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ラグビー コラム 2025年8月30日

サクラフィフティーン、大会連覇中の最強「ブラックファーンズ」と対戦。女子ラグビーワールドカップ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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サクラフィフティーン

8月22日(金)に開幕した「女子ラグビーワールドカップ2025イングランド大会」。「サクラフィフティーン」こと、女子日本代表(世界ランク11位)は、8月31日(日)にエクセターの『サンディ・パーク』で、ニュージーランド代表(同3位)に挑む。

初戦のアイルランド代表戦、序盤から相手にプレッシャーをかけられた日本代表は、後半に14-28まで追い上げるも、最終的に突き放され14-42で敗戦。勝ち点を得ることができず、得失点差でプールCで3位につけている。

一方、ワールドカップ2連覇中の「ブラックファーンズ」こと、ニュージーランド代表は、初戦でスペイン代表と対戦。先制されるも54-8と快勝し、ボーナスポイントも獲得し、プールCで首位に立つ。

優勝候補にチャレンジする日本代表のレスリー・マッケンジHC(ヘッドコーチ)は、アイルランド代表戦から、BK(バックス)1名の変更に留めて、「ジャパンとして、エネルギッシュなところや、我々のやる気、そういった態度を示せるようなメンバーを選んだ」と話した。

女子ラグビー日本代表メンバー

FW(フォワード)は、かつてエクセターでプレーしたPR(プロップ)は加藤幸子、に、北野和子、HO(フッカー)公家明日香の3人が第1列を構成する。

LO(ロック)は佐藤優奈吉村乙華の2人、FL(フランカー)はアイルランド代表戦でトライを挙げた川村雅未と、キャプテンの長田いろは、NO8(ナンバーエイト)はベテランの齊藤聖奈が入った。

BKは、SH(スクラムハーフ)津久井萌と、SO(スタンドオフ)大塚朱紗がハーフ団を組む。CTB(センター)は、初戦でトライを挙げた弘津悠と、古田真菜のコンビ、WTB(ウイング)今釘小町が11番に入り、14番は松村美咲に替わり、同じく大学生の畑田桜子が入った。FB(フルバック)も前の試合と同じく西村蒼空が務める。

リザーブにはHO谷口琴美、PR峰愛美永田虹歩、LO櫻井綾乃、SH阿部恵、SO/FB山本実は前の試合に引き続きベンチに入り、FLンドカ・ジェニファ、エクセターでプレーしたCTB小林花奈子の2人がワールドカップデビューを目指す。

キャプテンのFL長田は「今週はすごくいい準備ができた。前回のアイルランド代表戦から学んで前に進めていけている。チャンピオンと戦う機会が本当に楽しみでワクワクしている。自分たちのラグビーを出す、自分たちにフォーカスするところを試合の最初から前面に出して戦っていきたい」と意気込んだ。

慣れ親しんだエクセターで試合をするPR加藤は、「ニュージーランドは大きくてスピードもあって、フィジカルなことはわかっているが、自分たちがやってきたことを信じて恐れずに戦いたい」とコメント。

また、PR北野も「相手は全てのプレーにおいて、アグレッシブで勢いのあるチームなので、私たちは絶対に受けずにそれ以上にアグレッシブに、自分たちのラグビーをしたい」と語気を強めた。

一方、日本代表のマッケンジーHCが、「(日本を)手強いチーム、リスペクトしている」と話したように、ニュージーランド代表は初戦からFW5名、BK7名の12名の先発入れ替えてきた。

FW第1列はすべて入れ替え、PRクリス・ヴィリコ、ターニャ・カロウニバレ、HOジョージア・ポンソンビーの3人が先発する。LOはマイアカワナカウラニ・ルースが入り、共同主将のアラナ・ブレムナーとコンビを組む。

バックローは、スペイン代表戦で2トライを挙げたFLジョルジャ・ミラーと、ケガから復帰したケネディ・ツクアフ、NO8はレイラ・セエが務める。

BKは7人総入れ替えとなり、SHリシ・ポウリ=レーン、共同主将のSOルアヘイ・デマントの2人がハーフ団を務める。CTBはシルビア・ブラントと、セブンズでも活躍したステイシー・ワアカのコンビ。

WTBはワールドカップ初出場となるケイトリン・ヴァハアコロと、日本のパールズにも在籍したエースのポーシャ・ウッドマン=ウィクリフで両翼を担い、FBには18歳のブラクストン・ソレンセン=マギーが入った。15人制では30キャップ目となるWTBウッドマン=ウィクリフがこの試合でトライを挙げると、男女を通じてニュージーランド代表として初めて50トライを達成する。

リザーブに入ったHOアトランタ・ロロヘア、PRケイト・ヘンウッド、ヴェイシニア・マフタリキ=ファカレル、前男子日本代表のジェイミー・ジョセフHCの娘であるSHマイア・ジョセフの4人は出場すればワールドカップデビューとなる。

他にはスペイン代表戦でPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)のリアナ・ミカエレ=トゥー、LOローラ・ベイフィールド、CTB/FBレニー・ホームズ、WTBテレサ・セテファノがベンチからインパクトを与える。

ブラックファーンズのアラン・バンティング パフォーマンスディレクターは、「私たちは集中した1週間の準備期間を過ごした。日本代表は先週良いパフォーマンスを見せた。コーチングも優れており、全力を尽くして挑んでくる。我々は、この大舞台で力を発揮できると確信する選手たちを抜擢した」と話した。

過去、日本代表がブラックファーンズと対戦したのは、2022年のワールドカップ前、オークランドのイーデンパークでの1度きりで、12-95と大敗している。

マッケンジーHCが、「待っていたら相手にやられる。アグレッシブに(ディフェンス)ラインスピードを上げていきたい」と話した通り、アイルランド代表戦の反省を踏まえて、前半からサクラフィフティーンらしいラグビーで主導権を握りたい。

ワールドカップ2戦目、サクラフィフティーンvs.ブラックファーンズは、8月31日(日)日本時間の午後10:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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