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明治大学vs.天理大学
いよいよ大学ラグビーの練習試合が本格的に始まった。8月17日(日)、長野・上田市にある『アンダーアーマー菅平サニアパーク』のDグラウンドで、明治大学(昨季対抗戦3位)と天理大学(昨季関西Aリーグ1位)が、40分×3本の形式で対戦した。
明治大学は、14日に筑波大学(昨季対抗戦6位)と対戦。後半最初に14人を交替したとは言え、22-31(前半22-0)で逆転負けを喫していた。
天理大学は部員の不祥事で7月末まで活動を自粛。試合は6月8日の筑波大学との定期戦以来、2ヶ月半ぶりとなった。小松節夫監督は3か月の職務停止中のため、八ツ橋修身BK(バックス)コーチが代行として指揮を執った。
明治大学の先発はFW(フォワード)が前の試合から3人交替。PR(プロップ)に檜山蒼介と山口匠(ともに3年)、HO(フッカー)西野帆平(4年)、LO(ロック)菊池優希(4年)、LO物部耀大朗(3年)、FL(フランカー)最上太尊(4年)、大川虎拓郎(3年)、NO8(ナンバーエイト)藤井達哉(3年)と3、4年生中心となった。
BK(バックス)は前の試合と変わらず、ゲームキャプテンのSH(スクラムハーフ)柴田竜成(4年)、SO(スタンドオフ)萩井耀司(2年)、インサイドCTB(センター)にSOでもプレーできる伊藤龍之介(3年)を起用。13番には好調のCTBは東海隼(4年)、バックスリーはWTB(ウィング)海老澤琥珀(3年)、WTB白井瑛人(2年)、1年のFB(フルバック)古賀龍人(桐蔭学園)とランナーが揃った。
一方の天理大学のメンバーは、PRが岡田大和(3年)と小田大樹(2年)、HO太安善明(3年)、LO岡崎慶喜、LO藤岡洸雅(ともに4年)、FL川越功喜(3年)、アリスター・サウララ(2)NO8木下颯(4年)が先発した。
BKはSH朝倉達弥、共同主将のSO上之坊駿介(4年)のハーフ団、CTBは長友天馬(4年)と山田晟大(2年)のコンビ、バックスリーは1年のWTBフコフカ・ルカス(高知中央)、平松麟太郎(4年)、FB大森柚貴(4年)が入った。
両者の対戦は昨季の大学選手権準々決勝以来で、その時は明治大学が24-21と競り勝っている。
大学ラグビー 菅平合宿 2025
【ハイライト】練習試合 明治大学 vs. 天理大学
試合は午後1:00にキックオフされた。序盤はキックが多い展開となったが、前半3分、明治大学がハイパントキックからチャンスを掴むと、CTB伊藤が見事なステップでトライを奪い、SO萩井のゴールも決まり、7点の先制に成功した。
その後、スクラム、モールで優位に立った明治大学に流れは傾き、21分、スクラムで反則を得ると、相手陣奥でラインアウトを形成。ラックとなったが、最後はFL最上が左中間に押さえて12-0。24分には再びCTB伊藤が抜けてトライ。19-0とリードした。
さらに29分にもモールを押し込み、最後は相手の隙を突いたSH柴田がインゴールに飛び込んで、明治大学が26-0とリードして折り返した。
ハーフタイムで明治大学が5人、天理大学が15人交替して後半に臨んだ。前半はほとんど相手陣でアタックできなかった天理大学だが、後半6分、モールを形成後、CTB和田雄翔(3年)が縦に突いてトライを奪い、5点を返した。
だが、明治大学も10分、モールを起点にボールを動かして、FL最上が2本目となるトライを挙げて33-5、さらに15分には7人制日本代表経験のあるWTB大和哲将(2年)がトライ。26分にはモールからHO高比良恭介(2年)がトライを奪い、45-5と大きくリードする。
残り15分あまり、天理大学が反撃し、28分にはキックカウンターからオフロードパスでボールをつないでCTB谷田親春(4年)が中央にトライ。32分にはハイパントキック後、相手がミスをしたところを見逃さず、1年のFL平岩悠三(天理)がトライを挙げて、19-45として2本目が終了した(天理大学の公式HPでは、Aチーム同士の対戦は2本目で終了)。
両校とも大きくメンバーを交替した3本目の40分は、再びセットプレーで優位に立った明治大学のペースとなる。5分のLO小椋健介(4年)のトライを皮切りに、CTB宮崎和史、WTB長谷川諒、FB阿部煌生(いずれも2年)、WTB伊藤利江人(3年)がトライを挙げて、トータル80-19でノーサイドを迎えた。
前の試合では逆転負けを喫した明治大学だったが、この試合は武器とするFWのスクラム、ラインアウトモールでプレッシャーをかけて、終始、攻め続けて12トライを重ねてしっかりと白星を掴んだ。
一方の天理大学は、ゴール前では粘り強いディフェンスを見せるなど、らしさを披露した。ただ、2ヶ月半ぶりの試合ということで、主力で戦った1本目はほとんど相手陣で戦うことができなかった。これから、9月14日(日)の開幕戦(対関西大学)まで急ピッチでチーム力を上げていく。
まだまだ両校の菅平合宿は続いていく。1勝1敗とした明治大学は、8月21日(木)に京都産業大学(昨季関西2位)、24日(日)に昨季大学王者・帝京大学(対抗戦2位)と相対する。
天理大学は24日(日)に早稲田大学(対抗戦1位)、27日に東海大学(関東リーグ戦3位)と対戦する。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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