人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2025年9月12日

関西王座奪還へ走り出す「京都産業大学」。難敵のチャレンジャー「摂南大学」。関西大学ラグビーAリーグ開幕節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

摂南大学 vs. 京都産業大学

今年も関西最高峰の戦いが始まる。

2025年のムロオ関西大学ラグビーAリーグが9月14日(日)に開幕節を迎える。舞台となる東大阪市花園ラグビー場に関西トップ8大学が揃い、第I・IIグラウンドで火花を散らす。

第Iグラウンドの第1試合には、昨季リーグ4連覇を逃した京都産業大学(昨季2位)と、難敵の摂南大学(昨季7位)が登場する。

チャレンジャーは摂南大だろう。

指揮官は瀬川智広監督。リオ五輪(2016年)で男子7人制代表を4位に導いた智将が2020年から継続強化しており、上位を脅かす難敵としての存在感は増しつつある。

昨季は関西大学から奪った1勝(6敗)に終わったものの、4点差以内の接戦は2試合あった。同志社大学戦で1点差(38-39)、そして上位校の関西学院大学とは4点差の激闘(38-42)を演じたのだ。

今季の摂南大はどんな戦いを見せるのか。開幕節の先発メンバーには、主将でスキル豊富なSO村上剛琉(京都成章)が10番に君臨し、バックス先発唯一の2年生であるSH薬師寺仁平(大阪桐蔭)と試合を組み立てる。

フロントローは上級生トリオ。4年生のPR秋本一喜(京都工学院)、共に3年生のHO鳥井一希(報徳学園)、PR門田雄之助(報徳学園)だ。フランカーには165cmの恩田慶吾(滋賀学園、4年)、ジョシュア・ナレヴィア(ウエストパックランドハイスクール、4年)が入り、守備の最前線に立つ。

バックスでは6月末の東西学生対抗戦に選出されたCTB公文毅京(洛北、4年)に要注目。下級生からトライゲッターとして活躍してきたカストン・マイケルズ(アウテニクワスクール、4年)はリザーブスタートとなっている。

かたやリーグ優勝候補として乗り込む京産大。

昨季は優勝の天理大学戦(15-31)、関西学院大戦(21-45)が黒星となり2位フィニッシュ。元日本代表の名キッカー、京産大OBの廣瀬佳司監督の下で4季連続の大学ベスト4に進出したが、早稲田大学に19-31で敗戦。開始から4連続トライを浴びた前半(0-26)が痛かった。

今季は多くの主力が卒業。UTB辻野隼大、FLソロモネ・フナキ(ともに神戸S)をはじめ、PR曽根隆慎(花園L)、PR乳井大士(S愛知)、HO李淳弘(BR東京)、HO日吉健(BL東京)、HO平野叶苑(中国RR)、FL松永壮太朗(花園L)、SH土永 旭(横浜E)、そしてWTB西浩斗(九州KV)。

今季はチーム一丸のベースアップへ10人リーダー制を採用。ただ秋へ向けては9月7日に新体制を公表しており、FL伊藤森心(松山聖陵)が主将に。副将にはSO吉本大悟(東海大大阪仰星)が就いた。

新体制公表直後の開幕節には、上記の2人も先発する。1年時から怪物キャリアーだった4年生NO8シオネ・ポルテレ(目黒学院)もスタメンに名を連ねた。

京産大のプライドであるスクラムの最前線には、PR小林龍昇(金光桐蔭)、HO福留斗生(同朋)、U23日本代表のPR八田優太(徳島城東)が入った。いずれも3年生だ。

ロックには同じくU23を経験したLO石橋チューカ。全員が4年生となったバックローの一角には、猛ラックラーの系譜を継ぐ一人、FL平野龍(札幌山の手)が名を連ねる。

副将のSO吉本とコンビを組むのはU23代表のSH高木城治(東福岡)。センターコンビは奈須貴大(光泉カトリック)とナブラギ・エロニ(大分東明)。バックスリーは181cmのWTB馬田琳平(東福岡)、トライ技術に長けるWTB小林修市(京都成章)、豪快ランでも魅せるFB宮里快一(名護)となった。

開幕節とあって両軍ともに今季スタイルへの自信を深めたいところだろう。京産大としては伝統のセットプレー、フィジカルの優位から主導権を握り、精度の高まる展開力でも得点を重ねたい。

摂南大は、まず相手NO8シオネ・ポルテレなどのビッグキャリアーを止め、セットプレーにおいても奮闘したい。瀬川監督就任から魅力的だったフェーズアタックにも注目だ。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ