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ラグビー コラム 2025年8月1日

ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ、ワラビーズとの最終テストマッチでツアー全勝に挑む

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズvs.オーストラリア

イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表で構成され、4年に1度結成されるドリームチーム「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」。今回は12年ぶりにオーストラリアに遠征している。

6月28日(土)から始まったオーストラリア遠征も、シドニー「アコースタジアム」で行われる「ワラビーズ」こと、オーストラリア代表とのテストマッチ第3戦で最終戦を迎える。

ライオンズは、遠征前のテストマッチでアルゼンチン代表に24-28で敗れたが、オーストラリアに来てから無敗を続けており、先週7月26日(土)に行われたワラビーズとの第2戦で、29-26と逆転勝ちを収め、2連勝で今ツアーのテストマッチシリーズ勝ち越しをすでに決めた。

史上初となるライオンズツアーのテストマッチ全勝を目指す第3戦に向け、アンディ・ファレルHC(ヘッドコーチ)は、「これまでの最高のパフォーマンスで、このツアーを締めくくり、歴史に名を刻む絶好のチャンスを手にしている」。

「先週、実力を証明したワラビーズと、今週末も壮絶な戦いが繰り広げられるだろう」と意気込み、FW(フォワード)、BK(バックス)の先発をそれぞれ1名ずつ変更し、アイルランド代表が10人先発する。

ライオンズ先発メンバー

FWは、PR(プロップ)アンドリュー・ポーター、タイグ・ファーロン、HO(フッカー)ダン・シーハンのアイルランド代表&レンスターのトリオが引き続きフロントローを構成する。PRファーロンは2017年のライオンズ初選出以来、テストマッチ9試合全てに先発する。

LO(ロック)はオリー・チェッサム(イングランド)が控えに下がり、ジェームズ・ライアン(アイルランド)がスターターに上がり、第2戦のPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いたキャプテンのマロ・イトジェ(イングランド)とコンビを組む。

バックローに変更はなく、FL(フランカー)タイグ・バーン(アイルランド)、トム・カリー(イングランド)、NO8(ナンバーエイト)ジャック・コナン(アイルランド)が3戦連続で先発する。

BK(バックス)は、SH(スクラムハーフ)ジャミソン・ギブソン=パーク(アイルランド)と、SO(スタンドオフ)フィン・ラッセル(スコットランド)が3試合連続でハーフ団を組む。CTB(センター)は、今ツアー最年長のバンディー・アキ(アイルランド)と13番のヒュー・ジョーンズ(スコットランド)が第2戦から引き続きコンビを組む。

WTB(ウイング)はジェームズ・ロウ(アイルランド)がメンバー外となり、第2戦でリザーブだった、トゥールーズで、SH齋藤直人のチームメイトであるブレア・キングホーン(スコットランド)が入り、トミー・フリーマン(イングランド)と両翼を担う。

FB(フルバック)第2戦で逆転トライを挙げたヒューゴ・キーナン(アイルランド)で、バックスリーは2戦連続の同じメンバーとなった。

リザーブには、FW6人を入れて、HOローナン・ケラハー(アイルランド)、PRエリス・ゲンジ(イングランド)、ウィル・スチュアート(イングランド)、LOチェッサム。ウェールズ代表として今回唯一参加しているFLジャック・モーガン、そして出場すればライオンズで初のテストマッチ出場となるFLベン・アール(イングランド)が入った。

BKはここまで全ての試合にメンバー入りしているSHアレックス・ミッチェル(イングランド)、SO/CTBオーウェン・ファレル(イングランド)の2人が控える。

第2戦では前半、相手に主導権を渡してしまっただけに、ライオンズとしてはセットプレー、接点、ディフェンスから試合を組み立てていきたい。

一方、ホームで連敗を喫して負け越しが決まってしまったが、何としても最終戦で勝利して意地を見せたいワラビーズ。ジョー・シュミットHCは、FW3名、BK2名を変更した。

FWは146キャップのPRジェームズ・スリッパーが3戦連続先発となったが、PRアラン・アラアラトアはメンバー外となり、タニエラ・トゥポウが先発に入った。HOはデーヴィッド・ポレッキが直前のケガのため、ビリー・ポラードが先発に上がり第1列を構成する。

LOはニック・フロストと、2023年ワールドカップでキャプテンも務めたウィル・スケルトンが先発。FLは推進力のあるロブ・ヴァレティニが外れて、トム・フーパーが先発に入り、フレイザー・マクライト、キャプテンのNO8ハリー・ウィルソンと3人でバックローを形成する。

BKは、SHジェイク・ゴードンに代わって、この試合がワラビーズとして最後の試合となるベテランのニック・ホワイトが、SOトム・ライナーとハーフ団を組む。CTBはレン・イキタウ、21歳のジョセフ=アウクソ・スアアリイの2人は引き続き先発する。

WTBはケガのハリー・ポッターに代わって、セブンズ経験のあるディラン・ピーチュが入った。また、WTBにトム・ライト、FBにマックス・ジョーゲンセンと、前の試合から14番と15番が入れ替わった。

ベンチはFW5人、BK3人に戻して、HOブランドン・パエンガ=アモサ、PRアンガス・ベル、ザイン・ノンゴール、LOジェレミー・ウィリアムズ、FLランギ・グリーソン、SHテイト・マクダーモット、WTBベン・ドナルドソン、日本でもプレーしたアンドリュー・ケラウェイが入った。

シュミットHCは「先週のメルボルンでのテストマッチが悔しい結果に終わったため、チームは確かに意気消沈していた。しかし、週の後半には徐々に勢いを取り戻し、土曜日の試合に向けて準備は整っている」。

「ブリスベンとメルボルンでの応援は、チームを鼓舞するのに大きな力とになった。今週末のアコー・スタジアムでの応援も、これから訪れるプレッシャーの高い場面で、選手たちを再び後押ししてくれることを確信している」と、地元ファンの声援を大いに期待した。

ワラビーズは、ホームの大声援を力に変えて、前の試合同様に前半から得点を重ねて相手にプレッシャーを与えていきたいところだ。

ライオンズがテストマッチ3連勝を飾り、ツアー全勝という新しい歴史を作れるか。それともワラビーズが、ソールドアウトしている満員のホームスタジアムで意地を見せるか。

世界中のラグビーファンが注目する最終戦は、日本時間の8月2日(土)午後7:00にシドニーのアコー・スタジアムでキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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