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ラグビー コラム 2025年6月27日

東西スターが集結!大学ドリームマッチ「東西学生対抗戦」。関西ラグビー協会100周年記念

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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東西の実力者たちによる夢の競演だ。

関西ラグビー協会は6月29日(日)、100周年を記念して東大阪花園ラグビー場にて「東西学生対抗戦」を開催する(入場無料)。

昨年(2024年)は関東ラグビー協会の100周年記念として、メインで15年ぶりに東西学生対抗戦が行われ、東軍が63-24(前半42-12、後半21-12)で勝利した。

昨年の東軍は序盤に一対一のコリジョンで優位に立ち、キックオフ直後のショートキックなど意表を突くプレーなどからトライを奪った。後半にはスクラムでも大きなプレッシャーをかけた。

一方、西軍も最終盤に近畿大学SH渡邊晴斗の仕掛けからトライ奪取。遠征した秩父宮ラグビー場でそれぞれの持ち味を発揮した。ドリームマッチとはいえ、西軍にとっては2年連続の敗戦は避けたいところだろう。

それでは西軍の陣容を見ていこう。

指揮官は2年連続で京都産業大学の廣瀬佳司監督。FWコーチには、関西春季トーナメント決勝でその京産大を29-12で破り、大会初優勝を飾った立命館大学の中林正一氏が入った。

試合48時間前のスタメン発表はない。まずU23日本代表をみてみると、PR大塚壮二郎(関西学院大学)、SH高木城治(京産大)、2年連続の選出となるNO8小林典大、WTB武藤航生(ともに関西学院大)が入った。

西軍は大会前にメンバー変更があり、6名がメンバー外となった。立命大の2名(島正輝、三浦遼太郎)、京産大の3名(八田優太、シオネ・マへ、シオネ・ポルテレ)、そしてU23代表の一人である近大PR弓部智希だ。

替わって入った6名は、立命大のPR甲斐匠馬、京産大からFL伊藤森心、WTB小林修市の2名、そしてPR中田偲響(関西学院大)。

さらに東海学生リーグの朝日大学からヒンガノ・ロロヘア(朝日大学)、そして中国地区からはIPU環太平洋大学のアシュトン・テアウが招集。大学の構成はより多彩となり、この結果、大学別では関西学院大が最多6名、次いで京産大の5名となった。

大学唯一の選出もいる。たとえば九州学生リーグの中尾朔也。U20代表候補歴のあるセンターだ。また大学唯一では、関西大学の突進役であるNO8中川一星もその一人だ。

関西大NO8中川でいえば、「高校同期との共闘」も東西対抗戦の注目点だろう。

東福岡出身の関西大NO8中川は、ともに2022年度の花園優勝を達成したSH高木(京産大)、近大の攻防の要であるCTB西柊太郎と同じジャージーを着て、日本一を達成したピッチに立つ。ちなみに西軍の出身高校別の最多は4名の東福岡。次いで京都成章の3名となっている。

2年生での選出は将来有望の証だ(1年生は0名)。

西軍の2年生は近大の右PR柴田佳祐、摂南大の193センチLOモルンガ・レンズ。そして日本代表菅平合宿に招集されたパワフルなFL中谷陸人(同志社大学)。これからの関西大学リーグを担う逸材も揃った。

続いて東軍を見てみよう。

指揮官は、こちらも昨年に続いて帝京大学の相馬朋和監督。2名いるコーチは、明治大学の高野彬夫コーチと東海大学の木村季由GM兼監督となった。

関東大学対抗戦、リーグ戦から3・4年生が選抜されており、大学別の出身人数は、帝京大と明治大がそれぞれ8名で最多。続いて早稲田大学の5名だ。

帝京大はCTB大町佳生主将をはじめ、屈指のタックラーである河村ノエル、昨季ジャパン合宿に招集された3年生PR森山飛翔など。

明大はU23代表のHO西野帆平、PR山口匠、LO物部耀大朗、SO伊藤龍之介、また花園優勝メンバーであるNO8藤井達哉(東福岡)、その東福岡に花園決勝で破れた報徳学園初の準優勝メンバー・WTB海老澤琥珀ら。

早大では、U23代表のCTB野中健吾主将、HO清水健伸をはじめ、主力定着のSH糸瀬真周など、いま注目の選手がずらり。いつもはライバルである対抗戦チームとの共闘は注目せざるを得ない。

関東リーグ戦からは4名だ。

東海大仰星で野中主将(早大)らと高校日本一を達成したFL薄田周希、特大キックも魅力のFBコンラッド・セブンスター(ともに東海大学)、FBタヴァケ・オト(大東文化大学)、FLティシレリ・ロケティ流通経済大学)が選出された。

異なる大学から集まった選手によるコンバインド・チームだけに、即興的なプレーは大きな注目点だろう。一方で連携ミスや高気温によるハンドリングエラーも想定されるため、プレー再開時のスクラムにおけるバトルにも注目したい。

大阪管区気象台は6月27日に「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表。確定すれば観測史上最も早い梅雨明けになるといい、開催日の天気予報も(27日時点で)降水確率0%の晴天だ。キックオフは午後2時5分。華やかな“アツい”一日になりそうだ。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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