦予定だ。

磐城高校出身のPR(プロップ)小田桐祭(スポ科4=磐城高校)は地元開催について意気込みを語った。「社会人でラグビーを続けていたとしても、地元いわきで試合をするのはなかなかないことなので、立正に勝って恩返しをしたいです」。

今試合、日大に逆転勝利を収めたものの、試合内容は依然として課題が残り、今後の試合に向けて修正が求められる。28日の試合が終わった時点での大東大の勝ち点は6点。首位の東海大学が12点、続く東洋大学は11点と、上位との差は大きい。

リーグ戦2連覇を目指すためにも、ここから1つずつ白星を積み重ねたいところだ。長らく続いた敗戦のトンネルを抜け、仲間とともに観客席に見せた笑顔。もう一度、いわきの地で勝利の喜びを分かち合いたい。

文/写真:宮田脩平(スポーツ大東編集部)

スポーツ大東編集部

スポーツ大東編集部

1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。現在活動している部員数は13名。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やホームページ、X、Instagramで学生たち自ら情報を発信する。
ホームページ:https://sports-daito.com/
X:https://x.com/supodai
Instagram:https://www.instagram.com/supo__dai?igsh=bmdncWI1ZjR3d3N0&utm_source=qr#

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