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春季大会・帝京大戦での明大ラグビー部
関東大学春季交流大会を2位で終えた明治大学。菅平合宿の最終戦として、24日にサニアDグラウンドにて、全国大学選手権4連覇中の絶対王者・帝京大学との一戦に挑む。
春季大会での同校との対戦では、ディフェンスを崩し切ることができず、0-31で完封負けを喫している。過酷な夏合宿から得た成果を試すには絶好の相手だ。
明大Aチームは、夏合宿で3試合を戦い2勝1敗。筑波大学戦では後半に追い上げを許し敗戦したものの、天理大学、京都産業大学と関西の強豪を相手に2連勝と勢いに乗っている。
練習試合で際立つのは、前半の好守だ。筑波大戦、天理大戦ではともに前半の失点はゼロ。京産大戦では先制を許したものの、その後は無失点に抑えるなど強固な守りが光った。抜群の攻撃力を持つ帝京大相手にも、ディフェンスで流れを作れるかがポイントとなる。
また、セットプレーや接点でのFW(フォワード)の強さも目立つ。大型FWを擁する京産大戦では、スクラムで流れをつかむとラインアウトモールでトライを量産。フィールドでも最上太尊(商4=仙台育英)や、藤井達哉(政経3=東福岡)を筆頭に、高い強度を見せつけている。帝京大相手に明大FWのプライドを見せられるか注目だ。
明大の注目選手は、練習試合全3試合でスタメン出場を続けている大川虎拓郎(法3=東福岡)。昨年度は関東大学対抗戦での出場もあったものの、ケガにより戦線を離脱。今春は出場がなかったが、筑波大戦で復帰を果たした。東福岡高校時代に主将として花園優勝を経験し、U-20日本代表にも選出された大器が熾烈(しれつ)なバックロー争いに食い込めるか。
大型ルーキーの古賀龍人。東日本大学セブンズでも存在感を放った
また、BK(バックス)ではルーキーの古賀龍人(商1=桐蔭学園)がスタメン出場を続けている。春シーズンからダイナミックなランで存在感を放つと、ハイボールキャッチから好機を生み出すなど、1年生ながら実力はトップクラス。帝京大の強固なディフェンスを前に、持ち味を発揮できるかに注目したい。
一方の帝京大は、早大を35-17で破るなど強さは健在。春季大会で苦しめられたセットピースに加え、ディシプリンの徹底が勝利に向けてのカギになるだろう。
帝京大の要注意人物は、SO(スタンドオフ)の本橋尭也だ。1年時からAチームで経験を積むと、昨年度は正SOとして選手権優勝に貢献。視野の広いプレーや、ディフェンスのわずかなスキを突くボールキャリーに明大は苦しめられてきた。帝京大BK陣の猛攻を防ぐには、本橋の攻略が必要となる。
また、春シーズンから定着している吉田有佑と生田弦己のWTB(ウイング)陣も破壊力抜群。特に生田は、爆発的なスピードとステップワークを武器に、昨秋の帝京大を支えた。大学屈指の決定力を持つ2人を前にスペースを作らないよう、内側で相手のアタックを封じ込めたいところだ。
対抗戦開幕まであと1カ月を切っている。勝負の秋に向け、宿敵相手に高い完成度を見せられるか。
文・写真:晴山赳生(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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