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B&I・ライオンズvs.レッズ
イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表で構成され、4年に1度結成されるドリームチーム「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」。今年は12年ぶりにオーストラリアに遠征している。
遠征に先立ち、6月20日(金)、アイルランドのダブリンでアルゼンチン代表と対戦した(●24-28)後、ライオンズはオーストラリアに向かった。初戦となった28日(土)のウエスタン・フォース戦では8トライを挙げて54-7と圧倒し、幸先の良いスタートを切った。
ライオンズはオーストラリア代表との対戦を前に、11日間で4試合を行う。ショートウィークとなる今週はブリスベンに移動し、7月2日(水)にレッズと激突する。
「このツアーは1試合ごとにステップアップする」と話したアンディ・ファレルHC(ヘッドコーチ)は、試合に臨む23人を発表した。フォース戦から引き続き先発するのは、SO(スタンドオフ)フィン・ラッセル(スコットランド)のみとなった。
B&I・ライオンズ、レッズ戦メンバー
FW(フォワード)第1列は、PR(プロップ)アンドリュー・ポーター(アイルランド)、ウィル・スチュアート(イングランド)、HO(フッカー)ローナン・ケラハー(アイルランド)の3人で構成する。
LO(ロック)はキャプテンのLO(ロック)マロ・イトジェと、オリー・チェサムのイングランド代表コンビで、バックローには、FL(フランカー)トム・カリー(イングランド)と、ジャック・モーガン(ウェールズ)、NO8(ナンバーエイト)はジャック・コナン(アイルランド)が務める。
BK(バックス)は、フォース戦に出場したSH(スクラムハーフ)トモス・ウィリアムズ(ウエールズ)がケガのため離脱し、ライオンズデビューとなるジャミソン・ギブソン=パーク(アイルランド)が、SOラッセルとハーフ団を組む。
CTB(センター)は最年長のバンディ・アキ(アイルランド)と、ヒュー・ジョーンズ(スコットランド)のコンビ、WTB(ウイング)ドゥハン・ファンデルメルヴァ(スコットランド)と、トミー・フリーマン(イングランド)が両翼を担い、FB(フルバック)はヒューゴ・キーナン(アイルランド)が入り、ライオンズデビューとなる。
ベンチには、HOルーク・カーワン=ディッキー(イングランド)、PRエリス・ゲンジ(イングランド)、フィンレイ・ビーラム(アイルランド)、出場すればデビューとなる、LOジェームズ・ライアン(アイルランド)、FL/NO8ベン・アール(イングランド)、SHアレックス・ミッチェル(イングランド)、SOフィン・スミス(イングランド)、CTBガリー・リングローズ(アイルランド)が名を連ねた。
一方、今年のスーパーラグビー5位だったレッズ。「この試合では、ブレイクダウンと空中戦でのプレーが非常に重要」と話す、次期オーストラリア代表HCが内定しているレス・キスHCは「ワラビーズ」こと、オーストラリア代表やニュージーランド代表経験者を持つ選手を入れてきた。
FWから見ていくと、オールブラックス経験があり、ともに2017年にライオンズと対戦した経験を持つPRエイダン・ロスと、ジェフリー・トゥーマンガ=アレンの2人と、ワラビーズのHOマット・フェスラーと国際経験が豊富な3人がフロントローを構成する。
LOはワラビーズで1キャップのジョシュ・カナムと、30キャップのルーカン・サラカイア=ロト、FLはフィジー出身のオーストラリア代表セル・ウルと、ジョン・ブライアント、NO8はジョー・ブライアルが入った。
BKはSHカラニ・トーマスと、SOハリー・マクローリン=フィリップスのハーフ団。CTBはハンター・パイサミとジョシュ・フロックのワラビーズコンビ。WTBはティム・ライアンと、ラシー・アンダーソンの2人、FBはキャプテンを務めるワラビーズ経験もあるジョック・キャンペルが入った。
リザーブにはHOジョシュ・ナッサー、PRジョージ・ブレイク、セフ・ファアガセ、LOライアン・スミス、オーストラリア代表4キャップのFLアンガス・ブライス、SHコナー・ヴェスト、CTBルイス・ワーション、WTBアイザック・ヘンリーが入った。
前回の2013年のライオンズ遠征時の対戦では、レッズが2トライを挙げるもライオンズは、SOオーウェン・ファレル(イングランド)がキックをすべて決めて、22-12で勝利している。
レッズのキスHCは、「クラブはウェールズ、トンガ、埼玉パナソニックワイルドナイツ、ブリストル、アルスターとの試合機会を積極的に探してきた。それは異なるスタイルのラグビーと対戦し、成長するため。水曜の夜は、ラグビーファンにとって印象的なスペクタクルとなり、誰もが楽しめる夜になるだろう」と自信を見せた。
ライオンズが遠征初勝利の勢いのまま連勝するか、それともレッズがホームで歴史的白星を挙げるか。
チケットはすでに完売しており、4万6000人以上のファンが見守る試合は、7月2日(水)に、レッズのホームであるブリスベンのサンコープスタジアムで現地時間午後8:00(日本時間午後7:00)にキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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