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ラグビー コラム 2025年9月10日

東洋大学・福永昇三監督は「昨年同様に混戦」と語る。ラグビー関東大学リーグ戦展望

ラグビーレポート by 東洋大学スポーツ新聞編集部
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関東大学リーグ戦、各大学の主将

「昨年同様に混戦。我々もそう認識して戦いに挑みます」。東洋大学の福永昇三監督はそう切り出した。

春から夏にかけて各大学が力をつけ、例年以上に戦力は拮抗。優勝候補を絞ることは難しい。群雄割拠の戦国模様──、それが、今秋の関東大学リーグ戦を象徴するワードとなりそうだ。

注目すべきは全チーム。実績で見れば大東文化大学、法政大学、関東学院大学など、過去に日本一を経験してきたチームが注目校として挙げられた。もちろん、2年前にリーグ戦6連覇を果たした東海大学や、毎年上位を争う流通経済大学、さらに昨年1部昇格3年目で、2位まで上り詰めた東洋大学も力がある。

その上で福永監督は「どこかが突出しているのではなく、全体的に実力が拮抗している」と強調した。

対抗戦チームに比べてスター選手が少ないと評価されている分、リーグ戦ではチームの総合力が勝負を左右する。昨年も最終節まで優勝を5校で争うなど、最後まで行方が読めないスリリングな展開が続いた。だからこそ「一戦必勝」の意識がより強く働き、どのカードも緊張感に満ちる。

東洋大学の福永監督(左)とステファン・ヴァハフォラウ主将

また、台風の目として挙げられるチームを伺うと、「私たち(東洋大)です」とズバリ。そこには、確かな手応えがにじむ。

東洋大の戦いの軸は強じんなフィジカルとセットプレーだ。そこにキックを利用したゲームマネジメントを確立させ、先月のトレーニングマッチでは、昨年の大学選手権で敗れた慶應義塾大学を相手にドロー。秋シーズンに向けて好調のきざしを見せている。

リーグ全体の傾向を一言で表すなら「変化」。秋では大きく成長する選手が多く、序盤には目立たなかった選手が、シーズン終盤にはチームの主役に躍り出ることもあるからだ。福永監督も「毎試合ごとに顔が変わるのがリーグ戦の醍醐味」と指摘する。敗戦や失敗を糧に、短期間でたくましく成長する姿も見逃せない。

観客にとっての楽しみ方も幅広い。スクラムで真っ向勝負を挑むチーム、テンポよく展開するチーム、自由な発想で攻めるチームと、大学ごとに戦術スタイルは多彩だ。

さらにリーグ戦はロスタイムにスコアが動く試合が多く、ノーサイドの瞬間まで目が離せない。あの時間帯は福永監督自身もワクワクすると言う。まさに、結果だけでなくドラマを味わえるのがリーグ戦の魅力だ。

混戦必至の2025年リーグ戦。力が拮抗しているからこそ、どの試合も見逃せない。観客にとっては毎週がワクワクの連続であり、大学ラグビーならではの成長と変化の物語が待っている。

秋の空の下で、今年はどんなドラマが生まれるだろう。伝統校がプライドを示すのか、成長著しいチームが勢いに乗るのか──。結末は誰にも読めない。

関東大学リーグ戦の開幕は法政大学vs.流通経済大学

開幕カードは13日(土)の法政大学vs.流通経済大学。秋葉台公園球技場を舞台に、火ぶたが切られる。

文/写真:北川未藍(東洋大学スポーツ新聞編集部)

ラグビー関東大学リーグ戦 開幕カード
・9月13日(土)11:30 法政大学vs.流通経済大学(秋葉台)
・9月14日(日)15:00 東海大学vs.立正大学(東海大学G)
・9月14日(日)15:00 東洋大学vs.日本大学(東洋大学G)
・9月15日(月)15:00 関東学院大学vs.大東文化大学(熊谷)

東洋大学スポーツ新聞編集部

2001年(平成13年)創刊。東洋大学における唯一の学生新聞部。
体育会所属の部活動を対象に、取材を行い、紙面・Webサイトを通じて情報を発信。一人ひとりの挑戦やチームの歩みに光を当て、大学スポーツの魅力を発信することを目指して活動している。

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スポトウ|東洋大学スポーツ新聞編集部
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