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試合後、相手サイドに一礼する明治大学
9月14日(日)、『ケーズデンキスタジアム水戸』にて、明治大学と筑波大学の試合が行われた。強い気持ちで挑んだ明大だったが、セットプレーでのミスが首を絞め、接戦に。ロスタイムに逆転トライを許し、対抗戦黒星スタートとなった。
明大はノックフォワードから始まる想定外のスタートを切るも、19分に先制点を挙げる。SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(商3=国学院栃木)が選択したハイパントキックを、右WTB(ウイング)白井瑛人(商2=桐蔭学園)が受けゲイン。じわじわと攻め入り、筑波大のオフサイドを誘った。
「相手の後方はハイボールが苦手な印象だったので、そこにボールを上げて自分や、(白井)瑛人さんが競りに行ってボールを再獲得することを狙った」(FB/フルバック古賀龍人・商1=桐蔭学園)。
その後、明大はタップキックを選択。そのままHO(フッカー)西野帆平(文4=東福岡)から右FL(フランカー)利川桐生(政経4=大阪桐蔭)に回し、先制トライをもぎ取る。
「練習から準備してきたプレーだったので、全員で取ったトライだと思っている」(利川)。
しかし24分、筑波大のラインアウトからプレーが再開すると、左サイドにいた中森真翔の突破でトライを返される。さらに35分にはオフロードパスがつながり、連続トライを許す。
「(相手の)準備してきたラインアウトからのストラクチャーだったが、今回のように逆目に振ってくる相手は少なかったので、対応が遅れた」(西野)。
明大は、前半終盤に敵陣深くまで上がるも、ラインアウトの失敗とハンドリングエラーでチャンスを逃す。そのまま7-14で前半を終えた。
「前半はオフザボールや。一瞬の気の緩みでラインブレークされてしまった。ディフェンスの規律、個人のハンドリングスキルが足りていなくて(自陣に)行かれてしまった」(左WTB阿部煌生・政経2=流経大柏)。
後半10分、筑波大の反則から試合が大きく動く。明大はラインアウトで手前に出し、狭いサイドを割って西野がグラウンディング。スコアを2点差に縮めた。
「去年からあったサインだったが、去年時点では試合で成功したことがなかった。準備してきたプレーが出せて良かった」(西野)。
さらに17分、再びラインアウトを前に合わせ、確実に順目に回す。伊藤龍がトライしてスコアは17-14に。ここから試合は停滞するが、残り15分を切ると急展開となる。
明大はラインアウトでダブルモーションを取られ、ライン際まで侵攻される。35分には内田慎之甫のカウンターアタックで筑波大が再逆転。しかし、明大のキックを筑波大がノックフォワード。スクラムでも反則をし、雰囲気が一転する。
物部(左)の逆転トライに歓喜する選手たち
38分、明治コールに後押しされ、LO(ロック)物部耀大朗(商3=中部大春日丘)がトライを決めた。
「ビーストとしてトライを取れて良かった」(物部)。
しかし、試合はまだ続く。43分、蹴り出そうとしたボールはタッチを割らず、筑波大に大きくゲインされた場面でオフサイド。イエローカードを受け、SO伊藤龍が一時的退場となった。
45分、その勢いのままに2度目の逆転トライが決まり、最終スコア24-28で、明大は筑波大に対抗戦で、2013年以来の敗北を喫した。
ラグビー 関東大学対抗戦2025
【ハイライト動画】明治大学 vs. 筑波大学
今試合のラインアウト成功率は6割弱。セットプレーの不調が及ぼした影響は大きい。選手は「ベーシックの部分ができていなくて、良いポジションに持っていかれた」(左LO/ロック亀井秋穂・政経3=長崎北陽台)と反省の色をにじませる。
開幕戦から『バチバチ』した試合を見せた2校。悔しさを抱えながらも「気を引き締めて、明治らしく試合に臨みたい」(白井)と選手は語る。きっとこの敗北は『完遂』へと導く布石となるだろう。
文:近藤未怜/写真:晴山赳生、保坂啓太郎(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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