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NECグリーンロケッツ東葛 vs. 豊田自動織機シャトルズ愛知
「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」のリーグ戦もいよいよ佳境に入ってきた。4月19日(土)20日(日)は、ディビジョン1は『Bye Week』だが、ディビジョン2・3は試合が行われる。
ディビジョン2も残り3節となり、19日(土)は2位につけるNECグリーンロケッツ東葛が、1位の豊田自動織機シャトルズ愛知を、ホストの千葉県・柏の葉公園総合競技場に迎える『首位決戦』が行われる。
現在、シャトルズが勝ち点46で首位に立っており、2位は勝ち点40のグリーンロケッツ。3位が勝ち点36の花園近鉄ライナーズと続く。
◆ディビジョン2 順位表(第11節終了時点)
1位 豊田自動織機シャトルズ愛知:勝ち点46(10勝1敗)
2位 グリーンロケッツ東葛:40(8勝3敗)
3位 花園近鉄ライナーズ:36(7勝1分3敗)
4位 レッドハリケーンズ大阪:26(5勝6敗)
5位 九州電力キューデンヴォルテクス:19(4勝7敗)
6位 清水建設江東ブルーシャークス:17(4勝7敗)
7位 日野レッドドルフィンズ:17(3勝1分7敗)
8位 日本製鉄釜石シーウェイブス:11(2勝9敗)
※1・2位が入替戦進出
上位2チームがディビジョン1の11・12位との入替戦に進出できるため、この試合でシャトルズが勝つと入替戦に大きく近づく。また、グリーンロケッツはこの試合に勝つと1位通過も見えてくる。
今季こそは入替戦を制し、2022-23シーズン以来のディビジョン1復帰を目指すホストのグリーンロケッツ。シーズン序盤はやや苦しんだが、2月の第6節からは6連勝し、8勝3敗で2位につけている。
一方、過去2シーズン入替戦に進出しているシャトルズ。今季は第2節でレッドハリケーンズ大阪に敗れた以外は全て勝っており、10勝1敗で首位を走っている。
なお、両者は1月18日の第4節でシャトルズのホスト、愛知県・ウェーブスタジアム刈谷で対戦しており、その時はシャトルズが、42-0とグリーンロケッツに完封勝ちを収めている。
それでは両チームのメンバーを見ていこう。前節、グリーンロケッツは清水建設江東ブルーシャークスに45-15と勝利した。
かつてウェールズ代表を率いたウェイン・ピヴァックHC(ヘッドコーチ)は「勝ち点5点を取れたことに満足している。ただ、ベストプレー、ベストパフォーマンスではなかった。まだまだ課題はある」と話した。その指揮官は、大事な試合に向けてFW(フォワード)3名、BK(バックス)1名の計4名の先発を入れ替えた。
NECグリーンロケッツ東葛
FW第1列の山本耕生、菊田圭佑の両PR(プロップ)は変わらないが、HO(フッカー)は元マオリ・オールブラックスのベテラン、アッシュ・ディクソンがベンチに下がり、大澤蓮が先発に上がった。
LO(ロック)はエドワード・アナンデールに代わって、パリパリ・パーキンソンが第7節以来に復帰、山極大貴とコンビを組む。FL(フランカー)ジェフ・クリッジと亀井亮依の2人は引き続き先発。NO8(ナンバーエイト)はミティエリ・ツイナカウヴァドラが控えに回り、この試合で50キャップのアセリ・マシヴォウが入った。
BKはSH(スクラムハーフ)藤井達哉と元ウェールズ代表のSO(スタンドオフ)リース・パッチェルのハーフ団は変わらず。CTB(センター)はナサニエル・トゥポウがベンチに下がり、オルビン・レジャーが先発し、キャプテンのマリティノ・ネマニとコンビを組む。
WTB(ウイング)は尾又寛汰と、前節で2トライを挙げてPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いたベテランの後藤輝也の2人が両翼を担い、FB(フルバック)キーガン・ファリアも続けての先発となった。
ベンチには前節リーグワンデビューを飾った新人のPR黄世邏(関西学院大学出身)、トル・スリアシ、LOヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ、SH吉岡義喜、SO吉村紘が入った。
中盤以降、FW、BKのバランスが良くなってきたグリーンロケッツ。ホストのファンの前で強敵に競り勝ちたい。
続いてシャトルズ。前節は日本製鐵釜石シーウェイブズを40-23で下し9連勝を飾った、
2019年から指揮を執る徳野洋一HCは「ディビジョン1に昇格することが、最後のゴールであることに変わりはないが、まだ入替戦出場を確定させたわけでもないので、東葛戦にしっかりフォーカスする」と語り、FW1名、BK3名の計4名の先発を変更した。
豊田自動織機シャトルズ愛知
FWはHO藤浪輝人がメンバー外となり、大山卓真が先発に上がり、PR山口知貴、高橋信之とフロントローを構成する。中村大志とキャプテンのジェームズ・ガスケルの両LO、FLタマ・カペネ、鄭兆毅、サモア代表経験のあるNO8タレニ・セウは引き続き先発する。
BKを見ると、SH湯本睦、元イングランド代表で、現在143点と9トライで得点とトライランキングでトップに立つSOフレディー・バーンズのベテランハーフ団もそのまま先発する。
両CTBは入れ替え、ジェームズ・モレンツェはベンチに下がり、7人制日本代表でもプレーしたケレビ ジョシュアがFBに下がり、ティアン・トーマスウィーラーと土居大吾が先発。中野豪と前試合のPOMで、ここまで8トライのチャンス・ペニの両WTBは引き続き先発する。
シャトルズとしてはFWでしっかりプレッシャーをかけつつ、SOバーンズを中心にFW、BK一体となった展開ラグビーで勝利したい。
ホストのグリーンロケッツが前回のリベンジを果たし、勝ち点差を縮めるか。シャトルズが再戦でも勝利して、優勝と入替戦進出に王手をかけるか。ディビジョン2の天王山は午後2:30から、千葉県・柏の葉公園総合競技場でキックオフされる。
文:斉藤健二
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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