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ラグビー コラム 2025年6月2日

MVPはリッチー・モウンガ、新人賞は北村瞬太郎。リーグワン2024-25アワード

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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リーグワン2024-25 アワード

6月1日(日)、ディビジョン1のプレーオフトーナメント決勝で、東芝ブレイブルーパス東京の2連覇で幕を閉じたリーグワン。その翌日の2日(月)、東京都内のホテルで、「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 アワード」が開催された。

冒頭、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの玉塚元一理事長が「4シーズン目にディビジョン1は、16節から18節に拡大。ディビジョン3に3チームが増えて26チームとなり、リーグ全体は173試合から223試合に増えました」。

「今シーズンの観客数は119万人ということで、114万人から大幅に伸びました。ファンのみなさまに感謝しています。海外出身選手で各国代表経験のあるカテゴリCは61名、海外籍の選手は400名プレーしており、グローバルなリーグになっております」。

「同時に、大学を出てすぐに試合に出たアーリーエントリーの選手は27名が出場した。リーグが着実に進化しているということで、選手、スタッフ、支援してくださっているスポンサーのみなさんに感謝を申し上げます」と挨拶した。

新人賞はSH北村瞬太郎(静岡ブルーレヴズ)

各賞が次々に発表されていく中、ディビジョン1の新人賞は、静岡ブルーレヴズのSH(スクラムハーフ)北村瞬太郎(立命館大学出身)が選出された。静岡の選手としては初の受賞で、トップリーグ時代のヤマハ発動機時代を含めると、2013-2014シーズンのNO8(ナンバーエイト)堀江恭佑(日野レッドドルフィンズ)以来となった。

リーグ戦で14トライ、さらにプレーオフでもトライを挙げたSH北村は「率直にうれしい。この賞は、日頃一緒に戦ってくれているチームメイトや、チームに関わっているスタッフ、そして何よりいつも応援してくださるレヴニスタの皆さんのおかげで受賞することができた」。

「シーズン中は意識すると、目立とうというプレーを選択するので、シーズン終わってもしかしたら、という心境になれた。決勝を見て、あの舞台に立ちたかったと思う。足の速さは通用するとわかったので、試合に出てゲームメイクを成長させていきたい」と来シーズンを見据えた。

MVPはリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)

注目されたディビジョン1のMVPには、2シーズン連続で東芝ブレイブルーパス東京の連覇に大きく貢献した元オールブラックスSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガが選ばれた。

100万円と時計(グランドセイコーSLGA009)が贈られた。なお、ディビジョン2のMVPはSO(スタンドオフ)フレディー・バーンズ(豊田自動織機シャトルズ愛知)、ディビジョン3のMVPはFL(フランカー)芦田朋輝(マツダスカイアクティブズ広島)がそれぞれ初受賞した。

SOモウンガはディビジョン1のMVPだけでなく、『ベスト15』とディビジョン1の選手が投票で選ぶ『プレイヤー・オブ・ザ・イヤー』にも選ばれ、個人3冠に輝いた。

右手が腫れた状態で登壇したSOモウンガは「この場に立たせていただいて、感謝の言葉を申し上げたいし、家族、チームメイトにありがとうと伝えたい。そして、何よりブレイブルーパスのファンに感謝申し上げたい」。

「自分が東芝というクラブでプレーするにあたり、東芝という企業を代表してプレーしているし、住んでいる府中という街を代表してプレーしている自覚もある。日本に来た時に受け入れてくれて感謝しています」と挨拶した。

連覇を達成した東芝ブレイブルーパス東京のリーチ マイケル キャプテン

また、ブレイブルーパスのFL(フランカー)リーチ マイケルもMVPには選ばれなかったが『ベスト15』『ベストタックラー』『ゴールデンショルダー』の3冠に選出された。

リーチは、「ようやく、連覇したという実感が湧いてきてうれしい。昨日の試合は優勝がかかった試合で、プレッシャーがあったのでホッとした」。

「東芝には、ボールを持って前に出る選手がたくさんいる中で、僕ができることはタックルしかない。タックルをたくさん決めてチームに貢献したいと思って、今シーズンやってきた。来シーズン、もっとタックル数、成功率を増やしたい。500タックルを目指したい」とコメントした。

ブレイブルーパスからは、FLリーチ、SOモウンガだけでなくPR(プロップ)木村星南、LO(ロック)ワーナー・ディアンズ、WTB(ウィング)ジョネ・ナイカブラ、FB(フルバック)松永拓朗の6人が『ベスト15』に選出された。

今シーズンのリーグワンは、このアワードでアワードで一区切りとなった。代表活動に参加する選手もいるが、多くの選手は一旦オフを挟んで、秋から再び、来年12月に開幕する5シーズン目のリーグワンのための準備を始める。

FWのベスト15のプレゼンターはサクラフィフティーンの長田いろは主将

◆ディビジョン1「ベスト15」

PR1 木村星南(東芝ブレイブルーパス東京) 2季連続2回目
HO マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)2季ぶり2回目※1
PR3 オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 4季連続4回目
LO ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京) 3季連続3回目
LO ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ)初受賞※2
FL クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)2季ぶり3回目※3
FL ビリー・ハーモン(横浜キヤノンイーグルス)初受賞
NO8 リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)初受賞※4

SH TJ・ペレナラ(リコーブラックラムズ東京)初受賞※5
SO リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)2季連続2回目
CTB ダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2季連続2回目
CTB ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4季連続4回目※6
WTB ヴァレンス・テファレ(静岡ブルーレヴズ)初受賞
WTB ジョネ・ナイカブラ (東芝ブレイブルーパス東京)初受賞
FB 松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)初受賞

※1:トップリーグ2021シーズンに受賞歴あり
※2:トップリーグ2021シーズンに受賞歴あり
※3:2022-23シーズン、2022シーズンに受賞した際は「NO8」としての受賞、トップリーグ時代に受賞歴あり(FLで1回、NO8で1回)

※4:トップリーグ時代に受賞歴あり(FLで5回、NO8で1回)
※5:トップリーグ2021シーズンに受賞歴あり
※6:トップリーグ2021シーズンにCTBとして受賞歴あり

文/写真:斉藤健二

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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