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ラグビー コラム 2025年4月19日

早稲田大学、春の初戦は大東文化大学と対戦。多くの2年生が『赤黒』デビュー。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ディフェンスに仕掛けるFL田中勇

早くも開幕するラグビー関東大学春季大会。初戦の相手は昨年、関東大学リーグ戦1位の大東文化大学だ。

その年のチームの強みや方向性を決定づける春季大会において、第1戦で勝利することは大きな意味がある。1つ1つのプレーに渾身の力をこめ、『One Shot』でモスグリーンを仕留めることができるか、大注目の一戦だ。

早稲田大学が大東大と最後にまみえたのは前年度の夏、菅平でのトレーニングマッチ。その際は計12トライを挙げる猛攻を見せた早大が、76-14で大東大を圧倒し、次週に控えていた夏の帝京大学戦に大きな弾みをつけた一戦となった。試合が続く春シーズンのスタートダッシュを決めるため、早大は快勝したいところだ。

そんな早大のスターティングフィフテーンで注目したいのは、FL(フランカー)田中勇成(教4=東京・早実)。今年度副将に選出された小さな巨人はリーダーシップを発揮しながら、低いタックル、高いワークレートでチームディフェンスの中核を担う。昨年度から注力してきた高圧力の守備で、大東大にアタックの形を作らせなければ、早大の思惑通りに試合は進んでいくことだろう。

モールからボールを持ち出すHO田中健

また、PR(プロップ)前田麟太朗(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、HO(フッカー)田中健心(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、LO(ロック)久我真之介(文構2=東京・早実)、FL多田陽道(商2=東京・早実)、両WTB(ウィング)の西浦岳優(社2=東福岡)、山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)はスタメンかつ『初赤黒』。

成長段階の2年生たちの勢い溢れるプレーにも大注目だ。リザーブにも初めてのAチーム入りを果たす選手たちが多く、昨年度とは違った新たな早大の姿が見られるに違いない。

対する大東大は昨季アタックの起爆剤となっていたハニテリ・ヴァイレア(三菱重工相模原ダイナボアーズ)が抜けた穴は大きいものの、メンバーには4年生が多く、ラストイヤーらしい情熱あふれるプレーで早大に襲い掛かるだろう。

特にタヴァケ・オトはカウンターアタックが魅力な大型FB(フルバック)。早大のSO(スタンドオフ)服部亮太(スポ2=佐賀工)のロングキックから始まるエリアの攻防は、今試合を左右する重要な局面となる。

新年度となって間もなく開幕する春季大会。しかし、1月13日に全国大学選手権決勝で負けたあの日から選手たちは、新シーズンに向けて準備を重ねてきた。今度こそ『荒ぶる』を歌うため、チーム野中の戦いはここから始まる。

文/写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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