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静岡ブルーレヴズvs.三菱重工相模原ダイナボアーズ
「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」は終盤に入り、すでに昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京がプレーオフ進出を決めた中、ディビジョン1のリーグ戦も残り5試合、熾烈な順位争いが繰り広げられている。
4月5日(土)6日(日)は、同カンファレンス内の対戦となる第14節が行われ、5日(土)は、現在4位につける静岡ブルーレヴズが、8位の三菱重工相模原ダイナボアーズをホストの静岡県・ヤマハスタジアムに迎える。
昨季8位だったブルーレヴズは、今季は開幕から3連勝するなど好調を維持。3月には、無敗の埼玉パナソニックワイルドナイツを下すなど、3連勝中だったが、前節の東京サントリーサンゴリアス戦で17-22と敗戦。それでも7点差以内の負けでボーナスポイントを獲得し、9勝4敗の勝ち点40で、プレーオフ進出圏内の4位につけている。
一方のダイナボアーズは、開幕戦こそ勝利したものの、なかなか連勝できなかったが、3月に入ってサンゴリアス、トヨタヴェルブリッツに連勝を飾った。前節は3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイに、5-33と黒星を喫し、5勝8敗(勝ち点22)の8位だが、6位の横浜キヤノンイーグルスとは、4ポイント差につけており、6位以内のプレーオフ進出の可能性は十分にある。
前節のサンゴリアス戦の後、「ミスが多かったり、ペナルティがあったりして、なかなか波に乗れなかった。この負けをしっかりと受け止めたい」と話していたブルーレヴズの藤井雄一郎監督は、FW(フォワード)3名、BK(バックス)3名を入れ替えた。
静岡ブルーレヴズ
FW第1列はPR(プロップ)河田和大、HO(フッカー)日野剛志が引き続き先発するが、3番は郭ぶん慶(ぶんは王偏に文)に替わって、ショーン・ヴェーテーが上がった。LO(ロック)大戸裕矢、マリー・ダグラスの2人は引き続きスターターとなった。
FL(フランカー)はジャスティン・サングスターから前節NO8(ナンバーエイト)だったヴェティ・トゥポウがシフトし、キャプテンで南アフリカ代表のクワッガ・スミスとコンビを組み、NO8はベテランのマルジーン・イラウアが入った。
BKは開幕から出場を続けるSH(スクラムハーフ)北村瞬太郎、SO(スタンドオフ)は家村健太が控えに下がりFB(フルバック)だったサム・グリーンが10番に上がってハーフ団を組む。CTB(センター)はヴィリアミ・タヒトゥアと、岡崎颯馬に替わってチャールズ・ピウタウが先発する。
WTB(ウイング)は現在10トライのマロ・ツイタマと、フィジカルかつスピードのあるヴァレンス・テファレのコンビ、最後尾のFBは奥村翔が入った。
リザーブにはHO作田駿介、PR茂原隆由、入部したばかりのPR稲場巧(近畿大学出身)、LOサングスター、リッチモンド・トンガタマ、SH岡崎航大、SO家村、CTB岡崎颯馬が控える。
ブルーレヴズとしては、やはり武器であるFWのモール、スクラムを軸にプレッシャーをかけつつ、走力あるバックスリーを活かして主導権を握っていきたい。
「今季は信じられないほど消耗戦になっている。何人かの若い選手たちは本当に貴重な時間を得て、素晴らしい相手に対して立ち向かった努力を本当に誇りに思っている」と、スピアーズ戦後に話したダイナボアーズのグレン・ディレーニーHC(ヘッドコーチ)は、FW4名、BK3名を変えてきた。
三菱重工相模原ダイナボアーズ
フロントローを見ると左PRは森本潤がベンチに下がり、近畿大学を卒業したばかりの蔡唯志が先発、右PRもシンクル寛造から石井智亮に替わり、日本代表HO李承?と3人で第一列を形成する。
LOは新人の松本光貴(明治大学出身)がベンチに下がり、リンディ真ダニエルと、ルイス・チェッサムがコンビを組む。FLは新加入のフリードル・オリヴィエーと副将の鶴谷昌隆に替わって佐藤弘樹が入り、ゲームキャプテンを務め、NO8吉田杏は引き続き先発する。
ハーフ団の2人は入れ替え、SHは主将の岩村昂太から前節SOでプレーしたジャック・ストラトンが9番に、ジェームス・グレイソンが10番を務める。CTBチャーリー・ローレンス、マット・ヴァエガ、WTBタウモハパイ ホネティ、新人ジョアペ・ナコ(日本大学出身)は引き続き先発するが、FBは小泉怜史に替わり、南アフリカ代表カート=リー・アレンゼがスターターに復帰した。
ベンチにはベテランのHO安江祥光、PR森本、シンクル寛造、LO松本、FLティモテ・タヴァレア、SH岩村、CTB/WTBハニテリ・ヴァイレア(大東文化大学)、出場すればデビューとなるFL趙誠悠が入った。
ダイナボアーズとしては、セットプレーでプレッシャーを受けたとしても、持ち味であるディフェンスからペースを掴み、トライを重ねていきたい。
今季、両チームは同じカンファレンスのため、1月4日の第3節でも対戦しており、前半ダイナボアーズが19-12とリードしたものの、後半4トライを挙げたブルーレヴズが40-34で接戦を制している。昨季は53-45でダイナボアーズが勝利しており、2022-23シーズンはブルーレヴズの1勝1分となっている。
ブルーレヴズがホストで勝利し、初のプレーオフ進出に向けて、また一歩前進するか。それともダイナボアーズが勝利してプレーオフ進出に望みをつなぐか。プレーオフ進出に向けてともに負けられない一戦は4月5日(土)午後2:00にキックオフされる。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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