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1年ぶりにリーグ戦の舞台に立ったFB伊藤主将
昨年度、関東大学リーグ戦を制し、連覇を懸けて挑む王者・大東文化大学の開幕。注目の初戦は9月15日(日)、埼玉・熊谷ラグビー場にて、関東学院大学との対戦となった。
伊藤和樹主将(スポ科4=青森山田)は、この試合でFB(フルバック)として起用された。昨年はケガの影響もあり、リーグ戦は1年ぶりの出場ではあるが、技術面・精神面ともにチームを統率していくプレイヤーである。
試合は大東大のSO(スタンドオフ)飯塚祐真(スポ科2=深谷)のキックオフから始まった。立ち上がりは、キックオフ後のカウンターアタックから敵陣に入り続け、安定した試合展開に。
しかし、関東学院大のスクラムからボールをオープン側へ蹴られ、自陣22mよりも深い位置でタッチに出たことにより、50:22の判定。このプレーで勢いを掴んだ関東学院大。
その後の自陣22m付近でのディフェンスでオフサイドを取られ、相手のタッチキックは自陣ゴール前5mへ。関東学院大のモールからのアタックをゴールラインを背後に守り切れず、前半10分先制トライを許す。
しかし、大東大はすかさず反撃に転じた。キックオフからのファーストタックルでジャッカルに成功し、飯塚が蹴ったタッチキックはゴール前5mへ。夏から練習を重ねてきたというモールは、一時押し返されるも立て直し、最後はHO(フッカー) 大谷晴輝(スポ科2=御所実業)がグランディングを決め、反撃のトライ。その後のゴールを伊藤が冷静に決め、7-7とスコアを振り出しに戻した。
このまま反撃を続けていきたい大東大だが、相手のコンテストキックを起点とした攻撃をクリーンに対処できず、ディフェンスラインを崩され18分、21分に連続失点。
それでも大東大の闘志は衰えない。26分に相手のハイタックルの反則から得た得点機をゴール前でのラインアウトに繋げる。続くラインアウトからのモールでは、FL(フランカー) 小島拓人(スポ科3=開志国際)がインゴールに飛び込み、判定に時間を要したものの、トライが認められ14-19と食らいつく。
しかし、前半40分にはCTB(センター)橋本颯太(スポ科4=熊谷工業)がイエローカードをもらい、追撃の手は緩み前半ロスタイムも含め、2トライ1ゴールの失点し、14-31と追いかける展開で前半を終えた。
ラグビー 関東大学リーグ戦2025
【ハイライト動画】関東学院大学 vs. 大東文化大学
逆転したい大東大は、後半開始5分にFW(フォワード)と、BK(バックス)の連携が光るプレーを見せる。敵陣22m外側のマイボールラインアウトからモールを形成し、ボールキャリーのHO大西樹(スポ科4=御所実業)が、鋭角に走りこんできたCTB小澤匠(社経2=札幌山の手)にショートパス。
パスを受けた小澤は勢いそのままインゴールまで走り抜け、後半最初のトライを決めた。その後のゴールも成功し21-31とする。しかし、その直後のキックオフレシーブで取りこぼしたボールを、関東学院大のWTB(ウイング)長野に拾われインゴールを明け渡してしまう。
この状況を打開するため、SH(スクラムハーフ) 徳重隼(スポ科1=御所実業)を投入し、大東大はアタックのテンポを上げる。
2トライを決めたCTB小澤
後半17分、敵陣10m付近でのマイボールスクラムから、徳重がオープン側にボールを持ち出し、ディフェンスを引き付ける。ディフェンスラインの空いたスペースに小澤が鋭く走り込み、パスを受けた小澤は力強いキャリーでディフェンスを突破し、2本目のトライを決めた。
「スクラムからのサインプレーは良い形になり、トライを取りきることもできたので良かった」とCTB小澤。
点差を10点に戻し28-38、さらなる追加点を狙うも関東学院大のコンテストキックやNO8(ナンバーエイト)ラリー・ティポアイールーテルの強靭なドライブに接点で勝てず、自陣深い位置での攻防が続き、28分には自陣ゴール前でのスクラムの反則から失点。
このままでは終われない大東大は、37分、WTBタヴァケ・オト(外英4=御所実業)が高い推進力とステップを活かし、掴まれながらもグランディング。
後半ロスタイム、逆転のチャンスを探るも、試合の流れは関東学院大に。試合終了間際、大東大のスクラムからの攻撃でパスが乱れ、このプレーが仇となり奪われたトライがラストワンプレーとなり、最終スコア35-55で試合終了となった。
この試合を伊藤主将は「敵陣でプレーをした時に、最後にトライを取りきれなかったところに差があると感じる。負けるのが当たり前にならないように、リーダー陣を中心にまたやり直していきたい」と振り返った。
酒井宏之監督は「もっと点差をつけられ、崩れてもおかしくない試合だった。何が起こるかわからないのがリーグ戦。再来週の日本大学戦に向けて切り替えてやっていくしかない」と語った。
リーグ初戦は黒星となったものの、浮き彫りとなった課題を修正し、9月28日(日)の日本大学戦に向け、伊藤組は歩み続ける。
文/写真:宮田脩平(大東文化大学スポーツ大東編集部)
スポーツ大東編集部
1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。現在活動している部員数は13名。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やホームページ、X、Instagramで学生たち自ら情報を発信する。
ホームページ:https://sports-daito.com/
X:https://x.com/supodai
Instagram:https://www.instagram.com/supo__dai?igsh=bmdncWI1ZjR3d3N0&utm_source=qr#
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