ベスト8激突、同県のライバル対決に強豪同士の対戦。全国高校選抜ラグビー大会 準々決勝

ベスト8のキャプテンたち

3月23日（日）から埼玉・熊谷ラグビー場を中心に始まった、26回目を数える「全国高校選抜ラグビー大会」。27日（木）はいよいよAグラウンドで、準々決勝4試合が行われる。

25日（火）の2回戦終了後、ベスト8に進出した8校のキャプテンによって再抽選が行われ、準々決勝のカードは下記の通りになった。

・10:30　御所実業（奈良）vs. 佐賀工業（佐賀）
・11:50　桐蔭学園（神奈川）vs. 東海大相模（神奈川）
・13:10　大阪桐蔭（大阪）vs. 東福岡（福岡）
・14:30　京都工学院（京都）vs. 京都成章（京都）

佐賀工業（左）と御所実業、両キャプテン

10:30キックオフの第1試合は、昨季もベスト8に入った御所実業（奈良）と佐賀工業（佐賀）、過去に選抜大会で準優勝2回の両校が対戦する。

ともに伝統的にモールを武器とし、似たチームカラーの対戦と言えよう。御所実業はLO（ロック）津村晃志（2年）を中心にモール、ディフェンスを軸に戦いたい。一方の佐賀工業もPR（プロップ）秀島聡太郎、LO山田哲平（ともに2年）らフィジカルに長けたFW陣を中心に試合を組み立てる。

桐蔭学園（左）と東海大相模、両キャプテン

11:50から始まる第2試合は「花園」こと、全国高校ラグビー大会で2連覇中の桐蔭学園（神奈川）と、2大会連続でベスト8入りを果たした東海大相模（神奈川）の神奈川県のライバル同士が激突する。

昨季の花園予選は桐蔭学園が34-18で勝利したが。新チームとなり、県の新人大会決勝では、14-14の引き分け（抽選の末、東海大相模が第1代表扱い）、関東新人決勝でも対戦し、桐蔭学園が26-19で勝利し、早くも今季3度目の対戦となった。

桐蔭学園はキャプテンHO（フッカー）堂薗尚悟（2年）、FW（フォワード）の縦の推進力、オフロードパスも踏まえたつなぎに強みを見せる。一方の東海大相模はPR吉田虎太郎、LO笹部隆毅、黒須樟（いずれも2年）ら、大型FWを軸にFW戦でプレッシャーをかけていきたい。

東福岡（左）と大阪桐蔭、両キャプテン

13:10から対戦するのは、大阪桐蔭（大阪）と東福岡（福岡）となった。ともに選抜大会、花園とも優勝経験のある強豪校で、大会2連覇を狙う大阪桐蔭は、近畿大会王者で、東福岡も九州大会Bパートを制している。

大阪桐蔭はキャプテンCTB（センター）手崎颯志（2年）中心にディフェンスが武器。また、LO泊晴理（2年）らがおり、昨季よりFWは大型化した。強みを全面に出したい。

キャプテンNO8（ナンバーエイト）須藤蒋一（2年）が引っ張る東福岡は、横幅を大きく使う展開ラグビーが持ち味であり、WTB（ウィング）礒部聖輝、平尾龍太（ともに2年）の両翼に良い形でボールを供給したいところだ。

京都工学院（左）と京都成章、両キャプテン

14:30にキックオフされるのは京都工学院（京都）と京都成章（京都）、京都のライバル同士の一戦となった。もちろん、選抜大会での対戦は初だ。

京都工学院は2回戦で前評判の高かった東海王者・中部大春日丘（愛知）を13-12で下しての準々決勝進出となった。キャプテンのSO（スタンドオフ）杉山祐太朗（2年）のゲームコントロールと、モールに強みを見せる一体感あるFWで勝負したい。

京都成章は、昨季は京都工学院に花園予選決勝で8-10と敗戦。全国大会の切符を逃した。新チームとなってから、サニックスワールドユースの予選会で優勝、近畿大会でも準優勝と好調を維持している。伝統のディフェンス力とFB（フルバック）笹岡空翔（2年）、SO岡元聡志（ともに2年）らを中心とした展開力で勝負したい。

準々決勝4試合は、いずれも好勝負となることは間違いない。3月29日（土）の準決勝にどの4校が駒を進めることができるか。

文／写真：斉藤健仁